Katame'sLife -4ページ目

いずれ絶望とゆう名の闇

おそらく台風で名古屋が大変だとゆうニュースを見たからだと思う
単純で不謹慎な俺の腹は猛烈に「ひつまぶし」を求めていた
決して先日書いたブログのテーマが『ひまつぶし』だったから
などとゆう数奇な経緯でないことだけはわかってほしい
とゆうか自分自身にもそうであってほしいと願う
とにかくまぁ世が大変な事態であっても
俺の腹はいつもと変わらない気まぐれな俺の腹なのである
さぁどうしたものか
滅多にそうはならないぶん思い立ったら即効性が出る
東京都民を26年やっているので
小粋なウナギ屋のひとつくらい知っているのは当然だ
と思ったのだが生憎見当もつかなかった
俺だっていち企業の代表なのだが
冷静に見積もっても平均以下の生活レベルで
ウナギ屋以前にディナーとゆう名の食事ができるような店を
一軒も知らなかったことに改めて気づいた
知っているのはキャバクラと風俗の場所くらいだ
とゆうことにも改めて気づいたところで気を取り直し
おいしいひつまぶしが食える店を知りませんか?
とゆうヤフー知恵袋のような質問を投げかける為
連休中だとゆうのに片っぱしから色んな人に電話をかけた
だがそんな俺に食通の友達などいようはずもなく
有力な手がかりは得られなかった
しかたないので最近のブログではお馴染みな沢辺さんに聞いてみる
数多の経験からヤフーよりも大きな知恵袋を持っている彼女ではあるが
さすがにウナギ屋は知らないでしょと半身半疑で電話してみた
予想を裏切らず当たり前のようにバッチリ知っていた
聞いた手前、一応のリップサービスで一緒にどうか誘ってみる
時は連休のど真ん中だ、たとえ40歳目前だとしても
嫁入り前の女性に予定がないはずがないだろう
と思っていたのだが、やっぱり予想を裏切らず
当たり前のように一緒に行くことに決定した
休みの日まで2人でメシに行くなんて気が滅入りそうだったので
電話した際にヒマそうだった友人シンジと
シンジの仲良しな後輩木村くんも誘って4人で出かけることにする
数字に直し26×2+22+36の
かなりジェネレーションギャップな食事会である
思いついたのが16時で
シンジと木村が中野から新宿の俺の家に到着したのが17:30
呼んでおいて大した準備もしていなかったので
奴らが着いてから急ピッチで着替えをして
沢辺を拾いに出たのが18:00
店は浅草だと言うので車で行くことにした
車は持っているが運転は嫌いなので木村をドライバーに任命した
かわいそうだが飯を食いに出かける際は
一番若い奴が運転すると世界的に決まっているのだ
沢辺の家は成子坂下なのでうちから10分弱である
しかも一度しか曲がらずに着けるのだ
そんな不運であり奇跡的な立地により俺は常に
あいつに監視されているような感覚を覚えている
うちより圧倒的に高級で、いつ見ても憎たらしいタワーマンションの前に
なぜだかイライラしているご様子のアラフォーが立ってた
車のドアを開けるなり
「すぐってゆうから七時に予約しちゃったじゃん、間に合わないって」
と偉い剣幕で怒られた
楽しい集いにするはずがオープニングからジメっとした雰囲気になってしまい
先行きが非常に不安になったものの
ザッツメンエンターティナーなシンジと俺の
快活なトークショーでなんとか場の空気を正常化し
浅草までの移動時間1時間程を終始ややうけの状態で乗り切った
40分でこれると踏んでいたのだが案の定目測を誤って
渋滞につかまり道路工事につかまり散々な結果となってしまい
予約した19時には沢辺の予想通り余裕で間に合わなかった
事件とは連鎖するもので、ここでさらに不測の事態が起こる
彼女から呼び出しがあったと言う事で
店を目前にしながら木村が帰ると言い出したのだ
飯だけでも食ってきゃいいじゃんと言っても聞かず
平謝りの残響と不穏な空気だけを残して去って行く木村
運転だけ1時間もして帰るその寂しい背中に向かって
若者の考えはわからんね
と残されたアダルトなメンバーが哀愁とともにしみじみ言った
何で帰っちゃったんだろうか
きっと大人の愚痴に付き合うのがめんどくさかったんだろうな
それとも規格外に大人過ぎる沢辺にひいていたのかな
とにかく真相は誰にもわからず闇の中へと消えたのだった
店はTX駅の真横なので、いとも簡単に帰る木村を見て
やっぱり電車で来れば良かったねと言ってみる
言ったところで気付く三人、あっ運転手いなくなっちゃったじゃん…
ひつまぶしも大事だがウナギ屋で一杯とゆうのも大事だった
運転免許は全員持っているので単純に誰かひとりが
今日は飲まないからのひと言を言えば済む話なのだが
移動で疲れている3人はもれなくアルコールを求めている為
ウナギ屋で一杯は、もはや誰にも譲れない重大な決心となっていた
帰りの足とゆう一抹の不安も残したが
まぁなんとかなるでしょと気を取り直し
すでに辺り一面に蒲焼の匂いを放っている店へ入店
色々なドラマがあり入る前から疲弊しきっていたが
とにかくここが絶品ひつまぶしを頂ける沢辺プレゼンツの名店
浅草うな鐵だ
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自分が普段つぶやいていたら
「うなてつなう」とツイートできたのになと変な後悔をしながら
俺は偉そうに沢辺に言った
おいおい沢辺よ、いくら俺だってうな鐵くらいは知ってるさ
歌舞伎町にだってあるじゃないか
むしろ無理して浅草まで来ることもなかったじゃないか
すると食い気味にさらりとこう返される
新宿にあるそれとは名前が一緒なだけでまったく別の店だし
ひつまぶしはここでしか食えないの
納得の事実を告げられ恥だけかいた
30分も遅刻したので予約は飛ばされカウンターに座らされる
とりあえずビールで乾杯
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瓶とゆうのがウナギ屋っぽい感じがでていい
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頭から尻尾までの串焼きは日本酒とマッチした
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涼しくなったとは言えまだまだ冷酒でいける
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うざくが一番うまかった
しかし日本の食文化のギャップとはいたるところに現れるもので
東京出身の2人にはやっぱりうざくと言ったらこの味だねと好評だったが
関西育ちの人間には全然違うし、おいしくないと酷評された
自分が美味いと言ったものを人にけなされるのはなかなか辛いことだが
今回は2対1だったので初めて自分で自分の舌を褒めてあげたいと思った
1時間くらい横並びで飲んでいたが沢辺の熱意が店員に通じ
テーブル席に移動できることになった
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階段の途中に名言を発見する、ぜひTシャツにしたいなと思うほど気に入った
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肝刺しや
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串盛りで酒が進んでしまい、すっかりそんな気分でもなかったのだが
何しに来たんだお前はと初めて自分で自分を叱ってあげたいと思ったところで
大メインをオーダーする

