年初には1ドル=115円台だったドル円相場の円安進行が止まらない。10月下旬には約32年ぶりに1ドル=150円を突破した。一方で給料は30年も横ばいのままで、2021年の日本の平均賃金はG7で最下位となった。
海外では世界的な人手不足で賃金が上昇しており、超円安の状況下では、日本で働くより海外で働いた方が収入が増えると、話題になっている。
サーフィンが趣味で、こんがり焼けた橋本恵美さん(25才)は、ハワイで充実した毎日を送っている。
「いまハワイは人手不足なので、時給がどんどん上がっています。私は現地の有名レストランでウエートレスをしていますが、人気店なのでチップがいい。朝だけ数時間、週数日のパートで月100万円くらい稼いでいます。趣味のサーフィンも楽しめて最高です」
昭和か?
1ドル=150円を突破と聞き、失われた平成を噛み締める次第である。
まあアメリカのハイパーインフレと日本の超金融緩和の金利差がその原因であり、ウクライナ侵攻による市場の緊張もある。
やはり有事の際、ドルは強い。
そうは言っても金融市場に於いて、日本の国力衰退は著しく映るのだろう。
調べてみると円の最高値は2011年につけた1ドル=75円32銭。
ソレが今や1ドル=150円となっている。
通貨の価値は半分に減少した事になる訳で、日本のGDPランキング第3位からの転落も十分に有り得る。
この20年で世界市場は此処まで変わり果ててしまったと言うのか。
今回、ハワイでウェイトレスのバイトで月100万円を稼ぐ女性の記事を拝見して、「これどこの国の話?」と感じてしまった。
仮に1日4時間×4日勤務とすると、勤務時間は16時間となり、月収100万円を時給換算すると時給6万2500円となる。
女性は「人気店なのでチップがいい」と語るが、高級コールガールをウェイトレスと表現しているのかも知れない。
ソレでも些か高過ぎるだろう。
シカゴのパン店で働く男性は「日本では手取りの月収が24万円でしたが、こっちは70万円。思い切って日本を出てよかった」と語ったと言う。
何れにせよ、記事には円安を活かしてイキイキと海外で出稼ぎする方々が登場しており、同じ日本人としていよいよ惨めな気持ちになるのだ。
まあ、ハイパーインフレの進行するアメリカでは、朝食のベーグルとコーヒーが“2500円”にも値上がりしており、肌感覚では5倍近い物価に感じられる。
米国の歴史的インフレ×歴史的円安ドル高で日本円だと信じられない価格になったNYの大戸屋の「サバの塩焼き定食」の値段。
$26 + $4 = $30
$30 + 8.9%TAX = $33
$33 + 20%TIP = $40
$40 × 136円 = 5,440円
ちなみに日本は税込890円。
我が愛する大戸屋のNY進出は素直に嬉しいし、ぶちかますニューヨーカーの活力となっているのは実に誇らしい事だが、流石に「サバの塩焼き定食」の価格が5,440円なのか…。
原因の一つに「米国の歴史的インフレ×歴史的円安ドル高」がある様だが、どう考えてもサバ塩が5,440円は納得が行かない。
3840(サバシオ)円にしたまえ、一刻も早く!
朝食に二人で7000円 vs ウィルソン・フィリップス上院議員
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12715748984.html
NY vs NK
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12753497759.html
月収100万円を稼ぎ、海外でイキイキと生活する方々を拝見すると、ハンバーガーとコーヒー250円で昼食を済ませる我が身は幾分不憫ではある。
しかしながら、先日も世界の大統領たるこの私かとぅ行き付けの高級イタリアン「サイゼリヤ」にて、ランチとカプチーノを頂いたのだが、何と600円であった。
増して”まちがい探し”まで付いてこの値段は、些か安価に過ぎる気来も有るが、此処は精神的貴族かつ正真正銘の紳士として、有難く頂戴しておこう。
日本に生まれて良かった〜!
かとぅ