茨城県守谷市の常磐自動車道で「あおり運転」をして車を停止させ、運転手の男性を殴って負傷させたとして、茨城県警は傷害容疑で住所・職業不詳の男性容疑者(43)を逮捕した。
また、男性容疑者と同居する交際相手の同市東住吉区の会社員の女性容疑者(51)も同日夜、犯人蔵匿・隠避容疑で逮捕した。
大阪市東住吉区のマンション近くの男性によると、帽子にサングラス姿の宮崎容疑者を4、5人の捜査員が取り囲んだ。
男性容疑者は「何するんですか」などと抵抗の様子を見せたという。
そばにいた女性容疑者も「何するの」「やめて」などと叫び、住宅街は一時騒然となった。
約2カ月前から、マンションの自転車の駐輪場に男性容疑者のものとみられる高級車が止められるようになった。
近くの女性は「(以前に)早朝に怒鳴り声を聞いた。近寄りがたい雰囲気だった」と話した。
あおり運転に巻き込まれたのかは分からないが、5年前に新東名高速道路で遭遇した恐怖を、私は忘れる事が出来ない。
基本的に私は、遠方へは大統領専用機エアフォースワンで移動するので、自動車で高速道路を運転する事は多くは無い。
しかし、新東名高速道路が開通して、遠距離交通環境は随分改善されたと実感している。
交通量の分散と言う物理的なメリットもあるが、それ以上に新東名は道路のコンディションが安定して走りやすいのと、電光掲示板などの交通情報、見易く的確な道路標示により、気付くと130km/hで飛ばしてしまう。
それでも疲れないし、他車の流れもその程度なので、実に走りやすい道である。
しかし、新東名の下り、浜松インターに差し掛かるロングストレートで事が起きた。
「新東名も終わりか。合流で混んでなければ良いが…」などと考えながら、車のスピードを落としつつ追抜車線を運転していたのだが、唐突に赤いスポーツカーを追い抜いた。
ランボルギーニ・カウンタックLP400である。
スポーツカーに然程興味も無い私でもテンションの打ち上がる、唐突なるカウンタックとの遭遇に驚く。
その数秒後に、これまた青いカウンタックを追い抜いた。
こちらは120km/h程度で走行していたのだが、走行車線を行くカウンタックを簡単に追い抜いてしまった。
カウンタック2台。
…そんな事ってあるか?
疑問を感じながらも走行車線を走行し続けると、次は黄色だ。
地をへばり付くかのカウンタックを横目に抜き去る。
此処まで来ると、最早驚く事も無い。
まあ、ランボルギーニ・カウンタック愛好家の集いが有ったのだろう。
それにしても赤、青、黄と色分けして購入するのは、揉めなかっただろうか?
俺は当然リーダーだから赤な!
クールな私はやはり、青だ。
となると、食いしん坊なお前が黄色だ!
とあるサイトによるランボルギーニ・カウンタックLP400の中古価格は5000万円を下らないと言う。
余計なお世話ではあろうが、せめて好きな色に乗らせてあげて欲しいとは思う。
…などと思っていると、トンネル内に唐突に響く爆音。
後方で事故が起きたかと思ったのだが、それは怒りに燃えたカウンタック3台のフルスロットルであった。
「ブアアアアアアアァァァァァァァアアアアアアア!!!!!!!」
超怒級怒濤重低爆音
歌舞伎町から超鋼鉄重低爆音
帰ってきた超高速怒轟重低爆音
豪州から(生)鋼鉄重低爆音
そんな意味不明な言葉が浮かんでは消えるが、そんな事を考えている場合では無い。
今まさに、カウンタック三連星はその潜在能力を全開放し、遥か後方より獰猛なる牙を剥き出しに襲い来るのだ。
「ブアアアアアアアァァァァァァァアアアアアアア!!!!!!!」
ヤ、ヤバイ…!
完全なる激怒状態。
超サイヤ人ゴッド超サイヤ人か!?
バックミラーに目を向けると、追越車線の車は次々と走行車線に移っている。
このままではヤられる。
だが、私とて130km/hの男。
好きにさせてたまるモノか!
「ブアアアアアアアァァァァァァァアアアアアアア!!!!!!!」
スターウォーズにて、ダースベイダーの搭乗するタイファイターに追撃されるXウイングかの窮地。
「ブアアアアアアアァァァァァァァアアアアアアア!!!!!!!」
「ア、アカン、アンタ!逃げて!」
助手席に座るアンジェリーナ・ジョリーが何故か関西弁で叫ぶので、私も泣く泣く戦線を離脱した。
ソレを0.2秒と待たず、カウンタック三連星はイナズマの様に走り去ったのだ。
それ以来、新東名に乗るとカウンタック三連星を探してしまう。
今日はどの道で超怒級怒濤重低爆音を轟かせているのだろうか?
カウンタック三連星vs 窮地のレッドリーダーかとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12406456316.html
カウンタック三連星と奇妙な友情
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12062987620.html
さて、戯言はこの程度にして、今回問題となっているあおり運転のドライブレコーダー動画を幾度と無く拝見しているが、コレは中々のド迫力である。
この夏の話題映画「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」を遥かに凌ぐカーアクションとセクシー&バイオレンスが炸裂しており、日本列島は文字通り震撼した。
理由もなく犯行を重ねるカップルの逃避行は、クエンティン・タランティーノ監督の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」を現実化したかの破壊力だが、狂気の美しさを醸し出すウディ・ハレルソンとジュリエット・ルイスに比較して、今回の容疑カップルの小汚なさには実に閉口させられる。
圧倒的白人様を前にしては、やはりリトルジャパニーズと言わざるを得ない。
しかしながら、日本人的な内に秘めた狂気性は、外人のソレとは異なるドロドロと蠢くかの恐怖を感じずにはいられない。
貴志雄介著「黒い家」における菰田重徳と菰田幸子かのサイコパス的狂気性も感じられるが、彼らはあくまでも自らの欲望を達成する事を主軸としており、自ら他人に攻撃を加える事は無いのだが、今回のあおり運転容疑者はいきなりのフルスロットル激怒なのが凄い。
Extreme Aggressions
Vulgar Display of Power
EXTREME CONDITIONS DEMAND EXTREME RESPONSES(激昂たれ!)
怒!怒!怒!状況打破そして秒殺!
そんな爆音的曲名が過る程に湧き上がる、無尽蔵な迄の激怒は如何にして生み出されているのだろうか?
全く無関係な見ず知らずの方々に対し、車であおって停止させては、次々と怒りの拳を突き付ける。
そんな無茶が、果たして人類に可能だろうか?
男性容疑者の常軌を逸した余りの剣幕に、実はこのカップルの子供が人質として奪われており、子供の解放の為に誘拐犯からの理不尽な指示にも従わざるを得ない状況か、とすら勘ぐった。
しかし、ニヤけながらガラケーで撮影をする女性容疑者の姿を見るに、その様な悲壮感などは微塵も感じられず、やはりこの容疑者らが「幻の珍獣」かの、人外の存在にしか思えないのだ。
そうで無ければ、彼等を理解する事など不可能である。
なので、彼等を人の法で裁くのは無理であり、捜査など即刻取り止めだ。
それ以上に人外の存在として、丁重に扱わなければならない。
コレは研究施設に永遠に隔離すべき「幻の珍獣」である。
かとぅ