今年度の27冊目は!
2024年度の27冊目!
今野 敏 さんの 「 隠蔽捜査3.5 初陣 」 です。
内容・・・・・・・
現場主義を貫く警視庁刑事部長、伊丹俊太郎。
彼の闘いを支えるのは、幼なじみで同期のキャリア、竜崎伸也だった。
男たちの堅く熱い絆。超人気シリーズ『隠蔽捜査』をさらに深く味わえる、傑作短篇集。
「俺は、ここに残るべきなのか、さっさと東京へ行って着任の手続きを済ますべきなのか、わからなくなったんだ。組織として考えれば、ここにいるのはおかしい。だが、俺は事案を途中で放り出したくないんだ」/「何を悩んでいるのかわからない」
警視庁刑事部長を務めるキャリア、伊丹俊太郎。彼が壁にぶつかったとき頼りにするのは、幼なじみで同期の竜崎伸也だ。原理原則を貫く男が愛想なく告げる一言が、いつも伊丹を救ってくれる。ある日、誤認逮捕が起きたという報に接した伊丹は、困難な状況を打開するため、大森署署長の竜崎に意見を求める(「冤罪」)。『隠蔽捜査』シリーズをさらに深く味わえる、スピン・オ
フ短篇集。
・・・・・・・・
今回も一気読み、楽しいね!
今年度の26冊目は!
2024年度の26冊目!
今野 敏 さんの 「 隠蔽捜査6 去就 」 です。
内容・・・・・・
「竜崎伸也、再び降格の危機に」
ストーカーと殺人をめぐる不可解な謎に挑む、大森署署長・竜崎。
そして、彼を陥れようとする警察幹部が現れて━━
警察小説のまさに王道、第六弾!
「君が経験から得たノウハウは、署全体、あるいは、警察組織全体で共有されなければならない。でないと、君は警察官としての職務を果たしたことにはならないんだ」(本文より)
大森署管内で女性が姿を消した。その後、交際相手とみられる男が殺害される。容疑者はストーカーで猟銃所持の可能性が高く、対象女性を連れて逃走しているという。指揮を執る署長・竜崎伸也は的確な指示を出し、謎を解明してゆく。だが、ノンキャリアの弓削方面本部長が何かと横槍を入れてくる。やがて竜崎のある命令が警視庁内で問われる事態に。捜査と組織を描き切る、警察小説の最高峰。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回も一気読み、楽しい・面白い!!
今年度の25冊目は!
2024年度の25冊目!
今野 敏 さんの 「 隠蔽捜査2 果断 」 です。
内容・・・・・・・・・
「来日する米大統領へのテロを阻止せよ!」
羽田を含む方面警備本部を任された大森署署長・竜崎伸也は、身震いするほどの難局に立ち向かう。
不屈の警察官僚を描く、第三弾!
アメリカ大統領の訪日が決定。大森署署長・竜崎伸也警視長は、羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢された。やがて日本人がテロを企図しているという情報が入り、その双肩にさらなる重責がのしかかる。米シークレットサービスとの摩擦。そして、臨時に補佐を務める美しい女性キャリア・畠山美奈子へ抱いてしまった狂おしい恋心。竜崎は、この難局をいかにして乗り切るのか―。
今年度の24冊目は!
2024年度の24冊目!
今野 敏 さんの 「 隠蔽捜査2 果断 」 です。
内容・・・・・
山本周五郎賞・日本推理作家協会賞W受賞!
警察庁から大森署署長に左遷されたキャリア、竜崎伸也。
着任早々、彼は拳銃犯立てこもり事件に直面する。
警察小説の醍醐味、そのすべてがここにある!
「俺は、いつも揺れ動いているよ。ただ、迷ったときに、原則を大切にしようと努力しているだけだ」(本文より)
長男の不祥事により、警察庁長官官房総務課長の座を追われ、所轄署へ左遷された竜崎伸也警視長は、着任早々、立てこもり事件に直面する。容疑者は拳銃を所持。事態の打開策をめぐり、現場に派遣されたSITとSATが対立する。異例ながら、彼は自ら指揮を執った。そして、この事案は解決したはずだったが――。警視庁第二方面大森署署長・竜崎の新たな闘いが始まる。山本周五郎賞・日本推理作家協会賞に輝く、本格警察小説
・・・・・・・・・・
今回も一気読み、楽しかった・面白い。
今年度の23冊目は!
2024年度の23冊目!
今野 敏 さんの 「隠蔽捜査5.5 自覚 」 です。
内容・・・・・・・・・
畠山美奈子警視は実技を伴うスカイマーシャルの訓練中、壁に直面する。彼女は共に難事件を乗り越えた竜崎に助言を求めた(「訓練」)。関本良治刑事課長は部下・戸高善信の発砲をめぐり苦悩した。そこで竜崎の発した一言とは(表題作)。貝沼悦郎副署長、久米政男地域課長、小松茂強行犯係長、野間崎政嗣管理官、伊丹俊太郎刑事部長、彼らが危機の際に頼りにするのは信念の警察官僚(キャリア)、大森署署長竜崎伸也だった――。七人の警察官の視点で描く最強スピン・オフ短篇集
・・・・・・・・・
一気読み完了、面白い。竜崎ファンになった。
今年度の20冊目は!
2024年度の20冊目!
今野 敏 さんの「 ビート 」
内容・・・・・
警視庁捜査二課・島崎洋平は震えていた。自分と長男を脅していた銀行員の富岡を殺したのは、次男の英次ではないか、という疑惑を抱いたからだ。ダンスに熱中し、家族と折り合いの悪い息子ではあったが、富岡と接触していたのは事実だ。捜査本部で共にこの事件を追っていた樋口顕は、やがて島崎の覗く深淵に気付く。捜査官と家庭人の狭間で苦悩する男たちを描いた、本格警察小説。
・・・・・・・・・
おもしろい!
文字の細かさ、十分すぎるくらいの描写、そこはぐっと我慢で読む!
1~3までシリーズで読んだが一番おもしろかった。1、2にはなかった勢い。中盤から一気に読み上げてしまった。ページをめくらずにはいられなかった。リアルな社会勉強がスローペースで出来るかと思いきや…読み終わった後味の良さ、爽快感が心のほとんどを占めた。警察小説を超えたヒューマンドラマ…などと、思いがけず感じた。多種多様、十人十色あれど、家族や組織の繋がり、人生かけて打ち込める何かの共有、そこから生まれる喜びや理解。物語の主軸となる島崎一家には目一杯引き込まれた。島崎パパ(本編の呼称は“パパ”ではありません)、愛すべきキャラクター。主人公やおなじみの登場人物の出番が少ない分、島崎一家がごっそりもっていく。そして納得の結末。考え方や身のこなしなど、古い時代の気質を持つ40代後半の刑事(島崎パパ)が家族と向き合う事で、いびつな固定観念が削ぎ落とされて丸みをおび、また一歩、新たな境地へ踏み出そうとする姿に、茶柱の立ったお茶を差し上げたい。
せっかくならシリーズで読んでみて欲しい。見慣れた登場人物がしっかり出てきてくれる安心感と、回を追うごとにだんだんとしっくりくるようになる。私はこの作品で全員バチッと見事にはまった。この作品では主人公たちの出番は少ないが心配無用。レギュラーの特権を生かして一番良いところで躍動してくれる。始めて主人公に共感出来た。同じところで、私も感動した。
本当におもしろかった。次のシリーズも読んでみようと思う。