『発達資産』をご存じですか?
子どもが発達する上で獲得することが望ましいとされるものです。
親が子どもに与えられるものとして、
愛、教育、ものなどたくさんありますよね。
乳児期には、食べ物と身の回りの世話そして愛情でしょうか。
幼児期には、知的・身体的な発達を助けるオモチャ
学習の助けとなる考え方などもあります。
もちろん人との繋がりを育てるための友達や
身近な大人との関わり方も資産といえるでしょう。
児童期から青年期へ成長するにつれて、
子どものために準備するものは
広く深くなっていきます。
将来のための貯金のようなものです。
◆40の発達資産
「40の発達資産」は1990年代に
サーチ・インスティチュート※が
アメリカとカナダで行なった研究をもとに
作った指標です。それを、
山口県立大学国際文化学部
アメリカ社会学研究室が
日本に紹介しています。
アメリカの研究では、多くの発達資産項目を
持っている子どもの行動は、
より健康で積極的であり、
資産の数が少なくなるほど
危険で否定的な行動になる傾向がある
ことがわかっています。
※https://www.search-institute.org/
2.発達資産を築くには
●子どもに関心を向ける時間を増やす。
忙しいなら、忙しいなりに子どもとの時間を工夫して
増やさなければ、状況を変えられません。
●子どもの視点に基づく絆作りをする。
大人と子どもだけの関係では無く、
子ども同士の人間関係作りが大切です。
●続けて積み上げていく。
子どもが生まれてから、親の手を離れるまで、
一貫性を持って、子どもに関わり続けることが必要です。
3.親としてできることは?
認めることです。
子どもが、自分を作らずに、
「ありのままの自分」でいられるようにすることです。
あれこれと先回りして指図する必要はありません。
愛情を注ぎ、子どもがそれを自覚できるように
伝えることが大切です。