コースケのガッツポーズと小園のガッツポーズによる魂の交換(涙)。(4/16燕6回戦7-5) | カープがやっぱり好きなんよ

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どんなにボロクソに負けても、次の試合もやっぱり見てしまう。
18才までに広島で刷り込まれたカープ魂は、50を超えても東京で生き続けるのです。

6回裏に田中広輔が放った起死回生の同点グランドスラム弾。1塁ベースを回ったところでコースケが見せたガッツポーズ。右の拳を硬く握りしめて腕をくの字に曲げたまま下から上にショートアッパーカットで拳を突きあげる、あの独特のガッツポーズです。三連覇時代に何度もチームを鼓舞したくれた拳。もう二度と見ることはできないだろうと勝手に思っていたあの拳。マジで痺れまくりですわ(涙)。

 

さらに。

 

7回裏に小園海斗が放った右中間突破のスリーベースヒット。開幕1番に抜擢されてから絶不調でノーヒットが続き、スタメンを外されてベンチで試合を眺める日々。ショートのポジションを奪った相手であるコースケ先輩が輝きを取り戻したかのように活躍する姿。マツダスタジアムの大歓声に応えるコースケ。この男から試合出場の機会を奪っている自分。その2年間の重さと責任をヒシと感じていた筈。

 

石山クンのストレートを捉え小園の美しい打球が右中間を真っ二つに切り裂いてフェンス際まで転がります。小園は1塁を蹴るとトップスピードで2塁へ、そのまま加速すると歯を食いしばって2塁ベースも蹴りました。もがきながら3塁へたどり着こうと必死のパッチで足を回転させている小園の姿を見ていたら、なんだかじんわり目頭が熱くなってきました。こいつも苦しんでるんだよな。自分の壁をぶち破るための全力疾走です。そして3塁ベースに滑り込むとそのまま跳ね上がり、右手の拳を軽く握りアッパーカットのガッツポーズ(涙)。苦しみ抜いて放った小園の今季初ヒットでございます。

 

すいませんね。これから先の文章では、小生かなり青臭い甘っちょろいことを書きますが、どうか許して下さい。え?心配しなくともこのブログはいつもそうじゃないかって?そうでした(笑)。いつも通りの平常運転です。では、遠慮なく参りますね(笑)。

 

もとい。

 

これを「魂の継承」と呼ぶのです。

 

コースケと小園海斗のガッツポーズ。言葉では何も語らない中でグラウンドで確かに伝えられるもの。決して「ガッツポーズのやり方」のことじゃありませんよ(笑)。広島カープの、鯉のショートストップを張るということの「覚悟」と「責任」。向こう10年の鯉のショートは小園だ、オレサマなんだ!と言うのであれば、オレをちゃんと倒してから超えて行け。そんなコースケからの小園へのメッセージ。それに応えた小園海斗。そんな思いがグラウンドの中で交錯した2つのガッツポーズです。そりゃ感涙でございます。

 

皆様もご承知の通り、小園が試合に出る機会が急激に増えた時期はコースケが下半身の故障で満身創痍だった時期なんですよね。まぁレギュラー格の怪我で世代交代が起こるというのはプロ野球あるあるではありますが、小園の場合も「万全な状態のコースケと真っ正面から戦って勝ち取ったポジション」というのとはちょいと違いますよね。その辺の忸怩たる思いは小園自身の気持ちとしても残っていたかもしれないですな三連覇を支え鯉ファンから絶大な信頼を得ていたコースケ先輩を押し退けて自分が試合に出ていることへの思い。

 

翻って今年はまさにキャンプインから体調万全のコースケです。そして期せずして絶不調に陥る小薗。更にここにきてコースケの眩しい活躍を目の前で見せつけられる小園。無力感と屈辱感に蝕まれながら、まさにここから、この状態から小園はコースケを倒し、真正面からポジションを奪いにいかねばならないのです。これが鯉のショートストップのポジションを奪い取るということ。コースケの満塁弾でゴングが鳴り響き小園がガッツポーズでカウンターパンチを返した。そんな魂の交換。皆さんはまさにその「目撃者」となったのでございます。

 

初回にいきなりガツンと5点も先制され、おまけに5回裏が終了時点で雨で1時間近くも中断になった、そんな試合でございます。雨の中で赤カッパを被って忍耐強く応援を続けていた心優しい鯉党の皆さん達でも、さすがに今日はダメじゃろ、雨も止まんし試合も全然再開せんけもう帰ろうや、みたいな状況になっていた筈。それでも選手を信じ試合の再開をじっと待ち続けた、そんな鯉党達の熱いハートに鯉戦士たちが応えた大逆転劇。では、おまけにコースケと小園の最後のバトルの宣戦布告シーンもお見せしましょう!そんな大サービスをしてくれた試合です。この3日間、雨の中で赤カッパ着て必死に応援してくれた鯉党の皆様へのご褒美ということでしょうかね(笑)。

 

小薗クンはすぐに打撃不振を乗り越え、コースケ先輩に正面からぶつかっていく筈。そして2人による本当の切磋琢磨、ポジション競争がこのチームに大きな浮揚効果をもたらしてくれる筈です。ここ数年のコースケと小園の競争は「なんちゃって競争」だったんですよね。コースケは怪我で最初から白旗状態だったかと思いますので。苦笑。こっからは本気で火花バチバチの戦いが繰り広げられるのでしょう。そして結果的には小園海斗がコースケのその大きな壁を美しく軽やかに超えていくのです。そんな初めの一歩であると信じます。コースケにはいつまでも大きな壁であり続けて欲しいのですけどね(笑)。

 

もとい。

 

試合後に、いつもブログをご愛読頂いている著名な某塾講師の方からメッセージが届きました。広島カープを軒並み最下位予想にしている巷の評論家たちが忘れているファクターがある。それは真っ赤に染まるマツダスタジアムで鯉党達が作り上げるこの「圧力」ですと。

 

まさしく仰る通り。とても重要なファクターですよね。コロナ禍の終焉を迎え、全チームで応援団トランペットと声出し応援が復活しましたが、それがもたらす影響の大きさはチーム毎に異なります。そして他をぐるっと見回してみても、その恩恵を一番如実に受けているのは「この球場」と「このチーム」です。客観的に見てもそんな風に思います。コロナ禍ではたとえ満員になっても応援歌も声援もありませんでしたからね、声出しが出来るようになったマツダスタジアムは、それだけで3ランクアップの要因でございます(笑)。

 

これで

今季マツダスタジアム7連勝。

新井野球を楽しませてもらいましょうかね!

 

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