盗撮の対処法 | 加藤いくみオフィシャルブログ「加藤いくみの成長日記」

昨日、撮影会が終わってから自宅に帰宅中の出来事です。

電車に乗った時、隣のおじさんのカバンが足にぶつかっているなとは思っていたのですが、ただ当たっているだけだろうと、はじめ気にしていませんでした。ですがしばらく乗っていて、ふとその当たっているカバンを見ると、カメラのレンズが見えました。突然の事で少しパニックになり、とりあえずマネージャーさんに電話をかけたのですが、男性が逃げ出しそうだったので電車のドアが開く前に「スカートの中撮ってましたよね、カバン見せてください」と勇気を振り絞って言いました。

するとその男性はカバンを掴もうとした私の腕をものすごい力で振り払って逃げ出そうとしました。「この人盗撮です!捕まえてください」って叫びました。

でも、私の言葉よりも早く、電車のドアが開くとすぐにその人は電車を飛び出して逃げ出しました。
怖かったけど捕まえたいと思って無我夢中で自分も飛び出して「この人捕まえてください!!」って叫びました。それを聞いて何人かが追いかけて下さり、自分も叫びながら改札を飛び出して追いかけたのですが、その人がとても足が速く、私は追いかけてる最中に靴が脱げてしまったりしたせいで、その人も追いかけて下さった方々も見失ってしまいました。

悔しくて、どうしていいのか分からなくて泣きながら戻っていると、丁度警察の方が居たので事情を説明して一緒に交番まで行きました。

怖さと悔しさで大号泣しながら交番に行って状況を説明していると、追いかけて下さった方々が逃げていた犯人を捕まえたと言う無線が入りました。その場にいた男性5人ほどで捕まえて下さったようで、後から私も捕まったその顔を見て、逃げた人に間違いない事を確認しました。


「訴えればすぐに捕まえることできるから」って言われて安心していたけど、警察署に行って色々話をしていると「その人のカバンからも、彼が逃げて走った場所を探してもカメラが見つからないから捕まえる事ができない」と言われました。
これははっきり分からないしもちろん断言はできないけれど、その人の持っていた折り畳み傘の先端がカメラのレンズに見えなくもないが、これと見間違えていないかと聞かれましたが、私はその折り畳み傘もあった事は確認していて、確実にそれとは別のカメラのレンズが見えた事を伝えました。

それでも、盗撮自体の目撃者やカメラが見つからない以上は捕まえられないみたいで、私はとりあえず家に帰る事になりました。

現時点では、その男性は何の罪にもなりません。住所も今回の事件の事も何も警察署には残らないのです。

物が見つからない以上、当然という事は私にも分かります。
分かりはするけれど、でも悔しい…本当に…


この経験を無駄にしたくないので、警察の方に対処法を聞きました。私は痴漢にあった時、その人の手や顔をiPhoneのカメラでシャッター音を大音量で撮るくらいの事をしたいと思っていましたが、それはプライバシーの侵害でこっちが訴えられる事もあるそうなのでダメだと言っていました。

ただ痴漢の場合は触られている手を掴んで痴漢と確認できればその後振り払われたり、目撃者がいなかったりしても捕まえられる事があるそうです。

また盗撮の場合は、カメラなどを捨てられないように電車のドアが開く前に周りの人に取り押さえてもらう、もしくは少し我慢して周りの人に怪しい行動を確認してもらう、これしか選択肢は無いそうです。


今回のこの記事を読んで不快に思われた方、批判される方などもいるかもしれません。でも私は自分が嫌な思いをしたからこそ、同じような状況に直面した女の子達がどーしたらいいかを知ってもらいたいです。

その時は突然来ます。なんの心の準備もなく。いざその状況になると、緊張や恐怖だったりで、体がすくんだり、言葉が出なかったり、反応が遅れたりします。そして大きな声を出すのはとても勇気がいります。周りの人も極力関わりたく無いって思うかも知れません。でも、きちんと声を上げることで、それが抑止力にもなって、同じような犯罪が減る可能性は高くなると思います。


痴漢などは、やっていなくても捕まればアウトだから、とにかく逃げるのがいいという情報がネットなどでも出回っているし、実際に冤罪の可能性もある事を思うと、難しい問題ではあります。


だけどそういった事を抜きにして、私は今回、足に不自然に当たるカバン、ふと目を落とした時に見えたレンズ、手を振り払って逃げたその人、自分が叫ぶ状況に至った事、そういう全てがただ怖くて、悔しくて、悲しかったんです。


カメラが見つからない以上、いくら私が折り畳み傘とは別に変な形のカメラとレンズを見たと言っても、現時点では私の見間違いという可能性が強く残ったままです。


夏は性犯罪が多発しているから犯人が100%悪いけど自分自身も気をつけて」と警察の方に言われました。確かに私がワンピースが好きでスカートばかり履いていた事も悪いかも知れません…自分にも非はあるのかも知れません…



でも、昨日はその事を思い出してなかなか寝付けなかったりしました。電車に乗るのも正直嫌です…

仕方ない事は分かるんです。私しかそれを見ていないわけなので。分かるけど、だからこそ本当に本当に悔しいんです。


こういう気持ちは、本当に他のどんな女の子にも味わってほしくないと心底思います。


だからこの記事を書くことで少しでも誰かの役に立てればなと思います…


そして応援してくれてる皆さんに伝えたい事は、私は怪我をしていません。直接触られたわけでもありません。怖かったし傷ついたけどそれでも身体だけは無事です!それだけは安心してください。

最後まで読んでくださってありがとうございます、また心配させてしまったり、不快な思いをさせてしまった方が居ましたら申し訳ありません。


捕まえてくださいという私の言葉を聞いて、危険を顧みずその人を取り押さえてくださった方々には、本当に心から感謝をしています。