ももクロ生きる気力男 vs デスボイスアイドル | katoo the world

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お笑い系デスメタルバンドFUJIYAMA、世界の大統領かとぅのブログ

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「お嫁さんにお願いされて、大好きだったももクロのBDやグッズを全て売った結果、生きる気力が完全になくなってしまった」と言う男性のSNS投稿を拝見した。

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自分が研究者を目指していた時にメンタルを完全に病んでしまい、希死念慮に苛まれていた時に救ってくれたのがももクロだった。
ももクロがいなかったら、自殺していただろうし、その後に何本も論文を書くことはできなかっただろう。研究者の道を挫折した後にも不貞腐れずにコツコツと研鑽を積んで、ITエンジニアとしてそれなりに成功できたのも、ももクロのひたすらに前向きな姿勢のお陰だった。

お嫁さんには、そのことを話して、ももクロのグッズやBDだけはどうしても手放したくないと説得しようとした。しかし、お嫁さんとしてはまるで元カノのことを話されているようで気分が悪いので、全て捨てて欲しいとお願いされた。自分にとってももクロは元カノとかでは全くなく、心の支えだったのだと何度も説明したが、お嫁さんからはアイドルなんて若くて可愛いだけが取り柄で、何の才能もなくて歳を取ったら価値のない存在なのだと全否定された。

新婚生活を無事に過ごすためには、ももクロのグッズを捨ててお嫁さんの気持ちを宥めるしかないと諦め、今日は全てブックオフに売ってきた。まさか、ネット掲示板でよく見かける夫婦のトラブルに自分自身が巻き込まれるとは全く想像していなかった。

自分みたいなどうしようもない男と結婚してくれる人は2度と現れないだろうと思い、自分自身のこれまでの価値観、人生観を全て捨ててお嫁さんに合わせようと覚悟したはずなのに今は虚しさしかない。

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かつては私もDVDや書籍などをコレクター的に収集していたし、CDに至っては1000枚を下らぬ枚数を所持していた。

「芸術との出会いは瞬間の奇跡であり、出会った際に購入しなければ二度と巡り合えない」などと考え、湯水の如く金を注ぎまくっていた。

しかし、Apple社のipodを購入して、我が人生に於ける初の、そして目に見えて明確なパラダイムシフトが起きた。

何せ、CDデータが何百枚分と手のひらサイズのハードディスクに格納出来るのだ。

CDポーチに10枚入れるCDを選定するのに苦難しながらもその時を楽しんでいたのが、全ての楽曲を持ち歩く事が出来る現実に興奮しながらも、同時に是迄購入して来たCDやDVD、書籍のモノとしての価値に大いに疑問を持ってしまった。

要するにPCに取り込まれ、データ化された後のCDは、生命を抜き取られた抜け殻に感じてしまうのだ。
ソレは音楽好きであり、かつCDコレクターである私自身のアイデンティティーを根幹から揺るがす大事件であった。

その失意の下、1000枚以上のメタル、ハードコア、グラインドと言った暴力的な音楽CDもDVDも、変態の極みと言える書籍の数々も、一気に全てBOOK OFFに売り払った。

ある近隣の大型店に伺った所、私の愛するイヤーエイク、ロードランナー、リラプスと言ったエクストリームミュージック系CDがギッチギチに並んでいたのを拝見した際、私は大人になった事を実感したのだ。

ちなみに”元NAPALM DEATHのミック・ハリスの新バンド”としてイヤーエイクから鳴り物入りで発売されたペインキラー“処女の臓腑”やスコーン“Vae Solis”はグラインドコアとは真逆のジャズ、アンビエントと言える奇妙な音楽性で、「元NAPALM DEATHのミック・ハリスの新バンド!?」との勢いで拝聴すれば、冷や水をブッ掛けられるかの実に危険なシロモノである事は御理解の上、慎重に御購入を検討頂きたい次第だ。

時は流れ、私もCDを購入する事が無い訳では無いが、PCにインストールしてしまえば、CD本体やパッケージは二度と手に取る事は無いし、そもそも今やCDプレイヤーが無い体たらく。

粗悪な印刷でボヤけたAnal Cuntのボーカル、セス・プットナムの写真を、ニヤニヤしながら眺める事も無くなってしまった。
初来日でいきなり嘔吐しながらステージに乱入して来たのには気絶する程笑ったモノだ。

それでもグロテスクなジャケットのCDやDVD、書籍に囲まれていたあの頃を大切に思い出すのも事実。

先日も久々に例のBOOK OFFを覗いてみた所、私の売り払ったドイツの元祖ポルノグラインドMEAT SHITS「Ecstasy Of Death」がしっかりと売れ残っていたのを確認して、実に納得の私だ。

フィギュアを失った男性 vs CDを取り戻すかとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12815400226.html

さて今回、「お嫁さんにお願いされて、大好きだったももクロのBDやグッズを全て売った結果、生きる気力が完全になくなってしまった」と言う男性のSNS投稿を拝見して、想う所があり筆を取った次第だ。

何でも、ももクロ大ファンのこの男性、嫁から全てのグッズを売り払う様命じられ、実際に売り払った所、生きる気力が完全になくなってしまったと言う。

「ももクロによる生きる気力」と言うモノが何なのか、イマイチ私には理解し兼ねるが、要するに無気力状態と言う事だろう。

こう言う言い方をするのは、本人にとって望ましくは無いかも知れないが、デスメタルCDや鬼畜系書籍の全てを売り払った私から言わせて頂くと、「ももクロから解放されて良かったね」と言った所だ。

かつて嵐の二宮和也のファンが、彼の結婚について「アイドルはファンに夢を売る仕事。夢から覚める”結婚”は絶対に許されない」と言っていた。

彼女は稼いだ全ての金を二宮和也に注ぎ込み、人生を捧げて来たと言うのだが、だからと言って二宮和也自身に女性ファンの夢を叶え続けないといけない義務など無い。

確かにこの男性にとってももクロは生きる気力そのモノだった事だろう。

しかし、現実からはなれた空想や自分に都合の良い思考を捨てて、我々はももクロを卒業する。

今は辛くて、悲しくて、どうしようもなく切ないかも知れないが、その気付きや成長により、我々の人生も少しはマシになる事だろう。

弱者男性の姫 vs 中年童貞かとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12814304940.html

まー、百田夏菜子も堂本剛と結婚した事だし、他のアイドルに行くのも良いタイミングかも知れない。

その心意気、良かろう!
僭越ながら私がオススメするアイドルを紹介させて頂くッ!

4人組アイドルグループ「Broken By The Scream」の野月平イオを御存じだろうか?

「先ず悪魔を降臨させます」と言うショート動画が、ごく一部で話題となったが、このアイドル、グロウル系の深いデスボイスが凄すぎる。

「ズンモモモモモモモーーーーーーーッ」と、丸で牛の様なデスボが素敵だ。

ももクロでは味わう事の出来無いデスボイスアイドルに、再度「生きる気力」を見出すのも良いかも知れないし、「そんなデスボアイドル嫌ッ!嫌いッ!」となるかも知れない。

何れにせよ、決めるのは貴様だ。

かとぅ