ドン!

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塩ひつまぶし三人桶7300円
値段もいいが3人前は確かに迫力もある
山椒をふりかけ、まずはもちろん普通に食って
2杯目はわさびをのせる
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3杯目は柚子をのせてダシをかけ掻っ込む
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達成感と美味さから声をあげて泣きたいくらいだったが
周りの目が気になったので
いかにも食べなれているかのような雰囲気をだし
いたってクールに通すことで溢れ出そうな感情を抑えた
腹のわりに意外とあっさり完食できたので
タレも一人前だけ頼んだのだが俺は断然塩のほうが旨かった
久保田の万寿があったのでつい嬉しくなって1万円分くらい飲んでいて
最終的にシンジがこうなった
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頭に巻いているタオルは横の席で飲んでいたサラリーマンにもらったものだ
確か不動産屋の展示会かなにかの粗品だと言っていた気がする
シンジは酔っ払うとものすごくオープンでお喋りな性格に豹変する為
近くの席に座っただけの全然知らない人と朝まで飲み明かしたり
帰りに粗品を貰いうけるくらいの仲になったりできるのだ
非常に羨ましく思うが、相手がどこかの海老蔵さんだったら大問題だ
念願だったひつまぶしも食したので、かなり長居した店を後にする
腹も払いも膨れ上がって薄くなったのは俺の財布だけだったが
そこはひるまず、素敵な夜には金をいとわずの
ええじゃないか精神で夜の浅草を楽しむことにした
久しぶりに訪れた浅草はなんかいい感じで
ついついテンションが上がってしまい
目的もないのに六区通りをブラブラする
六区と言ったらもちろんROXだ
昔付き合ってた子が押上だったので、デートは専らここだった
アンジェラスのケーキが最高の贅沢だったあの頃とは違い
金を稼ぐ為にすっかり荒んでしまった心を洗い流したくなって
とゆうよりは酔っ払いのくせに帰りたくないので
カラオケ前に酒を抜いておきたくてROX内のまつり湯へ向かう
俺以外の酔っ払い達は口を揃えてめんどくさいと言ったが
ウナギ屋も含め全てのお代は俺が払うので
文句を言われる筋合いはなかった
行けば行ったでなんとかなるもので、結果反対派の2人は
俺以上にその場を満喫する運びとなった
本来酒気帯びで入るのは危険なのだろうが低温サウナが気持ち良かった
温泉でこそないものの寝湯と露天風呂にはたまらないものがあった
外観からは想像もつかないほど風呂の種類は多いし
休憩所は広いし、けっこう空いてるし、なかなか気に入った
浅草寺にお参りに来た際や演芸場に落語を聴きに来た際
家に帰るのがめんどくさくなったらここに来ようと思う
そんな機会はきっとこないとは思うけれど人生何があるかわからないし
癒しの場は多けりゃ多いほど得だと言うことだけは間違いない
俺はまったく記憶にないのだがハタチくらいの時
シンジと当時の俺の彼女と一緒に三社祭にきたことがあって
帰りにここに寄ったらしい
6年程老いさらばえた体には同じ湯があの時の3倍効いたぜ
とゆう言葉がでるくらいにほっこりさっぱりして
あっさり酒が抜けたところで一路新宿へ戻る
無計画はいけない、電車でくれば済むものを
わざわざ車に乗ってきてしまった為、代行を使うハメになった
東京シティ代行の会員なので多少の割引があり
お得には帰れたものの
駐車場代や車を置いた後のタクシー代などを合わせると
移動費だけでちょっとした小旅行に
でかけられるぐらいの金額を使ってしまった
お金持ちではないので今後の生活に重くのしかかってくると思う
一旦うちの駐車場に戻りタクシーで歌舞伎町へ
JK気分の俺はカラ館か歌広で充分だと思っていたのだが
贅沢な36歳独身女性が反対した為やむなくパセラへ

