長い助走を終え、いま大きくジャンプします! | B&Fab「本」と「ものづくり」と「珈琲」

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本(Book)とモノづくり(Fabrication)を中心に、人が集まり会話が生まれる憩いの場、そんな場所を作りたく、ただいま奮闘中!(または迷走中)

どれだけの人の心に届いたのだろうか?

果たしてそれは、観た人の幸せへの道標になったのだろうか?


映画「未来シャッター」は、おかげさまで2016年の上映を無事終えました。


2015年7月に上映が開始されてから、はや一年半。
キネマフューチャーセンターでのロングラン上映は、毎月回を重ね、18ヶ月連続記録を更新中です。
映画を観た後に行うミニセッションでは、気持ちが高まって思わずカミングアウトしてしまう人もたくさんいます。

私たちスタッフも参加するたびに、プライベートな秘密を暴かれてしまいます。


各地で開催していただいている自主上映イベントも、開催目的に合わせた多種多様なイベントが企画され、どれも好評価を得ています。

開催場所もホールや劇場だけではなく、レストラン、大学の講義室、小学校の体育館など、普段映画上映とはあまり縁のないような場所でも開催されました。まだ企画段階ですが、ある地方都市の議場での開催の話も進んでいます。


今年開催した中で、最も珍しかったのは『礼拝堂』での上映会。

そうです『礼拝堂』というのは、あのイエス様の教えを受けるありがたい場所です。 

私もこの上映会に参加させていただいたのですが、やはり神聖な場所だからか、いつもとは違う何か不思議な感じを受けました。

しかもそのスクリーンには、いきなり仏教の法主さまが出演しているという、宗教をも超えてしまった上映会になりました……いいのかな?


そして上映後に行われるフューチャーセッションは、会議室で行われるようなかしこまった会議ではなく、参加者みんなが思い思いの自由な発想で描く、超ポジティブ思考、未来志向のセッションです。

多くの参加者から、感動、気付き、感謝、といった声をたくさんいただきました。

やはり一番多いのは「もう一度見たい」という声です。

私たちスタッフにとっては、最大の賛辞であり、これほど嬉しいことはありません。


境界線をテーマに描いた「未来シャッター」は、人、組織、地域、様々な境界線を越えて、未来への再創造に向けて、その重要な役割を果たそうとしています。


少し良いことを書き過ぎ、手前味噌になってしまいました。

ですが書かずにはいられないほど、本当によいコンテンツなんです。

もっともっと多くの人に、観ていただきたいのです。

それを実現するために、いまいちばん大切なこと。

それは、恥ずかしながら、まずは私たちワップフィルムの体制を作り直すことです。

これまでは、映画出演者の皆さまや、スタッフの知り合いの方々のご厚意やご紹介により、ロングラン上映及び自主上映が支えられてきましたが、これからはワップフィルムが自立していかなければなりません。

そのためには、企画力の強化、マネジメント力の強化、営業力の強化、そして全てを推進して行くスピード感ある行動力強化が急務です。

ゆっくり考えて立ち止まっている時間などはありません。


いま映画は、「シネコン」および「体感型4D」の時代と言われています。

それらの映画とは、全く異なるやり方で、全く異なる映画の可能性を信じて、私たちはこの「未来シャッター」を全国に広めて行くことが使命です。


2016年が終わりを迎え、新たな一年がいま幕を開けようとしていますが、この一年こそが「未来シャッター」にとっても「ワップフィルム」にとっても、負けられない真剣勝負の年になります。


これまでの助走期間を終え、来年は一気に踏み切って大きくジャンプするだけです。

失敗を怖れず、決して諦めず、どこまでも高くそして遠く。


「今を超えて、必ずたどり着く未来」を信じて……。


(了)