入試ではほとんどの学校で時事問題が出題されています。
しかし、時事問題に対して、
「どんな問題が出るか不安」
「時事問題の対策が分からない」
「子供が知らないことが出たらどうしよう」
「最近起きたことが出たら不安」
というお子様や保護者様から不安の声があります。

社会は、最終的には「暗記」がものをいう教科でもあるので、ある意味きちんと勉強していれば受験生の得点に差がつきにくいと言われますが、その中でも時事問題だけは違います。
時事問題は通常の問題と異なり、出題が予想しにくく対策が難しい分野です。

つまり、受験生にとって不安で悩ましいのが時事問題です。
さらに、塾でもなかなか完全には対応できていないのが現状のようです。

時事問題は、対策の決定打がないと思われがちで、受験生もあまり手をつけない分野なので、差がつきやすいのです。
時事問題は差がつきやすい上に、その配点が最大30点という学校もあり、とても無視できる点数ではありません。
時事問題の出来不出来が合否を大きく左右するということがあるかもしれません。

時事問題はほとんどの学校において、社会で起きた出来事を題材として出題してくる傾向が強く、政治、経済、文化など様々な分野から出題されますが、世界規模の問題として環境問題、地球温暖化、人口問題、食糧問題、エネルギー・資源問題などに関連した時事問題も多く出題されます。
日頃の新聞やニュースで取り上げられている話題を問題にするものなので、日頃からどれだけニュースや新聞を見ていて、時事問題の対策をしていたかどうかで得点に大きな差がつくものと予想されます。

時事問題の対策と聞くと、とても取り組みにくいように思えるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
時事問題に対応していくためには、知識を単に覚えるだけの学習ではなく、社会で起きている出来事に積極的に向き合うこと、そして、自分の言葉で説明できるようにし、物事を主体的に考えられるようにすることが大切です。
ニュースで扱われた内容を、社会科の学習として認識し、普段から自分の言葉で説明したり、家族や友達と話し合ったりすることを心がけてみてください。
また、原則として人物名や法律名は漢字指定されるので、漢字で書けるようにしましょう。

大きく分けると入試において出題される「時事問題」は、
①この1年に起こった事
②今年でちょうど○○年が経過した「過去の出来事」

となります。

①ここ近年に起こった事
時事問題とは、主に前年に起こった出来事を指します。
特に、学校で学んでいる社会科の学習内容に関係の深いものは要注意です。

2016年度の入試では、どう考えても出やすいのは世界遺産で、軍艦島、八幡製鉄所、韮山反射炉など明治遺産系のものは作る側から見ても出しやすいです。
いつも以上に明治期の年代などはチェックです。
産業にも絡められるし、九州の歴史や地理とも絡められます。

試験の問題を作る作問者は夏休みに問題を作成することが多いので、時事問題は夏休みあたりまでのことが中心と考えられます。
ただし、重大な出来事が起こった場合、夏休み以降のことであっても出題される可能性が高いので注意しましょう。

(例)
(  )内のことばを空欄にしてもすべて埋められるようにしよう。
・3月に(北陸)新幹線が開業し、東京と(金沢)を約2時間半で結ぶ列車の名前は(かがやき)である。
・5月に(ユネスコ)は、長崎県の(軍艦)島と呼ばれる端島炭鉱や福岡県の(八幡)製鉄所などを含む「明治の日本の産業革命遺産」を(世界遺産)に登録する決定をおこなった。
・来年、日本で開かれるG7サミット(=主要国首脳会議)の開催地が(三重)県の(志摩)市に決定した。

②今年でちょうど○○年が経過した「過去の出来事」
受験する前年や受験する年を基準として、今年でちょうど○○年が経過した「過去の出来事」についてもよく出題されます。
○○年前という、過去をさかのぼったニュースについても注意が必要です。
特定の出来事から一定の時間(きりの良い年数)が経過した今となって思い返す・振り返った時に「何が残っているか」「今にどう影響を与えているか」といった点を考える、ということも大切なことです。
入試の時事問題においては特定の出来事から10年前・50年前など節目の「きりの良い年数」の出来事がしばしば選ばれて問われる傾向にあります。

・130年前 坂本龍馬生誕
・ 90年前 伊藤博文初代内閣総理大臣就任
・ 70年前 ポツダム宣言受諾
・ 40年前 山陽新幹線開通
・ 20年前 阪神・淡路大震災

2016年度の入試では、70年前(1945年・昭和20年)の終戦前後の出来事が出題される可能性が極めて高いでしょう。
1945年に起きた出来事を並べ替える問題が予想されます。
広島原爆・ソ連対日参戦・長崎原爆・ポツダム宣言受諾のように日付の間隔が近いものが出題される可能性が高いので、歴史の流れを頭に入れておきましょう。

地理の山陽新幹線の話題だと、北陸新幹線と組み合わせて出題される可能性が高いです。
運転区間各地の名産品・特産物・農産物、運転区間内主要都市の特徴(人口の動きや天候)、などは必ず押さえておくべきだと思われます。

●教科横断的な問題
時事問題は「出来事の中身に関するもの以外に、関連するそこから派生する物事についても押さえておく必要がある」という点があります。
出来事そのものについて問われるのは「初歩的な問題」であり、その周辺や派生した出来事について問われるものは難易度も高めで、合否を分ける問題になる可能性も高くなります。

2015年度の入試でいちばん多く取り上げられたのは世界遺産に選ばれた「富岡製糸場」で、社会科のみならず、理科でも蚕に関する問題が出題されました。

消費税に関しても中学受験の算数で5%から8%になると、支払いが何円増えるかなどの文章問題も出題されていました。

ある事柄や出来事について、教科横断的にいろいろな角度から考える必要があります。

●世界の時事問題
アメリカとキューバの国交回復やクリミア半島をめぐるロシアとウクライナの争いなど、世界地理がかかわってくる問題も考えられます。
黒海沿岸にある国「グルジア」の呼び名を「ジョージア」と改める法律も日本で成立しました。
世界のことでも日本のことでも、地名が出てきたら必ず地図帳で確認する習慣をつけてください。

●上記以外の2016年度入試の出題予想
2016年度の入試においても、社会で起きた出来事に対する深い理解を求めるような出題傾向は変わらないと考えられます。
国内の政治・経済などのほか、日本と世界の国々との関わりにも注意が必要です。
時事問題そのものだけでなく、その出来事と関わりの深いことについても注意をはらって学習を進めてください。
そして、社会で起きた出来事を一つの視点からだけでなく、複眼的に考え調べていきましょう。

上記以外の時事問題も予想されるので、しっかり押さえておきましょう。

・集団的自衛権
・マイナンバー制度
・18歳の選挙権(改正国民投票法)、憲法改正手続きを定めた96条
・山の日制定
・阿蘇山、口永良部島、桜島、西ノ島、箱根などの火山活動
・LED関連
・TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)
・改正公職選挙法で「10増10減」、鳥取県と島根県の合区と徳島県と高知県の合区
・消費税

もちろんこの予想は外れる可能性はありますが、このような分析をしっかりしていきますので、合格目指して頑張っていきましょう。


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