前田利長が向いている先には | レキシストかつふみのブログ

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加賀藩2代藩主・前田利長。
彼が座っている銅像は、瑞龍寺前の八町道にありますが、
大きな騎馬像が、高岡古城公園にはあります。



前田利長は、
利家とお松の方の間に生まれた長男で、加賀藩の2代藩主。

弟の利常に藩主を譲ったあとも、富山城や守山城、高岡城にいながら、藩政を事実上取り仕切っていたとも言われます。

この騎馬像は、鯰の尾をかたどった長細い兜をかぶり、凛々しく、威風堂々とした佇まいです。

ところで、この場所、高岡古城公園は、彼が築いた高岡城の跡。
彼が開いた高岡の町のほぼ中央にあります。

その本丸広場に像があるのですが、
像の前に立つと、肝心の彼の顔が見えません。



わざわざ公園を訪ねた立場からすると、
「ちょっと!なんでこっちを見ないで、あっちを向いているの?」と不思議に思います。


彼が向いている先を見てみると、
こんな景色が広がっていました。



生い茂る木々の向こうに見えるのは、
彼が開いた高岡の町。

利長は、1609年に高岡の町を開きました。
他の都市から優れた職人を招き、商工業の振興に尽くしました。

高岡という名前は、
詩経の一節「鳳凰鳴けり、かの高き岡に」に由来するそうです。

高岡では、今も、当時のものづくりの技術が残り、
世界的に高い評価を受けている製品や技術もあります。

高岡開町の祖・前田利長は、
岡の上から今でも、町の人々の暮らしを見守っているんですねー。