カトネの小部屋 -16ページ目

カトネの小部屋

福岡在住。日々の徒然を書き留めます。

朝は余裕がなくてめったに新聞など読まないのに、今朝はちょっと時間ができて朝日新聞をめくった。

社会面にきたとき、えっと思わず声を出す。
現代舞踏のマース・カニングハムさんが90歳で亡くなっておられた。

うちの夫は彼の創り出すダンスのファンであり、私もマース・カニングハム舞踏団の公演を見たことがある。

マースさんの作り上げる舞台は彼だけのものであり、見ているあいだ夢をみているような、うっとりする気分に浸れる。覚醒しつつ瞑想するような。


98年の6月のこと。東京文化会館の公演で、たしか最終日に私たちは前の方の席だったので花束を持参した。

公演のあいだには渡すことが難しそうだったので、終演後スタッフの方にこれをマースさんに、と委ねようとした。

するとその方(舞台監督さん?)は少し考えた後、ちょっと待って下さいとおっしゃって、直接渡せるかもしれないと教えてくれた。

うちの夫にとっては夢のような展開である。

楽屋で私たちはマースさんと対面できた。大きな、でも威圧感のない方だった。夫はかなり感激していた。

その時、もしくはその後の公演で花束に私たちはファンレターを入れたが、夫のはジョン・ケージの字のフォント(というものがあるのだ)を使ってMacで仕上げていた。マースさん、わかって下さったでしょうか?

新聞を閉じて耳を澄ますと、夫は子どもたちと一緒にすやすや眠っている。彼が今日、いつの時点でこのニュースを知るかわからないが…かなりショックを受けるだろう。

寝室には98年公演のポスターが飾ってある。長男は「マースさん」をそれで知っているが、彼に動いているマースさんを見せられなかったことが残念である。合掌。
録画しといたやつを一気に見る。CMで鈴木慶一さんが慎吾ちゃんとご一緒されているのを発見。夫に伝えたら、前からだよ、と。いかに私がテレビ見てないかということである。

仁侠ヘルパー、第2話も第3話も面白かった。なんでこうも楽しめたかというと、俳優さんがいい、脚本がよい、スタッフがいい…という(当たり前の)ことなのだろう。

俳優さん、草なぎさんがよいのは前に書いた通り。彼には、例の事件によって一回地に落ちた(…)ことからくる深みを感じる。やっぱり人間、何事も経験、なんだなあ…


黒木メイサさんもとっても素敵。生で見てもものすごい綺麗な方なのだろう。なんというか、透明感が他の女優さんとは違う。

あと、まだ名前覚えてない夏川結衣さんの息子役の方(笑)うまいわ~。そりゃあ大河ドラマ出れるわね~。彼を見たさにこのドラマ見てる人多そう。昨日はスマスマにゲスト出演されるのを知り、思わず夫に録画を頼んだ(自分ではできない)。

第2話には津川雅彦さんが出てきた。彼と草なぎさんとの絡みは、芸能界の新旧イケメン対決みたいで迫力があった。


スタッフの方について、詳しくはわからないのだが、ネットの掲示板によれば錚々たる方々が担われているようである。

このドラマに私がはまるのは、浪曲の世界に親しんでいる私に馴染みのテーマがてんこ盛り、ということもあるのかも。

まずはヤクザが主人公である。浪曲の世界でヤクザは基本中の基本(次郎長さん!)。

主人公は親を知らない。これも浪曲におなじみの設定。そして親との再会とか、親的なものとのめぐり逢いがクライマックスに待っているのである。

そして泣かせる子役がいること。以上。

もっとも、そもそもテレビドラマというのは浪曲的世界の実写版ということもできるのだろうが。
先日女性雑誌を見ていたら、黒崎えり子さんがママ向けの夏のネイルを提案しておられた。マリンテイストを加えた、涼しげなデザイン。


ネイルか~(遠い目)最後に爪に色を塗ったのはいつのことだったか?


ふるさとに、ネイリストになった友人がいる。まだ長男が赤ちゃんの頃、実家に彼を預けて彼女にハンドのマッサージと整爪、それとペディキュアをお願いした。

その日私は巨峰を食しており、爪が巨峰の皮の色にそまっていて恥ずかしかったことを覚えている。

久々に磨かれた爪とピンク系に染まった足の爪は、見ていて気持ちが晴れる思いがした。

あれからすでに2、3年。ネイルケアどころか、爪切りもままならない毎日である。


ということを思いながらそのページを見ていたら、長男がそれを覗き込んで言った。
「わあ、きれい!お母さんもやったら?」

え、お母さんが?と聞き返す。すると彼は意外な言葉を吐いた。

「だって、お母さんだから」。


これをどう解釈すべきか。お母さんだからきれいなものがふさわしい、という過大評価なのか。あるいはお母さんはきれいにしていてほしい、という願望なのか。

だって、お母さんだから。その一言は、なんだか嬉しかったのである。忘れ去っていた、「身だしなみ」心に火がついたというか…恐るべし、息子のパワーよ。


次の帰省のとき、また友だちにネイル頼もうかしら。