※盛りだくさんの話を1回でまとめようとしている為、話が長くなります。
どうぞ読んでくださるよう、お願いします。
まずフェルナンドが来た7月11日から現在までの状況を説明します。
この子は糖尿病を患っている13歳ということで、私が保護しなければという気持ちで引き取りました。
その際に元飼い主さんはフェルナンドに20万円の医療費を渡してくださいました。
インスリンもたくさん用意してくださりましたので、指示のあった量を毎日打っていくだけなら慣れているし問題なかったのですが・・・実は申し送りからはかけ離れた状態で1か月間と10日間が過ぎました。
引き取り時の元飼い主さんからの申し送り(青色は元飼い主さん)
①犬は13歳。
→置いて行かれたワクチン証明などに生年月日が書かれていましたが(2010年10月生まれ)14歳半でした
たった1歳の違いとはいいますが、この年齢の1年は大きな違いです。
とりわけ里親希望さんを探す立場なので、里親様が見つかるか、自分が看取るか・・ぐらいの違いです。
まあ、フェルナンドの誕生日なんて気にしていなかったんでしょうね。
②犬は糖尿病で、毎日のインスリンが必要。
→用意してくださったインスリンを2週間ぐらい続けていましたが・・・
③咳が出るので前の病院から、「心臓が悪いかもしれないのでピモベハート(心臓のお薬)を出され、飲み続けている。
④トイレは完璧とのこと。
→別に慣れていることですからいいんですけど、その言葉を信じて初日からマナーベルトなしで我が家のワンコベッドに連れて行ったところ・・
並べている犬用ベッドに向かって次々と足を上げるではありませんか!
マーキングかもしれませんが、数日たってもこの様子が直らなかったので、厚手のマナーベルト必須となりました。
初日は我が家で準備した美味しいフードを半分食べましたが、翌日からは全然手をつけず。
どんな美味しいものをあげても全く口にしてもらえない為、インスリンを打つためにここから毎日手であげて、30分以上時間をかけてようやく器の半分だけ食べさせます。
自分の時間がなくなって、でもインスリン打つために食べさせなくてはいけなく(すきっ腹にインスリンを打つと低血糖になり、生命の危険がある為)他にいる我が家の犬3匹とちい太、アンジュをフリーにしていたらフェルナンドの周りに集まって来ちゃうので、これまた30分以上ご飯の後にケージで待たせ、皆にワンワン言われながら焦って食べてくれるのを待ちます。
「どうして食べないの!」「早く食べてよ」と、時間ばかり経って、泣きたくなる毎日でした。
「もう、今日は強制給餌だからねっ!」
そのうちに強制給餌に切り替えて→インスリン、が一般的になりました。
インスリンを1か月半分ぐらいいただいているので、なくなる頃に病院に行くつもりでしたが、あまりにもご飯を食べないし、ぐったりしているので、他にどこか悪いところがあるのでは?と、ぴなやちい太がお世話になっている協力病院に連れて行きました。
そこで驚いた診察結果!!
指示通りに打っていたインスリンの後の血糖値はものすごく低血糖で、逆に糖を与えないと命の危険にさらされるぐらいでした。
それと驚いたのは・・・
血液検査の結果、高い水準の腎不全を起こしていて尿毒症にかかっていたのです。
過去、亡きチュナが腎不全で亡くなりましたが、その時の数値よりもBUNが100以上も高い数値。震えが止まらず、すぐに1週間の入院をさせていただきました。
どおりでご飯も全く食べずにぐったりしているわけだ。
実はこの間、先住犬のぴなの体調も悪化しました。
フェルナンドは生まれてからずっと他の犬との生活をしたことがなくて、弱っているにもかかわらず、他の犬への威嚇がすごかったので、いつも多飲多尿なぴなちゃん、怖くてお水を飲めに行けずにケージに閉じこもり・・
まさかの脱水症状で緊急入院となってしまいました。
幸い1日で退院できましたが、フェルナンドのお見舞いに行ったその足で、その日の朝入院したぴなの病院までぴなのインスリンを届けに行きました。
泣けるものなら泣きたいぐらいでしたが、目が届かなかった私の責任です。
それにしても
フェルナンドには悪いけど、入院中の1週間、少し私が休めました。
退院後、毎日の輸液の作業が増えました。
加えて、血糖値はあっという間に高い数値になったり、その後急降下で低血糖になったりで読めなく、放置していたら命に係わる状態なので、身体に器具をつけて、毎日の血糖値を読めるようにしていくことになりました。
どちらも経験のあることなので全てできることばかりです。糖尿の我が家のぴなもつけている器具でした。
一時預かりというよりは、ほぼ介護に近いものでした。
