只今更新中の「Alice」ですが。
OPっぽいアニメ作ってみたいなぁ~。
GIFでも構わないから、作ってみたいです。

私の事ですから、曲調は恐らく重めで、
尚且動きのあるアニメ作っちゃうんじゃないだろうかキラキラキラキラ

意外と凝り性なんですよ。
よっぽどじゃないとその面は出ないんですけどね汗

でも方法もわからないしそんな時間もないので作れないと思いますがねダウン
それに多分携帯携帯からじゃ見れなくなっちゃうだろうし。


ちなみに、最近「Alice」を書いてる時に聞いてる曲は

・『Black Cherry』 Acid Black Cherry ←全体的にコレが一番多い
・『密猟区』 ALI PROJECT ←アンズが迷い込んで来てから女王に会うまで。後に女王を書いてる時のテーマ曲
・『ヘミソフィア』 坂本真綾 ←主にアンズ視点に傾いてる時とかに聞いてる
・『DAYBREAK'S BELL』 L'Arc-en-Ciel ←戦闘シーンとか、深い部分の話を書いてる時はコレ
・『アントワネットブルー』 北出菜奈 ←主にレンカとかシリアスなシーンで聞く

他にもSILVAの『メトロのように』とか堂本光一の『Deep in your heart』とかいろいろあるんですが、
主立ったのは↑の曲です。


「コレ『Alice』に合いそうだな~」みたいな曲があったら教えて頂けると嬉しいです。
トボトボと一人で、アンズは道を歩いていた。
何処に続いている道かはわからないが、その道しかないのだ、進むしかない。
きっとこの先に自分が帰る場所があるはずだと信じて歩いていた。

そこで、突然声を掛けられる。


「「ねぇアリス、何処に行くの?」」

「え?」


声のした方を見ると、そこには恐らく双子の少女と少年がいた。
すると、二人は再び訪ねた。


「「ねぇ、何処へ行くの?」」


鳥肌が立つくらいにその二人の息はピッタリだった。
自分より小さなその双子に、少々気味悪さを感じながらも、アンズは答えた。


「か、帰るんだよ?」

「帰る?」

「何処に?」


少年が言い、続けて少女が言った。
二人は微笑んでいたが、その微笑みはまるで人形の様に温度を感じさせなかった。
二人の言葉に、アンズは戸惑う。


「何処にって…」

「「この世界の何処に、アナタの帰る場所があるの?」」


そこでアンズは気がついた。

自分は、この世界の住人ではないというコトを。

今更ながら、思い知らされた。


(私には……帰る場所がない……?)


双子は微笑みながら、アンズを見ている。


「アナタの帰る場所なんて、この世界には存在しない」

「この世界では、アリスは独りなんだよ」


そう言うと、双子は笑いながら何処かへ消えてしまった。
残されたアンズは、しばらくそのまま立ち尽くしていたが、一歩足を踏み出す。

寂しさに胸が染まりながらも、帽子屋の場所を目指して。
きっと帰る場所は用意されている。
そう信じて。



帽子屋二人はいつものように暇な時間を過ごしていた。
シオンは銃の手入れをしながら紅茶を飲み、ジュンは適当に近くにあるモノを弄っては放置するのを繰り返していた。


「暇だなぁ、相棒」

「そうだな」

「…いつもこんなに暇だったけかぁ?」

「いつも通りだろ」

「そうだったけぇ?最近はこんな暇じゃなかったような気がしたんだけどなぁ…」


妙な違和感を覚えながらも、その違和感の元が解らずにジュンはまた手元を弄る。
二人の記憶から、アンズと関わった全ての記憶が消されていたのだ。
二人だけでなく、カスミもそうだった。
誰も、アンズのコトを覚えている者はいなかった。

その時、カーテン越しの窓の方からコンコンとノックの音が聞こえた。
ジュンが「女の子かな!?」と嬉しそうに注目した。
しかし、窓の方から誰かが進入する様な気配は感じられない。


