私は10月に手術を控えていました。
母に手術のことを話したとき最初は、「内視鏡手術なら、その日のうちに退院できるわよ」と言っていました。「胃の腫瘍なんて、内視鏡で見てその場で取ったら終わりなんだから」と、言っていたのです。
もしかしたら、このブログの読者の方にもそういった認識の人がいるかも知れません。が、とてもそんなものじゃありませんでした。
子宮内膜症の手術は、内臓を固定するためお腹にガス(空気)を入れて行います。頭は下に向けられ、術中の手術台の角度も逆立ちぐらいの急な角度だそうで、そんな状態でしかも全身麻酔なので、とても呼吸なんて出来ないんだそうです。それで、酸素を送る管を喉の奥まで挿入されて、術中ずっと空気が送られる。これが命綱になるわけです。
体には内視鏡を入れるため骨盤両脇を10センチ程切開し、摘出した腫瘍を出す為に恥骨あたりを一箇所切開、そして何のためだったか忘れたけど、内視鏡が入るか何かで、お臍にも穴を開けての大掛かりな手術なので、部分麻酔なんてことはもちろんなく、全身麻酔下で行われる腹腔鏡手術になります。
私の場合、手術に要する時間は恐らく1時間半ぐらいだろうと予め担当医から言われていました。
1時間半の間、私の執刀医はモニターを見ながら切開した限られたスペースで腹腔鏡を操作し、腫瘍の摘出から、癒着部分があればその剥離や縫合を行うのです。(私の場合は、もちろん担当医が執刀してくれました!)
手術をあんなに怖がっていた私でしたが、本当にいちばん大変なのは執刀医である先生だと思いました。
入院期間も術後1週間で退院して良いと言われていたので、患者は随分楽なもんだなあ。と、思っていました。
確かに医師は大変です。ところが、その医師から受けた説明は予想に反していて、「術後1週間で退院できますけど、もし休めるなら、1ヶ月は仕事休んでください」といったものでした。
「手術は1時間半ぐらいで終わりますが、手術の間というのは、結構体力を消耗するものなんです。退院してから体力のない状態で仕事に出たりすれば疲れるし、風邪でもひいたらそれだけじゃ済まなくて、肺炎にでもなったら大変です。だから、私はできれば1ヶ月は休んでくださいと、患者さんには説明しています」
といった経緯もあって、とても思いやりのある素晴らしい私の上司は、私が手術を受けることを励ましてくれ、休職を取ることにも快諾してくれたのでした。
けっきょく私は、職場の給料の締め日に合わせ10月中旬から1ヶ月間休職することにしました。
9月の末から10月の上旬まで、PRプランナー補面接の申込みと、2次試験の申込み準備をしながら、仕事では、私が不在のあいだ困ることがないように、お客様へのご案内や引継ぎ資料を作ったりしました。
手術の準備の方は、10月の手術に備えてぜったい受けなければならない、血液検査、肺活量検査、麻酔科の説明会やMRI検査など、スケジュールがびっしりつまっていたのでした。