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☗息子と将棋☖

将棋に取り組んだ息子たちの約2年間の記録です。

昨夜、長男がウォーズをやっていると、「またこの戦法だよ!これやられると絶対勝てないんだよ!怒りとイライラしていました。

その後、程なくして負けてしまったようなので棋譜解析してみると、どうやら「4→3戦法」と呼ばれる戦法にやられたことがわかりました。

長男も私も初めて聞く戦法でしたが、調べてみると相手の出方を見て四間飛車から三間飛車(石田流)に切り替える振り飛車戦法のようです。

棒銀一筋の長男は、三間飛車には滅法弱く、ウォーズでの対三間飛車の勝率は0%。

今回も例に漏れず、三間飛車の餌食になってしまいました。

具体的にはこんな局面。


解析では、この▲1六歩が敗着とのことで、推奨手は▲4六銀と、3筋を補強する手でした。

確かに、この局面のあとは△3五角▲同銀△同飛でこんな局面になってしまい・・・


ここからすんなりと相手飛車の侵入を許し、抵抗する術もなく負けてしまったのです。

AIの言う通り、▲4六銀で受けていれば飛車の侵入は防げていましたね。

私は素人なので自信はないけど、長男は棒銀にこだわるあまり、振り飛車相手に3筋や4筋で銀を使うこととか、飛車角銀桂(・・・の特に桂!)をフル活用する発想に乏しいような気がするんだけど、どうなんだろう。

次男は相変わらず、昨日の大会でもノーガード特攻をかましていた可能性があるな、と思いました。

 

と言うのも、次男の対局は勝つにしろ負けるにしろ、とにかく早く終わるのです。

 

第1局目なんて会場で一番早く終わっていたので、反則でもあったのかと思いましたが、しっかり詰みで終わったとのこと。

 

 

初太刀を外したら「ハイそれまで」な将棋なのでしょう。

 

まるで薩摩示現流。

 

・・・そんなかっこいいものではないか💦

 

 

 

 

長男の最後の対局は惜しかったです。

 

最後となる5局目は3勝1敗同士の対局で、勝ったほうが4勝1敗で入賞!という対局でした。

 

私が見ている近くでの対局だったので、なんとなく局面を見ることができました。

 

長男がやや優勢で終盤まで進み、「あとは丁寧に寄せるだけ」という局面でしたが、焦って詰みを見逃してしまったようです。

 

本当は良くないんだろうけど、お相手のお兄ちゃんも対局中に「ここは詰みがあったよ」と指摘してくれているご様子でした。

お互い少し言葉を交わした後、また対局に戻り、局面が少し進んだところで長男が投了。

 

対局を見ていた次男が私のところに来て、「長男ちゃん、詰みを見逃した」と一言報告してくれました。

 

気が逸っちゃったかな。

 

 

 

帰りの駅までの道。

私たちの少し前を、そのお兄ちゃんが歩いていました。

 

お兄ちゃんは長男に気が付いていて、歩きながらチラチラとこちらに目を向けています。

 

私は長男に「最後に対局したお兄ちゃんがいるよ?」と声を掛けましたが、長男はお兄ちゃんに気が付くと俯いてしまいました。

 

私はお兄ちゃんに「ごめんね」と軽く手を振ると、お兄ちゃんは申し訳なさそうににっこりして、そのまま前に進み始めました。

 

お兄ちゃんが長男を見る目は、長男を慰めようとしているような、心配しているような優しい目でしたよ。

 

きっと面倒見のいい、優しいお兄ちゃんなんだろうな。

 

「対局してくれてありがとうね。入賞おめでとう!」と思わずにはいられない照れ

本日息子たちは、お隣の県の小学生名人戦に参加しました。(息子たちは隣県の教室に通っているので参加資格があるのです)

長男は2級〜5級クラスに、次男は6級以下のクラスにエントリーしました。

(以下、ちょっと思い出話)
長男にとって「小学生名人戦」は昨年に続き2回目の出場となります。

昨年の大会に参加した時は、長男はまだ将棋を始めて間もなく、教室でも14級に認定されたばかりでした。
そして、少しずつ手筋を覚え始め、初心者さん同士の対局で勝てるようになってきた時期だったこともあり、「何事も経験!」と勇んで6級以下の部にエントリーしたのです。
(因みに、次男はその頃はまだ駒をマス目の真ん中に置けなかったり、二歩なんて当たり前!と対局以前の問題が山盛りでしたので、エントリーを見送りました)

大会直前は、初めて将棋大会にエントリーしたことに舞い上がって「1勝くらいはできるかな?」と甘く見ていましたが、蓋をあけると5戦全敗という厳しい現実を突きつけられたのです。

長い一日でした。

大会途中に、心をポッキリとへし折られた長男は「もう帰りたい」と泣きながら半ばヤケクソ気味に5局を終え、逃げるように会場を後にした苦い思い出があります。

その直後、教室でお世話になっているパパ将さんから「スイス式は全敗してしまうと、上位者の成績にも影響してしまう。せめて一桁級になってから参加したほうが良い」とやんわりと注意され、同時に「長男君、心が折れていませんか?」とご心配までかけてしまい、自分の軽率さを恥じたものです。
(以上、思い出話)