「も~恥ずかしがり屋さんなんだから~♪」


と言いながらジュンが窓を開けてやると、不意に右ストレートが飛んできた。
油断し切っていたジュンはそれを顔面で受けた。
吹っ飛ぶジュン。
窓に背を向けて座っていたシオンは何故ジュンが吹っ飛んできたのかも気にしないで訪ねた。


「誰だった?」

「み…右ストレートォっ……くっ…」


起き上がろうとしたジュンはそのまま力尽きた。
すると、窓からピョンっとカスミが入ってきた。


「ごめんね、お前の顔見たら何か殴りたくなっちゃって」

「…チェシャ猫か。どうした?」

「あ、そうそう。あのね、アリスの匂いがするんだよ!」

「……アリスの?」

「うん!」

「お!アイツ急にいなくなったと思ってたけど、無事でいるんだな?よかったなぁ相棒!」

「あ…あぁ…」

(どういうコトだ?…アイツは女王の城で眠ってる筈だが……)


ジュンとカスミは知らないが、レンカは女王の城で眠っているハズだ。
シオンが殺した所為で。
それでもこの世界に存在させる為に、女王のチカラを借りて。
そのレンカが、戻ってきたとカスミは言っていた。


「でもねぇ、何か変なんだよねぇ」

「変?」

「何か…ちょっと匂いが違うんだぁ。アリスの匂いなんだけど…」

「ん~?まぁ、俺らにはよくわかんねぇから何とも言えないけど…」

「とりあえず、僕迎えに行ってくるね!」


そう言うと、カスミは部屋を飛び出した。
ジュンはシオンを見て言う。


「アイツ、戻ってきたんだな」

「……そう…、かな」

「? どした?」

「…アイツが……戻ってくるハズが、ないんだ……」

「……相棒?」


シオンは黙った。
ジュンが顔を覗き込むが、シオンは微動だにしなかった。
よく事情はわからないが、ジュンはとりあえず、大人しくしていようと思い椅子に座り直した。
(今なら、黒服に気付かれるコトなく出られる…!)


今まで駆け回っていたのだろうか、少し熱そうに額を拭っている黒服は、珍しく隙だらけだった。
アンズに気付いている様子もない。
このままこの部屋にいても気付かれてしまうだけだ。
そうなる前に、この部屋を出なければ。

アンズは物音を立てずに動いた。
息を殺したまま、なるべく黒服の方を見ないようにしてドアに近づいた。
しかし。


「っ誰だ!」

「ぎゃーーーーーー!!!!!!」


黒服はやはり気配に気付き、銃を構えて振り返った。
アンズは大急ぎで部屋から出た。
一方黒服はというと、もうアンズを追い駆ける様な気力もなく、仕事をサボるようではあるが懐に銃をしまった。


「アリスか……ま、いーか」


ほんの少しの怠け心の誘惑に負け、黒服は椅子に座り、今のアンズを見なかったコトにした。


それからしばらく。
アンズはひたすらあちらこちらを歩き回り、勘に頼って所々でドアを開けていった。
しかし、一向に外に続くような手掛りはない。


「う~……よし、次こそっ!ココだぁ!!!」


バァンッ!


そうやって勢い良く開けると、そこは先程アンズが出ていった書斎だった。
椅子に腰掛けている黒服と目が合う。


「お前、迷ってんの?」

「違っ!ま、迷ってないし!コレ探検だからっ!」

「………」


アンズの言葉を鵜呑みにせず、寧ろ哀れそうな目で黒服はアンズを見た。


「そんな目で見んな!こっち見んなっ!」

「…一応聞くけど。迷ってないんだよな?」

「そうだよ!」

「じゃあ一人でも出れるんだよな?」

「出れるとも!」

「じゃあお前に言って置く」

「何さ」

「迷ってないんなら、もう、俺の前に、現れるな。面倒だから」

「好きでお前の前に現れてるワケじゃないもん!!!」


「扉開けたらアンタがいたんじゃん!」と喚くアンズに、「それって迷ってるって言うんじゃなかろうか」とふと思った黒服だが、本人が「迷ってない」と言い張っているのだから放置するコトにした。
自分の仕事は『迷っているアリスを出口まで案内する』というものなのだから。

