仲道郁代 ベートーヴェンへの道
ベートーヴェン 鍵盤の宇宙 第3回「ベートーヴェンとクリムト」
前半は24番のソナタ、仲道さんと浦久さんのトーク。
後半が仲道さんのお話と共に13番と28番のソナタ。
前半のトーク部分はベートーヴェンとクリムト。
特にクリムトの作品「ベートーヴェン フリーズ」を中心に。
トークは好みだが、「仲道さんのベートーヴェン」「ベートーヴェンのソナタ」を深めるというより、周辺の情報、といった色が強く、時間がもったいない。
折角この音の良い小さなホールで演奏を聴けるのだから、演奏中心でも、なんて思う。贅沢だが、印刷物、例えばプログラムに入れてもらっても十分では、と感じた。
代わりにもう一曲なんてわがままか?
演奏に関していうと、やっぱり生の演奏会、最高。
サントリーとは一味異なる28番の味わい。
そして13番のソナタに関するレクチャー、
「1楽章の最初のテーマが後でもう一度出てくる。
でもそれはその間に様々なモチーフ、テーマを経験した後のもの。
決して同じではありえない。」
深い言葉である。
音楽だけじゃない。あらゆることに当てはまるのだろう。
年寄くさい話だが、経験や体験を重ねるとものの見方、感じ方は全て同じではない。
深まったこともあれば、澱のように鈍感化されてしまっている部分もあるだろう。
自分の体験でいうと、学生時代に食ったラーメンの味。同じものを食べても今はもうノスタルジックな思いなしには食べられない。・・・・次元の低いお話でした。
閑話休題
今日の楽器はスタインウェイ。
大きく予測を裏切る音。いい意味で。
これまでスタインウェイに抱いていたイメージが大きく変わった。
CFXを経験した「仲道さんのピアノの音」はこれ、と感じた。
演奏会前に試し弾きされた結果かもしれない。
28番の終楽章の盛り上がり、演奏会ならでは。
アンコールはなし。
語りきったということか。
ひょっとして時間の都合、だったり、して。
次回は来年1月22日「ベートーヴェンと北斎」