マタツステージHIVステッカー貼りまくり大作戦@キシイ | 世界遺産バースで大学院

世界遺産バースで大学院

大手建機メーカーに3年間勤務後、2011年から青年海外協力隊として2年間ケニアにて活動。
途上国ビジネスを学ぶため2013年8月よりイギリスUniversity of BathのMBAコースにて勉強中。

ニャミラのお隣の街、キシイ。ニャミラから1時間くらいで行ける街でスーパーも充実していて一通りの物は揃います。ただ、ここの人たちたちが悪い。インドのコルカタみたいなイメージです。そしてマタツステージ(日本で言うバスターミナル?)ではインドを思い出すような客引きです。

「お前はナイロビに行くのか?」

「いや、キシイで買い物にするんですよ。」

「いや、お前はナイロビに行くに決まってる。いいから来い。」

と、手を引っ張られながら何の意味のない会話をこれまで何度してきたか分かりません。

そんなマタツステージで今日はとある作戦を決行してきました。先輩隊員が作ったかっこいいステッカー。

ケニア日誌

スワヒリ語で「あなたは本当にHIVネガティブですか?」と書いてあるステッカー。これを550枚キシイ周辺の隊員とマタツ(ハイエースのバス)に貼りまくる作戦を決行してきました。

ケニアらしさと言うんでしょうか、そういうバスにステッカー貼っていいですか?って聞くと99%の確率で歓迎されます。むしろステッカーを貼っているとマタツの運ちゃんたちが「うちのところにも貼ってくれ!」と押し寄せてきます。今まで手を引っ張ってきたようなケニア人たちが案内人に早変わり。あっという間にステッカーが消えていきました。

こんな感じで目立つ所に貼りまくってきました。

ケニア日誌

そんな感じで貼りまくっていると自然とHIVの話をすることになるわけですが、病院にいることがほとんどだったんで一般の人たちのHIVの意識を知るいい機会になりました。

自分に話しかけてくる人たちのHIVに対する意識は結構高いことに驚きでした。まずマタツにステッカーを貼ると近くにいる人たちが一斉に一生懸命読み始めます。しっかりと読むのは女性、チラっと見てワーワー話しかけてくるのが男性です。

そして、かなりの確率で「今テストしてほしいんだけど」と言われます。残念ながら我々に資格はないので「病院に行ったらタダで受けれるよ^^」と話すと、「へー、タダなんだ!!」と驚く人が結構いました。やっぱり検査って有料っていうイメージがあるんですかね。

後は「俺はHIVポジティブなんだ。」と人前で堂々と言ってくる人もいました。本来差別にも繋がる病気なので恥ずかしくて人にはなかなか言えない病気なのに、こういう人もいるんだー、とまた驚き。

その反面、関心のない人はステッカーを貼っても見向きもしない人もやっぱりいます。HIVに対する色々な人の捉え方を垣間見えた気がしました。

炎天下の中、ステッカー貼りをした皆さん貴重な機会をありがとうございました。明日からまた仕事頑張りましょう~。