永夜の遭遇 | 加藤直の『直情モノローグ』

加藤直の『直情モノローグ』

エンターテイメントユニットMK-Ⅱ 加藤直のブログ

 

今宵もやって参りました。


テレビ番組の編集。


猪さんが弾丸ツアーに行っているので今夜は一人。





深夜の編集室に私は一人。





カタカタカタ





カタカタカタ





タイプ音だけが空間を満たしていた。


手を休めると静寂が訪れる。


無音という名のBGM。


私はどこか澄んだ空気にため息をつく。





コツ…コツ…コツ…





ふいに、


部屋の外から足音が聞こえてきた。


気のせいかとも思ったが、それはどんどんと近付いてくる。





コツ…コツ…コツ………





一瞬。


それはぴたりと止んだかと思うと、





だんだんだんだんッ!





凄まじい勢いで扉の前まで駆けてきた。


間違いなく、今私のいる部屋…


編集室の扉の前にそれはいる。


私は音を立てないように息を潜めた。


喉の奥にある唾液を呑み込みたいという衝動を必死に圧し殺す。





一体どれくらい経っただろうか。


数秒が数十分にも思えた。





キィ…





それはついに扉に触れた。





キキキキィ…





静かに開いていく扉。


それはあたかも私の人生の終わりをカウントダウンしているかのようだった。


不思議なもので、


人という生き物は自らの死期を悟ると案外冷静なものだ。


私は目の前で静かに開いていく扉を他人事のように静かに眺めていた。


そして、


扉が開ききった時、










それは終焉を告げた。















『直くん、お腹空いたでしょ』


と。










ペコが差し入れを持ってきてくれました。


なんて優しい青年だ。


ありがとう。


ありがとう。


よーし、編集がむばるぞッ!













am 0:40


追記。


ついさっき、ショッキーもお菓子を持ってきてくれました。





メンバーから愛されまくりです、加藤直。