ありえない・・・ | WITH HOPE!!

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在英14年目、イギリスの生活を愛し、楽しんでいるMiyukiです。
イギリスで細々と演奏活動をしているので、クラシック音楽の話題、日常、イギリスの姿をお伝えしたいと思います。
バレエが好きで、ロイヤルバレエの公演を主に観ているので、その感想も。

 なんとか久々のコンサートを終えてきました。


 朝からバスが遅れ、仕方が無いから最寄り駅からキングス・クロス駅まで地下鉄を使ったのに、地下鉄も遅れ、ぎりぎりで電車に乗ろうと思ったら、調べていった電車がない。 キングス・クロスの隣の、セント・パンクラス駅から10時発、ルートン10時22分着、という電車があるはずなのに、ない。 駅員もいない。

 代わりに、10時4分発、ルートン10時41分着、という電車があったのに、これが14分遅れ。


 とにかく、ほとんどの電車が遅れているか、キャンセル。 キャンセルの理由は、朝何か問題が起きたらしいのと、多分雪。 そして、人員不足。 この人員不足で電車がキャンセル、って結構あるような気が・・・・・

 

 結局、この遅れた電車は他の電車がキャンセルになったあおりを受け、本当は日本的に言うと、急行列車だったのが、各駅停車に変更。 ルートンの駅に着いたのは11時10分。

 ルートンの駅からバスに乗ることになっていたで、30分に1本しかないバスに揺られること30分、やっと今日の演奏場所のダンスタブルに到着。 このダンスタブルというのは、ロンドンから50kmほど離れたところ。 ベッドフォードシャーに位置しています。


 11時半から会場でリハーサル可、と言われていましたが、着いたのは12時近く。 コンサート開始は13時10分。

会場に入って唖然。 なんとなんと、電子ピアノでした。 今まで色々なところで弾いていますが、電子ピアノでのソロのコンサートは初めてです。 でも仕方が無い。 もちろん、どうにかしました。 


 今日は珍しく教会ではなくて、ダンスタブルのカウンシルにて。 日本語にするのは難しいですが、結婚の登録所でもあります。 日本の結婚にあまり理解できないでいるのですが、イギリスでは、結婚する時は一般的に自分が住んでいるところの登録所にて結婚式の予約をし、当日サインをすることになっています。 


 まだまだ道に雪が残っている中、狭い会場ですがお年寄りが何人も来て下さいました。


 約5か月ぶりの演奏、しかも、2ヶ月近くほとんどピアノを弾くことができなかった、という状況の中、良いリハビリになったかもしれません。 やはり演奏することが好きです。

 

 電子ピアノ、ということで、もちろんやりたいことなんて、全然出来ませんでした。 私の中で最大限に頑張りましたが・・・・

 致命的だったのは、チャイコフスキーの四季。 ペダル命なのに、ペダルの調節はできない。 しかも何度も同じメロディーが繰り返されるチャイコフスキーの場合、いかに多彩な音色で弾くことが出来るか、ということが鍵なのに、音色が電子ピアノで変化するわけは無い。


 シューベルト=リストの『ウィーンの夜会』 第6番も細かい音がすかすか。


 それでも、いらして下さった方は喜んでくださって、「次はいつ来てくれるの?」と言って頂けたので嬉しいですが。


 帰り、ルートンからノンストップの電車に乗ってわかったこと。

同じ行き先でも、セント・パンクラスの駅は違う改札口があって、ルートンまでノンストップの電車とそうでない電車は経営会社?も違う、ということ。 本当に何年住んでもイギリスの電車のシステムはわけがわかりません・・・・


とりあえず、一つ終わってほっとしています。 来週に向け、久々にベートーヴェンの最後のソナタを取り上げるので、仕上げをします。 心配していた右手小指、やはりまだ完治していなかったみたいです・・・・・