最近CD等で聴いたピアニストについて何人か、思うままに。
まずは番外編のケンプ。
ケンプの若いころの演奏、SP時代だから音は相当に悪い。
1920~1940年代に録音したベートーヴェンのソナタ。
ケンプのベートーヴェンとして有名なCDは1960年代のステレオと1950年代のモノラル。
今回の話題はそれより古いケンプ30から40代の録音。
この時代の録音技術やポリシーの問題はあることは考えに入れなければならない。
SPというのは片面に6分程度しか収録出来ない。
何が起きた、行われたのかは推測しかないが、不自然に短い演奏時間は怪しい。
そんなことより演奏そのもの。
前述の2つの録音と比べると、大きく異なる。
爽快、爽やか、若さを強く感じる。
そしてある意味、「ケンプ」そのもの、ケンプの感情を表面に押し出した演奏、とでもいえばよいか。
こんなベートーヴェン!である。
これを聴いて、後年のケンプを聴くと、また面白い。
理解の深い方であれば、後年のケンプを一聴すればわかること、かもしれない。
遠回りかもしれないが、こうやっていろいろと自分なりに様々なことを見出すこと、これも(が)貴重なことだろう。
何もかも与えられるだけでなく、自分から探し求めること。
到達点は低くとも、達成感はあるように思う。
趣味の世界だからこそ、であるが。