以前に書いていた記事ですが


これらの記事は

ペンホルダーでドライブを主戦に戦い、

ほぼ全てを一枚でカバーする

というのが大前提で書いていました。


そしてこの前、ドライブを打つのは感覚がないと難しいという記事を書きました。


なので今回は裏ソフトを貼っているけどドライブが主戦ではないツッツキやレシーブ、ブロックでチャンスメイクしてスマッシュを打っていくスタイルを考えていきましょう。イメージは何志文やシャンシャオナといったペン表の卓球を裏ソフトでやっていく形です。



・​安定感を重視したい
 →A.柔らかいテンションラバー

・嫌らしさを重視したい
 →B.ラバーの厚さを薄くする

・スピードを重視したい
 →C.球離れのいい硬めのラバー

A.柔らかいラバーを使う

 柔らかいラバーだと自然にボールがラバーに食い込むのでやんわりと前進回転がかかります。そのためインパクトが多少ずれてもラバーで補正してくれるので相手コートに入りやすい...と私は感じます。

 その分、威力(初速)が出しにくかったり、台上のストップが浮きやすくなるのでツッツキ、ブロック、軽打を中心に組み立てるタイプで安定感を重視したい方に向いていると思います。

前陣で戦う傾向のある小中学生やレディースの方におすすめできる組み合わせです。


ハモンド

 マークVやスレイバーと同じ価格帯の高弾性ラバーです。このマークV、スレイバー、ハモンドの三つともあった経験がありますが、この中では一番スピード寄りの性能になっています。ただ回転が全くかからないという訳ではなく、ドライブなどでしっかり食い込ませたら回転はかかってくれます。

 柔らかく、回転に鈍感な部分があるためブロックや軽打を中心に組み立てる初級者にうってつけですね!また鈍感な部分を使って鉄壁のブロックと鬼のコース取りでチャンスメイクしてフォアスマッシュで決めるタイプにも合っていると思います!


ファスタークS1

 ファスタークの名前を冠していますがこれはスピード系テンションです(断言)。ミート打ちのために生まれてきたラバーと言っても過言じゃないかと思います笑。

 ハモンドと同じく食い込みが良く安定感があります。そしてスピードは鬼のように出ます笑。ラバーの引っ掛かりを最低限にしてその分を回転に対しての鈍感さに振っています。ある種、柔らかいハモンド系統の後継者とも言えるラバーかなと思います。

 高校の時にツッツキとブロック主戦だった先輩がTSPのブリオからファスタークS1に変えてスピード狂に変貌したのがこのラバーのヤバさを物語っています。オールラウンドクラシックという昔ながらの弾まないラケットに貼ってノータッチスマッシュを連発していました。

 柔らかいラバーで引っ掛かりも最低限のため男子の選手でドライブもガンガン打っていくタイプだと難しい面もありますがテンポとスピードで勝負するタイプには合うと思います!


V15リンバー

 スピン系テンションのソフトスポンジの代表としてチョイスしました。まぁ上で挙げたラバーと比べるとドライブやツッツキ、サーブもやりやすくバランス重視(回転重視のドライブも程よく使う)になるかなと思います。そしてスピン系柔テンションの中でも突出してスポンジのコシが強く、球足が速いです。ミートを中心に戦うなら選択肢に入れてもいいかなと思います。また爆音ラバーなので打ってて気持ちがいいです!



B.ラバーの厚さを薄くする

 ラバーの厚さを薄くするとその分、ラケットでボールを打つ感覚が強くなります。そのためミートがナックル気味になり、ドライブとの球質の差がより出るようになります。その分、初速は遅くなるので威力との両立は難しいですね。また最近主流のドイツ製テンションだと2.0mmかMAXなど厚めのラインナップしかない(偶に1.8mmもラインナップにあり)ので用具選びも難点になります。

私が以前試合で対戦したベテランの方は日本式単板(尾州)にニッタクのキョウヒョウ3を貼っていました。ラバー厚が薄かったので「中ですか?」と聞いたら「薄を使ってます」と言われて驚いたのを覚えています。試合でもブチギレのサーブとツッツキから少しでも浮いたらナックル性のスマッシュを叩き込まれてしんどかったです。



C.球離れのいいラバーを使う

スマッシュなどのミート技術は球離れが早いほど打ちやすいと言われています(私もその通りだと感じます)。その中で硬めのラバーを使用すると球威も保ったままミート攻撃がしやすいと思います。球離れが速い分、ドライブもスイングスピードとインパクトが求められるので難易度は上がるので硬めのラバーを使うのはより上級思考になります。


レッドモンキー

ドライブは厚く当てる今時の感覚が必要になりますが球離れが速く、球威が出ます。それでいてシートの引っ掛かりもいい高いポテンシャルとコスパを持つラバーです。ドライブもスマッシュも打ちたいハードヒッターにはもってこいの一枚です。


テナジー25

テナジーは意外と球を持つ感覚が一瞬あるだけなのでスピン系テンションの中でもミートがしやすい傾向があります。その中でも25は太い粒でテナジー特有の食い込みが抑えられているのでミート打ちが更にしやすくなっています。しっかりしたシートから放たれる回転量のあるツッツキやループドライブでチャンスメイクしてスマッシュに繋げる形がやりやすいです!

25も25FXもセルボール時代にチームメイトのラケットを借りて打ちましたが、25はテナジーにあったオートマチック感がなくなっているので他のテナジーシリーズとは別物と考えた方がいいですね。25FXは無印程のスマッシュのやりやすさはないですが、ドライブとミートのバランスが良く、多少の無茶振りでも入ってくれる怖さがありました。





こんなところですね。

今回はペン裏ソフトでミートを中心に戦う選手の用具について考えてみました。

また機会があれば追加で書いてみようと思います。