埼玉県飯能市美杉台の住宅街で25日朝、60代の夫婦と30代の娘の3人が自宅で惨殺された。被害者がハンマーのような鈍器で襲われる様子を近所の住民が目撃して複数通報、埼玉県警は同日夜、現場直近に住む無職の男性容疑者(40)を殺人未遂容疑で逮捕した。
被害者宅では所有する乗用車が数年前から激しく傷つけられる事件が複数回発生しており、県警が男性容疑者を器物損壊容疑で逮捕したものの、起訴には至らなかったという。後味の悪すぎるクリスマスの惨劇。動機の解明が待たれる。
クリスマス早朝、何とも悍ましいニュースに震える。
県警によると同日午前7時13分に最初の入電があってから110番通報が相次いだとの事。
内容は「大声を出して騒いでいる」「口論している」「2階が燃えている」「庭先で男性が殴られている」など多数あり、恐らくは多くの近隣住民がその犯行現場を目撃している事であろう。
被害者がハンマーのような鈍器で襲われ死亡したとの速報から嫌な予感はしていた。
何でも3体とも頭部は完全に潰されて飛び散りほぼ無くなっていて、医師の診断を待たずに警官の現場判断で死者3名と速報が出る程だったと言う。
顔が判別出来ない為、身元の特定がすぐには出来ず、恐らくこの家の住人夫婦+娘だろうという推定で初期報道がされた。
また、死因も特定できず殺人未遂容疑での逮捕となった。
1日半遅れで身元と死因の確認が取れたので容疑を殺人に切り替えたと言うのだから、何とも凄惨な事件である。
何でも被害者と容疑者の確執は数年前から続いており、近隣住民も警戒を怠らなかったと言う。
それでも止める事の出来なかった惨劇に、この事件、そして改めて人間と言う存在の恐怖を実感せざるを得ない。
男性容疑者は不自由無く育ち、学生時代にはサッカーのエースで人気者。
近々でも近隣住民からの評判も良かったとの事だ。
逮捕後、黙秘を続けている容疑者の心理は一切理解出来ないモノだが、恐らく何も感じていないのでは無かろうか?
私的な恨みや憎しみなど関係無く、ただ単純にターゲットとした家族を如何に苦しめ、如何に惨殺するかを、自らの使命の様に感じていた様に感じる。
その恐怖は、1997年のミヒャエル・ハネケ監督映画「ファニーゲーム」を思い起こさせるサイコホラーだ。
バカンスのため湖のほとりの別荘へと向かう幸せな一家。
別荘に着いた一家の元に訪れた二人の見知らぬ若者。
「卵がなくなったので譲ってほしい」と、初めは礼儀正しい態度を見せていた彼等だが、徐々に不穏な空気となり…。
「ファニーゲーム」がカンヌ映画祭出品時、その凄惨さからヴィム・ヴェンダース監督や批評家、観客がショックのあまり席を立ったと言われ、ロンドンではビデオの発禁運動まで起こったと言う。
最悪映画愛好癖であるこの私かとぅを以てしても、「イレイザーヘッド」、「ソドムの市」、「裸のランチ」、「ネクロマンティック」と並び、「史上最悪」と高らかに宣言させて頂きたい逸品が、「ファニーゲーム」である。
レンタルビデオ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-11499598408.html
シャインマスカット窃盗ベトナム人女性 vs 映画「ファニーゲーム」
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12631606518.html
そう思わなければ、是程の残虐な事件に理由など付ける事は不可能だ。
いっそ「悪魔に取り憑かれてやってしまった」とでも言ってくれた方が、幾分か気は楽である。
かとぅ