羽田空港C滑走路で2024年1月2日に起きた日本航空(JAL)機と海保機の衝突事故では、海保機に乗っていた6人中5人が死亡する一方で、JAL機は乗客乗員379人の全員が脱出に成功した。
国外でもこの事故への注目度は高く、この脱出劇を「奇跡」だと評価する報道が相次いだ。識者が多く指摘していたのが、大きく(1)客室乗務員(CA)の訓練(2)乗客が荷物を持ち出そうとせずに速やかな脱出に協力した、という点だ。JALが1月3日夜に開いた記者会見でも、こういった点が奏功したとの見方が示された。
2024年元旦に発生した能登半島地震。
この記事を書いている段階で死者78人、行方不明者51人と未だ懸命な救助活動が続く中だが、そんな不穏なる新年の幕開けに加えて、これまた前代未聞な事故の一報が入る。
「まだまだ震災報道ばかりだな…」などとチャネルザッピングしていた所、唐突に燃え上がるジェット旅客機に驚く。
胴体着陸にしては機体へのダメージが少ないし、機体後部が燃えているのも違和感を感じた。
などと思っていたら、アッと言う間に火は機体全体に広がり、「え…?えっ…!?」と言った所だが、同時に乗客は全員無事と言う報道も出ており、ホッと胸を撫で下ろした次第だ。
速報で映し出される機体から脱出する乗客は確認出来なかったし、あれだけの事故で乗客全員が無事と言うのも俄かには信じられないが凄い事だ。
しかしその後、今回の事故はJAL機着陸時での海上保安庁航空機との衝突事故との報道が有り、目を疑う。
「世界一航空機が混雑する」と言われる羽田空港ではあるが、管制塔からコンピュータ制御される空港内で、飛行機同士の衝突事故とはどの様な原因に端を発するモノであろうか?
原因究明が待たれる所だが、海保機に乗っていた6人中5人が死亡と言う惨状を前に、もう座り込みたくもなる。
翌日、1月3日には北九州市小倉の飲食店街「鳥町食道街」で3日午後に発生した火災は35店舗2900平方メートルを焼損し、発生から約17時間後の4日午前8時ごろ、鎮火状態となった。
コレから始まる一年を前に、何を礎として立ち向かえばいいのか…。
新年早々、震災に航空機事故、大規模火災と言う惨事が立て続くと、どうにも嫌な考えが頭から離れない。
だが、我々はココで立ち止まっている訳には行かないのだ。
2020年10月、独りの男の激により、我々は心を燃やした。
「胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ。歯を食いしばって前を向け。君が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない。
俺がここで死ぬことは気にするな。柱ならば後輩の盾となるのは当然だ。柱ならば誰であっても同じことをする。
若い芽は摘ませない。竈門少年、猪頭少年、黄色い少年、もっともっと成長しろ。そして今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる。君たちを信じる」
そして、東日本大震災の翌年、自動車メーカーHONDAのTVCMで語られたメッセージ。
「負けるもんか
がんばっていれば、いつか報われる。
持ち続ければ、夢はかなう。
そんなのは幻想だ。
たいてい、努力は報われない。
たいてい、正義は勝てやしない。
たいてい、夢はかなわない。
そんなこと、現実の世の中ではよくあることだ。
けれど、それがどうした?
スタートはそこからだ」
非力な我々を信じてくれた者、そして志半ばで散った者の想いを受け継いだ我々が出来る事は、もう一度始める事しかない。
成功出来る迄失敗を繰り返し、ソレでも成功の為に失敗から立ち上がり、再びスタートするしか無い。
何故ならその先にしか、成功は無いからだ。
だから、もう一度立ち上がろう。
失敗を恐れず、スタートラインに立ち続けよう。
まだ2024年は始まったばかりだ。
しかし、逆を言えば今年も残す所、360日しか無い。
足を止めて蹲っている無駄な時間など無いのだ。
「己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ。歯を食いしばって前を向け」
俺は長男だから我慢出来るッ!
かとぅ