それから一年が経った今大会は、その苦い思い出を払拭できればと期待していましたが、長男はエントリー前に思いがけず5級に昇級したため、昨年よりワンランク上の2級〜5級の部にエントリーすることとなったのです。

教室の先生からは、大会前に「長男君は1勝を目標に。次男君は勝ち越しに期待します」と目標を設定していただきました。

しかし、「長男は本当に5級の力があるのか?」と私自身も長男本人も訝しんでいるくらいですし、しかも級範囲の中で最下級となるわけですから、どうしても5戦全敗の悪夢がフラッシュバックしてしまい、正直ちょっと重い足取りで大会に臨んだわけです。



・・・ですが、それは杞憂に終わりました。

なんと、本日の大会結果は長男も次男も揃って3勝2敗と見事勝ち越し!

特に長男は格上相手に堂々と渡り合い、下馬評を大きく上回る戦果を上げてくれました。

次男も勝ち越すことができて、自信に繋がったようです。

先生のご期待にも無事に応えることができてホッとしたのと、昨年の苦い思い出を払拭できて、今年は足取り軽く会話も弾む帰り道となりました。

長男君、次男ちゃん、よくがんばったね!
今日は教室に行ってました。

長男の初戦のお相手はR君。

R君とは、息子たちが将棋を始めた頃から何度も駒落ちで対局させていただいてますが、これまで一度も勝てたことはなく、息子たちにとってはラスボス的な存在です(笑)

本日は、長男と飛車落ち(長男下手)で対局していただきましたが、やはり勝てませんでした。

長男曰く「惜しくもなかった。強すぎ。勝てる気がしない」とのこと。

次男もR君に軽くあしらわれ、「もっと勉強してきなさい」と言われてしまったそうです笑い泣き


ところでR君は現在、教室で1級ですが、先週の県レベルの大会では二段〜1級の部で見事優勝を果たしたそうです👏

この結果が評価されると、近々初段に昇段するかもしれず、そうなると教室を卒業してしまうかもしれません。

前回の教室では、B君の卒業を知ったばかり。

みんなどんどん強くなって、手が届かないところに行ってしまうなあ赤ちゃんぴえん

ちょっと寂しい。

息子たちには、目標となる立派な先輩達の背中を見失わず、果敢に追い続けてほしいです。
私が大学のとき通っていた絵画教室の、御年80歳を越えるおじいちゃん先生は、「なんでも他人のせいにしなさい」と私におっしゃいました。

当時の私は「さすが達観しておられる」と、いたく感心したのを覚えています。

今思えば、抱えすぎるところがある私に対するアドバイスだったのでしょう。
その言葉で気持ちがふわりと軽くなったものです。


とは言え・・・とは言えウチの長男。

負けたときの言い訳が相変わらず情けないえーん

曰く、

「相手が○級(段)だから負けた」

「ウォーズは集中できないから負けた」

「相手が嫌な戦法してきたから負けた」

と、他人のせいにし過ぎなのです。

負けた原因を外に求め、内には目を向けようとしませんので、昨夜は強めに戒めました。

殊に将棋は、負けたときに他人のせいにしたところで、相手がわざと負けてくれたり、弱くなったりすることはありません。
それに、自分自身の成長にもつながらないから、いずれ将棋がつまらなくなるでしょう。

それらを踏まえ、長男にはこんなふうにポイント別に伝え、考え方を整理してみました。

【負けたときに外に原因を求める】

・弱い。
・改善を他者に委ねることになり、結果として自分自身は変われない。
・ダサい。

【負けたときに内に目を向ける】

・強い。
・内省することで成長につながる。
・かっこいい。

比べると、どちらが良いかは一目瞭然です。

しかし、内に目を向けるということは、心が強くないとできません。

強くなるとはそういうことであり、すなわち「自分に打ち克つ」とはそういうことなのだと諭しました。
(自分のことは棚に上げて口笛

でもまあ、それが難しいことだとは、わかってるんですけどね💦


こういう話をすると、シドニー五輪柔道での篠原信一さんのあの言葉を思い出します。

今から20年以上も前。2000年のシドニー五輪柔道の決勝。
金メダルをかけた篠原信一さん対フランスのドゥイエ選手の一戦は、篠原さんの一本勝ち!と思われましたが、世紀の大誤審により、結果篠原さんは銀メダルという結果で終わってしまいました。

日本中が怒りの声で沸き立つ中、篠原さんが発した言葉が、


「弱かったから負けた。それだけです」


この言葉に、コロッケ青年の心はぶるぶると震えたものです。



おじいちゃん先生の言葉と、篠原さんの言葉は対極的ではありますが、とちらも私の心を打った言葉です。


・・・で、長男にはもうちょっと篠原さん寄りの気構えが欲しい💦と思うのです。


⚠内に目を向けすぎると、自分を追い込んでしまい、それはそれで危険であることは言うまでもありません。要はバランスが大事と考えます。