少子化対策関連法成立&雑感 | かとう社労士事務所公式ブログ ~人事労務に関するあれやこれや~

かとう社労士事務所公式ブログ ~人事労務に関するあれやこれや~

愛知の地方に住んでいる社労士が、人事労務に関する時事ネタや日々の業務について、その時々に感じた事をつらつらと書き綴るブログです。できる限り解りやすくお伝えできるよう心掛けていこうと思います^^;

育児休業給付や児童手当の拡充を柱とする

少子化対策関連法案が、

6月5日の参議院本会議において可決成立しました。↓

 

少子化対策関連法成立、児童手当や育休給付拡充 財源確保に保険料上乗せで徴収 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 

一方でこんなニュースも。↓

 

2023年の出生率1.20、過去最低を更新 東京都は0.99 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

実質賃金、25カ月連続で減 最長更新、4月マイナス0.7%(共同通信) - Yahoo!ニュース

 

同じ日に厚労省が発表した

2023年の新生児の合計特殊出生率は全国平均で1.20

と過去最低を更新し、

そして、これも同じ日に発表された毎月勤労統計調査では

実質賃金は25カ月連続マイナスという結果が出ました。

 

給付を手厚くすることは結構な話ではありますが、

同時に租税公課の負担も増大させて、

労働者の賃金≒所得が伸び悩んでしまっており、

これから子育て支援金の徴収が開始され、

給付の増大で雇用保険料の増加も確実でしょうから、

実質賃金が伸びることは今後も見込み薄なように思えます。

 

こういう状況では、

結婚して子どもを産み育てようと思う若者が

どれだけいることでしょうか。

 

『異次元の少子化対策』と云っても、

今いる子どもと夫婦を対象にしたものであって、

個人的には、今の政府は、

子供たちを生み育ててくれる夫婦を如何に増やすかということは、

あまり考慮していないような気がします。