バイク泥棒の顛末 | 世界遺産バースで大学院

世界遺産バースで大学院

大手建機メーカーに3年間勤務後、2011年から青年海外協力隊として2年間ケニアにて活動。
途上国ビジネスを学ぶため2013年8月よりイギリスUniversity of BathのMBAコースにて勉強中。

ご無沙汰しています。ずいぶんブログをサボっていました。加藤はニャミラでニャミちゃんと共に元気にやっています。

今日の昼ごろ近所のパブにコンドーム使用のポスターを貼りまくってきたんですが、終わって病院に戻ると何やら人だかりが。。。仕事のない夜の仲間たちも野次馬でやってきていました。危なそうなものでなければこういう所には行って何が起きてるか見るようにしてるんですが、とある怪我人を囲っていました。

話を聞いているとその人、その日の昼ごろマタツステージ(バス停)でバイクを盗もうとした窃盗犯だそうです。で盗もうとした所を取り押さえられボッコボコにされていました。病院とマタツステージがすぐ近くだったんでそのまま流れてきたんでしょうね。

そのボッコボコのされ方が尋常じゃなかったんです。顔面血だらけ、意識はないし、骨が折れている箇所もありました。「彼助かるのかね?」ってナースに聞くと「50:50だねー」とケロっと。

ニャミラではここまでのケースは少ないですが、周りの目っていうのがかなり治安の維持に役に立っています。こういうケースでは必ず周りの人が飛び出してくるんです。特におばちゃんは強い。

こういうのはいいことだなぁと思い、ナースと話してたらいい事だけではないそうで。

「今日の人すごかったねー。日本だったら警察に電話して周りの人は知らんぷりだからこういうのはイイことだと思うよ。」

「でもね、ケニアでは警察が役に立たないからこうするしかないの。」

「警察は来てくれないの?」

「アレがいるのよー。」

日本みたいに警察がしっかりしている国がいいか、周りの人がしっかり見ている国がいいか、難しいところですねー。

彼らには他のジレンマもあるそうで。

「キリスト教ではリベンジは禁止されてるのよ。でも彼らはやっちゃうのよねー。」


比較的治安のいい街ニャミラがどうやって治安を維持してるのか垣間見えた一日でした。