こんな感じで久しぶりにシンジとセッションして懇親のラップを披露したのだが
キングギドラでZEEBRAが世に出たときには
すでにハタチを過ぎていたとゆうアラフォーのリアクションは
ものすごく醒めたものだったので
しかたなく俺達が小学生の耳で聞いていた懐メロを
歌い回して2時間の場を繋ぎ
沢辺が中島みゆきを気持ちよさげに歌いあげた後お開きにした
最年長者が最も元気でタフな反面ヘロヘロになってしまっている若手
とゆうなんともデンジャラスな状況だった為、策を練った
余裕でもう一軒行けそうな表情の沢辺を半ば強引にタクシーに乗せて
俺達ももう帰るんだよとゆう風な演技をしながら同乗する
沢辺を降ろした後、例の大通りを戻りシンジと一緒にうちに帰る
家で2人で飲む時は赤玉スイートワインとジャックダニエルに決めているので
ドンキに寄り道して安酒とありふれたつまみを買った
部屋に戻って飲み始めた時点で1時を回っていたが
くだらない話とちょっと深い話とで朝日が昇るまで語った
シンジと俺を良く知る人には良いコンビだよねみたいに言われるが
奴とはお互い遊ぶ友達も違うし、そんなにベタベタ仲が良いわけではない
連日一緒にいても別に苦にはならないが
平気で半年くらい会わないこともある
そんな不思議な距離感での付き合いなのだ
ただお互いどんな状況でも完璧に相方はこなせるし
逆にピンで人前に出ると心細くなる
かなり芸人みたいな観点から語ってしまっているが漫才をしたことはない
飲み会やら合コンでの話しと昔やってたバンドでの話しだ
あいつとの事を冷静に語るのは照れくさいので、ひと言で締めると
もし親友とゆう言葉を使えるのがひとりだけだとしたら
間違いなく俺はシンジを指名するし、シンジは絶対に俺と言うだろう
これはかなり自信を持って言える
俺があいつから与えられたものは何ひとつないが
あいつは俺に数え切れないくらいの恩があるはずだ
絶対にあいつよりは長生きして葬式の時に洗いざらい言ってやろうと思う
たぶんその時にいるあいつの嫁や子供は愕然とするに違いない
ずいぶん熱くなってしまったが
なんとゆうか今回ひつまぶしを食いたくなったおかげで
親友と久しぶりに語れて、すごく楽しく酒が飲めた
「いずれ絶望とゆう名の闇」が襲ってきても俺はきっと乗り切れるのだろう
だって俺には
何事も包み隠さず言えて必ず助けになってくれる男が付いているのだから