イギリスのパブと言えば

ビールの印象が強いですが、

それはロンドンなどイングランドでの話し。


スコットランドに行けば

当然スコッチとなります。


日本で東日本酒、西焼酎のように、

イギリスもイングランドとスコットランドで

主に生産するお酒が異なります。


そのスコットランドでも、

生産地域で色々と分類されます。


北部ハイランドモルト、

その中でも特に好まれるスペイサイドモルト、

南部ローランドモルト、

アイラ島のアイラモルト、

島々のアイランズモルトなど。


そして最後に

2つしか蒸留所が残っていないのに

地位を確立しているキャンベルタウンモルト。


キンタイア半島キャンベルタウンで

蒸留されるスコッチを指しますが、

この地域を代表する名門スコッチがSpringbank。


10年物はバーボン樽、

15年物はシェリー樽で熟成されるため、

風味も性格も異なります。


15年物、32年物と紹介しましたが、

今回は17年物。


15年物の記事


32年物の記事



特別に作られたボトルで、

Springbankの真の姿、

かつての味を再現したものと言われています。


対岸のアイラ島のモルトが

非常に男性的なスモーキーであるのに対して、

Springbankは女性的な優しさが特徴ですが、

17年物はその優しい口当たりを残したまま、

磯の香りというか潮気が抜けます。


これがかつてのSpringbankのようで、

オールドファンにとっては

セピア色の中のかつての恋人に出会ったような

想いを持たれると思いますが、

残念ながらその恋人を知らない

私達にとっては新しい出会い。


美しい女性の

別の魅力を見たような気がします。


ストレートで是非♪


やはりSpringbankは優しい音色が似合います。

15年物同様にJohn Coltraneの

「SAY IT(Over and over again)」などで

素敵な夜を楽しんでください