彼が座っている銅像は、瑞龍寺前の八町道にありますが、
大きな騎馬像が、高岡古城公園にはあります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150104/09/katsufumi10/e1/dc/j/o0800045013179542982.jpg?caw=800)
前田利長は、
利家とお松の方の間に生まれた長男で、加賀藩の2代藩主。
弟の利常に藩主を譲ったあとも、富山城や守山城、高岡城にいながら、藩政を事実上取り仕切っていたとも言われます。
この騎馬像は、鯰の尾をかたどった長細い兜をかぶり、凛々しく、威風堂々とした佇まいです。
ところで、この場所、高岡古城公園は、彼が築いた高岡城の跡。
彼が開いた高岡の町のほぼ中央にあります。
その本丸広場に像があるのですが、
像の前に立つと、肝心の彼の顔が見えません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150104/09/katsufumi10/d5/19/j/o0800045013179543166.jpg?caw=800)
わざわざ公園を訪ねた立場からすると、
「ちょっと!なんでこっちを見ないで、あっちを向いているの?」と不思議に思います。
彼が向いている先を見てみると、
こんな景色が広がっていました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150104/09/katsufumi10/a4/eb/j/o0800045013179543314.jpg?caw=800)
生い茂る木々の向こうに見えるのは、
彼が開いた高岡の町。
利長は、1609年に高岡の町を開きました。
他の都市から優れた職人を招き、商工業の振興に尽くしました。
高岡という名前は、
詩経の一節「鳳凰鳴けり、かの高き岡に」に由来するそうです。
高岡では、今も、当時のものづくりの技術が残り、
世界的に高い評価を受けている製品や技術もあります。
高岡開町の祖・前田利長は、
岡の上から今でも、町の人々の暮らしを見守っているんですねー。