四回目は雪組公演です

トップスター彩風咲奈さん、現トップスターの朝美絢さんと、現3番手縣千さんとの出会いの公演でした。

 

・「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」

長い!!!!

早口言葉かっ!!

 

名前に「ドイル」とあるように、稀代の小説家「コナン・ドイル」と、彼の作品の登場人物「シャーロック・ホームズ」の物語です。

 

物語の内容としましては

売れない作家のドイルは、ある日魔法のペンを(ほぼ詐欺の)黒魔術師から貰い「空想を具現化する力」を得ます。

それによって現れたのは、かつて書いた物語の登場人物、その名も「シャーロック・ホームズ」

彼は、ドイルの事をワトソンと呼び、彼に今まで二人で解いてきた数々の謎を書き記すことを勧めます。

それによって世に放たれた「シャーロック・ホームズ」は一世を風靡しますが、やがてそれはドイルの手に余るほどの暴走を始めてしまいました。

このままでは自らが生み出した物語によって命を奪われると危惧したドイルは、なんとか小説においてホームズの排除を試みます。

が、ドイルはホームズを書くに当たって、「最高の頭脳」「護身のバリツ」「百戦錬磨の経験」を与えてしまっていたため、力技でも搦手でも悪知恵でもホームズを排除できません

そこで、ドイルは自らにもその定義を当て嵌め、物語に殴り込みをかけます。

私は「悪の頂点」「ホームズの天敵」「最後の相手」である、と。

外から変えられないなら、内から変えればいい。

私の名は「ジェームズ・モリアーティ」である、と。

ホームズは滝つぼに落ちながら、ドイルに語り掛けます

「君が敵だと思うなら、僕は敵なのだろう」と

 

少し時が経ち、ドイルは考えました。

彼は、本当に敵だったのか、と。

彼は、本当に私を破滅させようとしていたのか、と。

そして、気が付きます。

彼が敵かどうかは、私が決めるのだと。

そして、彼は敵でも味方でもなく、「友」であったと。

 

そうして、ドイルはこう言い放ちます

「そうだ、ホームズは、滝つぼの洞窟にその身を滑り込ませたのだ!」と

こうして和解した二人は、新たな物語を再び描き始めます

「シャーロックホームズの帰還」

その物語が世に放たれるのは、そう遠い日の事ではない――――――

 

 

長々と失礼をいたしました。

シャーロック・ホームズ好きの私としましても、大変満足のいく物語。

どこか情けない男ドイルを彩風さんが、コミカルでシニカルなホームズを朝美さんが好演した舞台でした。

ところどころ、出番の水増しのために差し込まれる場面がテンポを悪くしている印象はありましたが、現実と空想をうまく混ぜ込み、一本の物語に仕上げたその手腕は流石の一言。

朝美さんの「ワ~トソ~ンく~~~ん」の言い方がとても好きです

 

 

・「FROZEN HORIDAY」

年の瀬から謹賀新年までの華やかに彩る、雪組らしい冬テーマのレビュー

 

えー、突然ですが

私は、関東圏に住んでおりまして、基本的に観劇は東京宝塚劇場にて、というか大劇場には行ったことがございません。

で、皆様はご存じだと思われますが、大劇場と東京劇場においては、当然ながら公演の期間に隔たりがございます。

こちらのレビュー、大劇場は11月上旬から12月上旬で開演。東京劇場は1月上旬から2月上旬での公演でした。

 

問題なのは、このレビューが「年の瀬から謹賀新年まで」をテーマとしたレビューである、というところ

 

そう。

レビュー内で「クリスマス」「大晦日」「あけましておめでとう」が入ってくるんです。

 

で、私が見たのは、2月でして

2月に「じんぐるべーるじんぐるべーるすっずっがーなるー」と言われても

没入できない……!!集中できない……!!

サンタの衣装を着られても……!!

季節ものを入れるのは、良いと思うんです。

でも、1か月くらいしか旬の無いものは……

 

はい、愚痴はここまで

 

レビューとしましては

雪の結晶舞うかの如く、とても煌びやかで明るいレビューです

見ていて楽しくなる、来年が楽しみになるような、そんなレビュー

途中観客参加型のパフォーマンスもありました

が、ほんとすみません、全然付いていけませんでした……

この時はまだ新参だったもので……

 

なおこの時の雪辱は、フェニックスライジングにて晴らします

 

ちなみにこの時、どこか気恥ずかしそうにジングルベルを熱唱してたのが縣さんで

雪組公演においては縣さんをオペラグラスで追いかけることになるのですが

それはまた、別のお話。

 

 

 

次の公演は星組公演「RRR」

前回見損ねたトップスターにして今なお敬愛する爆裂トップスター「礼真琴さん」を生で見て圧倒される公演です。

その話は、次の機会に。

三回目に私が見たのは、月組

月城さんと、現トップ鳳月さんと出会った公演でした

この公演はなんといってもレビューがとても良かったのを覚えています

 

・「フリューゲル」

東西ドイツに分かれていた頃が舞台の物語です。

えー

まあ、仕方ないとはいえ

世界情勢的に、軽々に政治色の強いものを演目にしていただきたくないなぁ、と思ってしまった演目でございました。

話の筋としては、わかりやすく

ボーイミーツガールのハッピーエンドなのですが

そこに至るまでの話が資本主義・社会主義・冷戦、と

とにかく現実に引き戻してくるところばかりで

キラキラした「宝塚という非現実」に没頭したい私といたしましては、あまり現実色強い題材は合わないのだなぁ、と実感しました

月城さんの演技は素晴らしいのに、なんというか、キャラクタが定まらないのでふわふわしている印象で

堅物で真面目に見せかけてスパイ幇助してる男が、わざわざ敵陣営側の女歌手と……?みたいにこう

見ていて疑問が残る……そんなお話。

 

はい、愚痴はここまでにいたしまして

 

とにかく印象的だったのは、敵役の冷徹冷血軍人を好演した鳳月さんの、その大人っぽさ!

