北秋田市は職務上知り得た情報を基に自身のツイッターに不適切な書き込みをしたとして、住民生活部の40代男性主査を戒告の懲戒処分にしたと発表した。
市によると、2021年12月ごろ、男性主査は自身のツイッターに投稿のあった男性市民の納税状況を職場のパソコンで調べた上で「行政に文句を言っている暇があったら仕事をすれば」「権利ばかり主張しないで義務を果たせ」といった趣旨の書き込みを複数回行った。
市民からの情報提供で書き込みが発覚し、職員を聞き取りしたところ、書き込みを認め、「SNS上でのやりとりがエスカレートしてしまった」と話している。
御役所仕事と言う言葉が有る。
①まるで役所のような形式に拘り、不親切で非能率な仕事を揶揄して使う。
②役所は時間と手数をかけて融通が利かないので、そんな仕事振りを非難した言葉。
…との事で、その仕事ぶりを揶揄する語彙ではあるが、実の所、御役所仕事は大変だし、役所の顔とも言える住民生活部に関しては、本当に御苦労な事である。
世界の大統領たる職務に於いてもお世話になる部署ではあるが、やはりマイナンバー発行に於ける騒乱の対応には頭の下がる想いであった。
私は混雑を避ける為に平日早朝に窓口に伺ったのだが、ソレでも2時間待ちとの事で、一旦職場であるホワイトハウスに戻り、一仕事終えて再訪すると、窓口はトンデモ無い事になっていた。
5つ程の窓口で全員がモメているのだ。
手続は決まっているし、その通りやれば良いだけなのだが、何を其処迄モメる事が有るのか?
失礼ながら内容を伺ってみると「用意した書類に不備があるから受け取れない」、「今日しか時間が取れないのに、発行されないと困る」、「本人が病気の為来れない」と言った来客者側の問題でモメている。
中には「何でこんなに時間が掛かるのか?」と言った苦情もあり、その苦情が無ければ幾分時間は短縮されるモノであろう。
流石に「マイナンバーは政府の陰謀だ!」などと窓口で抗議する者は居なかったが、此れだけモメている状況を鑑みると、窓口のみならず電話でも抗議する者は少なく無いだろう。
何れにせよ、是等の苦情への対処は全て住民生活部の職員が担っている訳で、コレは並大抵の事では無い。
私であれば「スマナイ!一旦皆、解散してくれないか!?」などと取り乱す事必至だ。
今回、ツイッターに不適切な書き込みをしたとして、40代男性主査を戒告の懲戒処分にしたとの事だが、本人にも永年に渡る忸怩たる想いが有ったのでは無かろうか?
自身のツイッターに投稿のあった男性市民の納税状況を職場のパソコンで調べた上で「行政に文句を言っている暇があったら仕事をすれば」「権利ばかり主張しないで義務を果たせ」といった趣旨の書き込みを複数回行ったと言う訳で、「この税金泥棒が!」などと書き込まれたのだろうか?
確かに男性市民の納税状況を職場のパソコンで調べた上での書き込みであれば、個人情報流出や守秘義務違反に当たるだろうが、「行政に文句を言っている暇があったら仕事をすれば」「権利ばかり主張しないで義務を果たせ」と言うのは至極御尤もな事だ。
国民は納税の義務を負うモノである。
しかしながら、ソレを言えばふるさと納税について、市職員はどう捉えているのか?
京浜工業地帯の中心を担う川崎市が、ふるさと納税制度により、大幅に税収が落ちたと言う。
17年度には30億7000万円の減収で、18年度には何と39億円の減収である。
逆に福岡県行橋市は、8月からタブレット端末「iPad」を返礼品に加えた事で、今年度の寄付額を過去最多の8億4千万円だった昨年度の約3倍に上る25億円と見込んでいる。
たかだか7万人の何の産業も無い人口の地方都市に、返礼品目当てで25億円もの納税が成された。
3倍の納税額で行橋市は果たして、何を行うと言うのだろうか?
仮に行橋市独自の産業を返礼品とするのであれば、その産業への支援として活用するのも良いだろう。
しかし、iPadの何に、行橋市が関わっているのか?
返礼品の上限金額は30%と制定されているが、10億円近い額がApple社、即ちアメリカに流れている事となる。
そして、その納税額はそのまま、本来納税されるべき自治体に入らない事となるのだ。
此れでは、ふるさとどころか、アメリカに納税しているのに等しい。
貴様はアメリカ出身か?欧米か?
静岡県小山町などが、返礼割合が4割のアマゾンジャパンの買い物に利用できるギフト券で、平成30年の受入額が約249億円を集めたとは言語道断である。
静岡県小山町はアマゾンと産業的に何の関係も無いだろうし、ギフトカードはコンビニで購入しているのだろうか?
ソレに乗っかる納税者も実に節操の無い愚かに見える。
私はふるさと納税を一切活用していないので、勿体無い事をしているかも知れないが、ソレで結構。
何だか良く分からない制度や仕組みで儲かったとしても、特段嬉しくも無いので、勝手にやっているが良い。
高級和牛だか、豪華海鮮だか、iPadだか知らんが、そんなどうでも良いモノが欲しくて、自分の居住する自治体へ納税しないと言う事は、自らの生活インフラの劣化を促している事に等しい。
Amazonギフト券納税 vs LOUD PARK2019@宮前市民館
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12437665080.html
iPadふるさと納税 vs 返礼品7億5000万円希望かとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12433521789.html
今回、懲戒処分を受けた40代男性主査も、ふるさと納税には忸怩たる想いを抱えているのではないか?
そう感じた私は、早速北秋田市のふるさと納税返戻品を調べてみた。
人気は”あきたこまち”との事で彼の実直な人柄が感じられるモノだが、私が注目したのが下記。
お墓参り代行、お墓掃除代行サービス(スタンダード)/年1回:60,000 円
お墓参り代行、お墓掃除代行サービス(墓地花付)/年1回:70,000 円
お墓参り代行、お墓掃除代行サービス(スタンダード)/年3回:170,000 円
お墓参り代行、お墓掃除代行サービス(墓地花付)/年3回:200,000 円
むう、同じ40代として親世代の高齢化を見越した返礼品に納得の私だ。
市民に対して「行政に文句を言っている暇があったら仕事をすれば」、「権利ばかり主張しないで義務を果たせ」とは、確かに厳しい印象を受けるも、ソレは彼と言う人間の些か実直過ぎる人柄のせいかも知れないし、そんな事は全くない2ちゃんねらー的リテラシーかも知れない。
かとぅ