私は、人から指図を受けたくないって気持ちが人一倍強いのかもしれませんが。
がっかりするセミナーがなんと多いこと。
最近のセミナーや講演でよく聞くことは、
「○○だから△△したほうがいい」「XXしましょう」と命令のオンパレード。
一言二言だけじゃないってことですよ。
小さいころから説教や命令ばかりをシャワーのように浴び続けた私には、
そんな言葉も命令されているように感じます。
うるさい!!
あんたにそんなに言われたくない。
セミナー中に、頭の中でつぶやいています。
命令はちょっときついかもしれませんが、これらは、直接的に人に行動を促すための言葉です。
つまり、相手に行動してほしいことを「こうしたほうがいい」と直接的な言葉で表現しているということです。
そういえば、お金払って人の話を聞くのがアメリカ人で、無料でも人の話を聞かないのが日本人だというのを
どこかのコラムで読んだことがあります。
以前は、単に「そうなんだぁ~」って思っていただけだけど、
もしかして、これの原因は話すほうなんじゃないのかな?
先日、アメリカのイラク・アフガニスタン帰還兵が自分の貰ったメダルをNATO首脳会議の会場の方向に投棄するというセレモニーをテレビで見ました。
兵士一人一人が、会場にいる多くの人の前で一言だけ話しをして、メダルを会議場に向かって投げるというものでした。
下記のURLには発言が掲載されていますが、そのうちの一つを掲載します。
http://motleynews.net/2012/05/25/nato-protest-war-vets-return-medals-what-the-news-didnt-show-you/#
つたない日本語ですみません。
私の名前は、アッシュ・ウールソンAsh Woolsonです。
私は、軍曹でした。 私は'03年にイラクにいて、私がそこで見たものは、私を押しつぶしました。
私は我々にこれで苦しんで欲しくありません。そして、私は我々の子供たちに二度とこれで苦しんで欲しくありません。
そして、私はこれら(メダル)を返還します。
そう言ってこの元軍曹のアッシュ・ウールソンさんは、NATO会議の会場に向かってメダルを投げました。
この時の言葉は30秒もない短いものです。
それなのに、「戦争はこんなに酷いものだから即刻止めるべきだ。」なんて言葉を使わなくても、本当はそう言いたかったということがひしひしと伝わってきました。
日本では、こういう発言をしているのはあまり聞いたことがないなあと思いました。
きっと、「こんなにひどいんですよ、みなさん。だから戦争はやっちゃいけないんです。」って言いそうな気がします。
こんな風に人を感動させる話ができるようになりたいな。