こいつに疑われたらヤバい!と一瞬でわかるほどの冷血漢を見事演じてらっしゃいました。

 

なお、まだこのタイミングでは敏腕スパイのエージェントをやっている人が風間さんだと認識できておりません

後で知って、あの上手い人か!なるほど!となるのですが、それはまた別のお話。

 

 

・「万華鏡百景色」

ばんかきょうひゃくげしき、と読みます。初見で読めませんでした。

 

お話としましては

あるところに、貧乏長屋の花火師と、当代一の花魁がおりました。

二人は愛し合っておりましたが、身分違いのため叶わぬ恋。

それなら心中を、と抜け出すのですが

男は斬られ、女は連れ戻されました。

男は、いつかまた生まれ変わっても、同じ花火を見上げようと願いながら、亡くなります。

それから何度も転生し、出会うも結ばれない二人。

江戸から明治、大正、昭和、平成と何度も転生し、恋を重ね、そして……

という、物語性のある壮大なレビューです。

 

打ちあがっては散りゆく花火のように、万華鏡のように形を変えながら織りなす美しく切ない、色取り取りの恋と愛の物語

それにふさわしい楽曲が、舞台を鮮やかに彩ります。

 

今なお大好きで、定期的に聞き直し見直すこのレビュー

場面の切り替わりと、物語の進展が絶妙で

世界観に引き込まれてしまってはもう抜け出すことができません。

 

完璧にレビュー大好き人間にされてしまったのがこの時でした。

前回でミュージカル苦手を克服し、レビューに惹かれていたタイミングでしたので

そこでこれを見たのは致命的でしたね!!

ここから沼落ちが加速していくことになるのですが……

それはまあ、幸せなことなので

特に問題は無かったり。

 

 

次の公演は「ボイルド・ドイル・オン・ザ・トイル・トレイル」

雪組トップスター彩風咲奈さんと、そして、縣千さんとの出会いの公演です

そのお話は、次の機会に

 

 

 

 

二度目の宝塚観劇は花組公演。

今なお一線でご活躍されている柚香光さん主演の演目でした。

 

・鴛鴦歌合戦

鴛鴦(たちが参加する)歌合(せによる、一番を決める)戦(の物語)

……ではなく

(二人が)鴛鴦(になるまでに起こる色々なイベントとかが起きるキッカケとして、)歌合戦(が開催されるから参加したいなってヒロインが言うとこからお話始めるね!)という物語。

 

小狡い奴とか世間知らずのバカ殿とか自分勝手な父親とか恋敵っぽい悪役令嬢とか居るけれど

結局のところ真の悪役、悪者はいません

最後は笑顔で大団円!!

という、ご都合主義万歳な物語

徹頭徹尾、柚香さんの演技と笑顔を生かす方向に舵を切っている作品

見てて安心、嫌な気持ちになることもなく、見終えた後は清々しい

二作目にこれを見れたのは、ラッキーだったなぁ、と思います

 

まだこのころはプログラムの写真を見ても誰が誰やら状態で

顔と名前を覚えるのはまだまだ先のお話ですが

柚香さんのお顔は一発で覚えました

 

まあ、これは宝塚お約束なんでしょうけど

その、なんていうか

礼三さん(柚香さんのお役)、あんたのその顔と身のこなしで貧乏長屋住まいの笠張ってのは無理があるって……

前回のアルトワ伯に続いて、無理があるなぁポイントですね

だって美男美女(美女美女?)揃いなんですから!

 

 

・GRAND MIRAGE!

1789が一本ものでしたので、本格的なレビュー観劇は今回が初

いやー

華やか華やか!

圧倒されます、衣装の煌びやかさに動きのキレ、ずーっと情報の洪水に飲まれる一時間!

目が足りない!目が!

前回思い知ったレベルの高さを、これでもかと叩きつけられる一時間!!

ロケットを見て、やっぱりすごいというか、もう生物として格が!格が違う!!

筋力も、しなやかさも、なにもかも別次元!

ハイキック一発で、私の首が90°曲がるなあ……とか思ってましたね(着眼点おかしい)

 

あれだけの衣装を着て、踊って、歌って、動いて、息が上がらない

鍛錬の凄さ、というか日々の積み重ねを改めて実感しました

 

……なお、ショー自体への感想が少ないのには理由がありまして

まだこの頃は、ジェンヌさんのお名前やお顔を覚えられていないため

「この方のここがよかった!」とか「このあたりのこの表情が!」などといった細部感想を言えないという個人的な事情があります。

これが解消され始めるのは……確か一周して、次の星組公演あたりからだったはずです

「前回○○役の人が~……」のように言えるようになって

そこからお名前を覚えるようになったと記憶しておりますので

それまでは個々の感想は控えめになります

 

 

はい、それでこの辺りでもう、私は宝塚の世界に完全に魅了されてしまいまして

ミュージカル苦手とはなんだったのか、というほどこの世界にハマっていくことになります。

 

次回公演は「フリューゲル」「万華鏡百景色」

美しき月光、月城かなとさん主演

現トップ、大人の魅力あふれる鳳月杏さんとの出会いでございます

そのお話は、次の機会に