渋谷区富ケ谷のハングドマン vs 絶叫解説アニメ版JOJO | katoo the world

katoo the world

お笑い系デスメタルバンドFUJIYAMA、世界の大統領かとぅのブログ

https://twitter.com/katoo3000
https://www.facebook.com/fujiyama.metal/

東京都渋谷区富ケ谷の路上で、通行人から「男性が立った状態でワイヤで縛られている」と110番通報があった。


警視庁代々木署によると、警察官が駆けつけた際、男性は右腕に電柱から垂れた電線のようなものが絡まり、地面に両足をついた状態だった。

20代とみられ、搬送先の病院で間もなく死亡が確認された。


男性はTシャツとジーパンを身に付けており、目立った外傷はなかったという。

同署が男性が死亡した詳しい経緯を捜査している。


実に奇怪な事件である。

いや、奇妙な冒険、とでも言おうか。


両手が左手というポルナレフ妹の仇、J・ガイルのスタンド”ハングドマン”と、大槻ケンヂをモチーフとする音石明のスタンド”レッド・ホット・チリ・ペッパー”の闘いが、杜王町では無く、渋谷区富ケ谷の閑静な住宅街で起こっていた事に驚く。


スタンド使いは引かれ合う...と、言う事か。


さて、今回の事件でも取り沙汰される”ジョジョの奇妙な冒険”だが、漫画単行本に関しては波紋入りのファンである私ではあるが、2012年よりスタートしたTVアニメシリーズに関しては殆ど拝見していなかった。


ザッピングした際に偶然2回程度拝見した程度で、腰を据えて観る事は無かったのだが、先日やっと拝見する機会に恵まれ、私はフェイバリットであるトニオ・トラサルディーの登場する「イタリア料理を食べに行こう」を拝見した。


先ず、JOJOの魅力である、独特のセリフや言い回しが、キャラクターの声で表現されているのに驚く。


「よだれ、ズビッ!」


「うんまぁーい!味に目覚めた」


「“ハーモニー”っつーんですかあ~、“味の調和”っつーんですか~っ!例えるならサイモンとガーファンクルのデュエット!ウッチャンに対するナンチャン!高森朝雄の原作に対するちばてつやの“あしたのジョー”!」


そんな珠玉のセリフを吐き捨てる心優しき不良、億安を見ているだけで、萌えーッ!!!

タ、タマランッッ!!!


しかし、こんな巻き舌のジャイアン声なのかいぃ?

私のイメージでは幽遊白書の桑原かの甲高いチンピラ声だと思っていたのに...


そして、その展開やキャラクターのスピード感も、やはりアニメだからこそ表現出来たモノである。

何せ、漫画では止まっていたキャラクターが動くのだ。

特にスタンドの動きには「ナルホド、こうだったのか!」なる驚きを隠せない。


だが、冷静になって拝見するとその逆で、一枚絵の一部が動いているだけのカットも多い。


意外ッ!それは原作を尊重してのモノと思えるッ!


だが、アニメ版JOJOを通して感じるのは、キャラクターがズッと、それこそズーーーーーーッと複雑な状況を解説して叫んでいるのだ。


初めてアニメ版JOJOを拝見したのが、第2部「戦闘潮流」でのクライマックス、究極生命体と変貌したカーズとの最終決戦で窮地に立たされたジョセフ・ジョースターを解説するスピードワゴンである。


「いかァんッ!ああ大変なことに!絶対にまずい!究極の生命とはあらゆる生物の全ての能力を身に付け、全ての生命を兼ねる!そしてあの!美しい!なんという輝き!今まで見た何よりも美しい。あの太陽をついに克服したぞ!ややつは無敵になった!弱点はもうヤツにはない!波紋もヤツには効かないッ!不老不死!不死身!誰も倒せない!“究極の生命体”(アルティメット・シング)カーズの誕生だッーっ!!」、「溶岩流の中から現れるカーズ。ヤツは“泡状”のプロテクターを身にまとって生き延びたのだ。“泡”なら溶岩と肉体の間に空気の層が出来、熱をシャットアウト!表面が燃えても次々と泡を生産すれば活動可能だ。カーズはついに“地球”をも克服してしまった!」などと、わざわざ説明を絶叫し続けるのには、やれやれと言った所ではあったが、その魂の叫びに世界の大統領たる私、かとぅが無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿であった。


いや、そんなに事細かく説明されなくても、カーズの凄さは観れば分かるッツーの!


しかし、そんな田ゴ作なみの野暮ったさも、間違い無くJOJOの魅力だと思えるッ!


かとぅ