平日の昼間1時間の短い演奏会。
開演前、CD販売のコーナーに違和感のある1枚を発見。
何の表示もないLPがポツンと置かれている。
思わず、ショップの方にお聞きすると
「これは 川口さんご本人が1枚だけお持ちになったもので、限定版のLP。CDは輸入盤で販売されている」とのこと。
Bartokの二台ピアノとパーカッションのソナタという表示のみ。
限定という言葉に、かなり心が揺らいだが、ぐっと堪え、購入を断念。
あれ、売れたかな?
今日のプログラムは全てスペイン音楽。
それでも客席はほぼいっぱい。凄い。
舞台で今日のプログラムについて、「ホールから好きなことをどうぞ、と言われたので大好きなスペイン音楽のプログラムを組みました。」と。
トゥリーナ、アングレス、ソストア、グラナドス。ファリャ、サラサーテ、アルベニスの曲。
今日の楽器は1890年製のフォルテピアノ、エラール
以前、池袋の明日館で聞いた楽器とは同じフォルテピアノでも全く印象が異なる。
その時の楽器は、1820年のJohann Georg Gröber 。
もちろん楽器の違いだけでなく、ホールや曲目の違いもあるのだろうけれども。
ティゴイネルワイゼン、面白かった。こういう編曲ってどうかと思うことが多いのだが、ある意味フォルテピアノの特質をとても活かした演奏だと感心した。
演奏会を聴き終えて、フォルテピアノとピアノの違いって???という根源的な疑問。
専門的には「これ」というのがあるのかもしれない。
勿論、このエラールはフォルテピアノ、だろう。でも同じフォルテピアノでも19世紀初めころのものとは、全く異なる。当然ピアノとも異なる。
フォルテピアノとピアノの違いは何か?
「音」というのは非常に簡単だが、あまりにもあいまい?
古い時期の楽器はともかく、19世紀後半以降であれば、時代、は相応しくない。
構造、というのが一番有力そうだが、それでも「この点」という見極め点ではなく、総合的に見て、という事になりそうな気がする。