元飼い主さんから聞いた、フェルナンドの通っていた動物病院には驚くばかりです。
怪しいなと思ったのは、糖尿病の子に勧められたドッグフードがアレルギーフードだったということ。
過去に身体を痒がっていることもあったとのことですが、何も知らずにこのフードをずっと買わされていて食べさせていた様子。
(※病院のフードの中では確かに一番高額フードのようです。)
また、咳が出ることがあるとのことで、心臓のお薬(ピモベハート)も出されて毎日飲まされていましたが、入院中、心臓を毎日エコーで正式に調べていただいていたのですが、心臓に関しては悪い様子が見つからず。
にもかかわらず心臓のお薬という特別なお薬ををすぐにやめてしまうと血圧など様々な体調わけにはいかず、量を減らして継続することに。
⑤(元飼い主さんはお仕事がかなり忙しい様子)犬のお世話はほとんどお嫁さん。今回の放棄の理由はお子さんがアレルギーになったため、やむを得ず手放すことになったとのこと。
フェルナンドはお嫁さんが最初から育てていた子ではない様子。
もしいきなり介護の子のお世話を任されていたをのだとしたら・・・経験ががあれば別ですが、もし犬のお世話の経験さえなかったとしたら、これだけ手のかかる子の介護をずーっと快くできていたのでしょうか。
「子どもにアレルギーが出た」
昔から、犬を放棄する人の言いわけ№1だけに、これだけ手のかかる子のお世話放棄なのか、本当にアレルギーだけの理由で放棄だったのかと、ここまで状態の悪いフェルナンドを見ると考えてしまいます。
14年も育った環境(正確には6歳の時に別の飼い主がいたそうです)から放棄されたことで、フェルナンドは大きなショックを受けて、命も危うくなるほどに体調を悪くしたことは間違いなさそうです。(私の家で預かった2~3日は、毎日怯えていて他の犬達に威嚇して過ごす日々でした。)
それでも今まで愛されてきたのだと信じたい。
また、獣医さんにはいつも大変お世話になっている私にとって、裕福な人の犬をこんな風に利用する獣医もいるんだと大変驚きました。
いずれにしても様々な人間の都合の犠牲になった子であることは確かです。
フェルナンドが病気であり、お世話が必要であることは、彼のせいではありません。
私が現在、介護の必要な子1匹を含む先住犬3匹と、預かり犬3匹(1匹はフェルナンド)で、他に何もできないほどの毎日を送っていた頃、動物看護士でもあるゆき356さんが預かりを代わってくださるという連絡がありました。
ゆき356さん、お母様の介護があってご実家とご自宅を行ったり来たりで、しばらく預かりをお休みしていましたが、ご実家での預りを許していただけるならフェルナンドを是非、預かってくださるとのことでした。
今度どこかに書こうと思いますが、介護の必要な高齢のポメラニアンの面倒を見るのは、本来私の義務だと考えていたのですが(何故かというと、私は今まで長いこと、ポメラニアンに愛情をもらって生きてきたので)、フェルナンドが他の犬がダメで、できれば犬のいない環境に移してあげたほうがストレスもないので、移動をお願いしました。
勿論、ゆき356さんよりかねてから病気の子も預かれるし、点滴や強制給餌もできるというお申し出があったからこその移動です。
こうして8月22日の日にゆき356さんの所に移動したフェルナンド、一時の最悪の状態は何とか過ぎて、今は自力でご飯を食べられるまでになりました。
私よりもお世話に慣れていて、1頭だけでお預かりしてくださるので、フェルナンドもすっかり落ち着いたようです。
その後の様子はこちらでご覧ください。
さて
・・・・・お休みもつかの間、フェルナンドが移動したら、この子を預かるお約束だったので、翌々日にすぐに来ちゃいました。
同じ日にセンターから引き取った、こちらも15歳と高齢のカポ君です。
これまでは、ジュリアさんプチ預かり→ジョイポム(ジョイ里親)さん次のプチ預かりで、24日まで1か月ぐらい預かってくださっていました。本当にありがとうございました。
いやー・・・フェルナンドには悪いけど、大変、ラク~な預かりっこに変わりました。
癒やしをありがとうございます。
※ジュリアさん達にはカポが咬む、と聞いていましたが、実は前に我が家の子にしたマイク、ドロップも同レベルのプチガウだったんで、咬まれずになんてことなく過ごしています(笑)
そして、この日の翌日はちい太のトライアルの日でした。長くなったので、また別の日に記載します。
引き続きの応援をよろしくお願いします。
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