一方的にアンズは喚いた後、扉を乱暴に閉めて行った。
これで静かになった、と一息つく黒服。


(そう言えばさっき走った所為で汗かいてたんだった)


何度も言うが女王の城は広い。
「この世界で一番広い空間だ」と女王自身が豪語している程だ。
そんな中でアンズを追って駆け回らなくてはならないとなると、流石に女王の護衛といえども疲労してしまう。

とりあえずシャワーでも浴びようかと服を脱ぎ始めると、また扉が開かれた。


「今度こそぉってうわぁーーーー!!!!!」

「…チッ……(またかよ)」

「何で服脱いでんのさぁ!着ろよ!目が溶ける~!!」

「テメェ性懲りも無く現れた分際でよくもそんなコトが言えるな」

「いいからさっさと着ろ!!!」


半裸の黒服を前にアンズは背を向ける。
仕方がないので一旦脱いだ服を着直して、黒服はアンズの首根っこを掴んで持ち上げた。


「うわぁ!?」

「結局テメェ迷ってんじゃねぇか」

「だってココ広いんだも~ん、うぇ~~」

「泣くな。ウザイ」

「ひぃっ!殺さないで~~っ!!!」


少し声にドスを利かせただけで、ジタバタと暴れて逃げようとするアンズ。
「コイツは俺を何だと思ってるんだ」とも黒服は思ったが、何故か何となく以前からアンズのコトを理解不能な生命体としか認識していなかったような気もするのでスルーした。

しょうがなく黒服はそのまま歩を進める。


「何処行くの!?」

「外だよ。女王から命令されてんだ。お前を外まで案内しろって」

「殺さない!?」

「殺さない」


そのままアンズを外まで連れていくと、アララギと遭遇した。


「あ、ユウだ」

「アララギ。テメェ今まで何してやがった」


再会ざまにアララギを蹴る黒服。
アララギはそれを上手く回避。


「帽子屋さんたちを案内してたんだけど、そっかぁ~アリス置いていっちゃったんだっけ。迷いませんでした?」

「案の定迷ってた」

「ココどうしてこんなに広いの~?」


泣きながらアララギを見るアンズ。
アララギは苦笑しながら「それは俺らにもよくわからないです」とだけ言った。


「何で皆迷わないの?」

「そりゃあ俺達はココに住んでるんだ。迷う訳ないだろ」

「あらちぃも?」

「俺ですか。俺も住んでますよ、一応」

「どんな部屋?」

「え~…説明し辛いんで、内緒です」

「えーー」

「それに何て言うか、女王の城内を把握してるのはまぁ、勘みたいなモノで。出ようと思えば外に続く道を歩いてるし、女王に会おうと思えば女王のいる部屋に続く道を勝手に歩いてる様な気もします」

「…? どういうこと?」

「例えば、家に帰る時よく道順を考えていなくても家に向かう道を通ってるだろ?それと似たようなモンだ」

「あぁ!なるほど」


そこでようやくアンズは地面に下ろされた。


「帽子屋さんたちはもう帰っちゃいましたけど、道なりに歩いてたら多分着くんで、気をつけてくださいね」

「もう迷ってこっち戻ってくんじゃねぇぞ」

「うん!ありがとーあらちぃ!」

「俺は!!」

「まぁまぁ」


アララギにだけ向けられたと思われる感謝の言葉に黒服がツッコんだ。
それをアララギが宥め、アンズが無事に歩いている姿を見た後門を閉めた。



一方、帽子屋の車の中では、帽子屋二人とカスミが眠っていた。
否、正確には眠らされていた。

後部座席のカスミの隣には、黒いアリス服をまとった少女が一人。
その少女はクスクスと笑っていた。


「この人たちのアリスと関わった記憶は消えた……これでもう、私がアリス…フフフ…」


チリンという鈴の音と共に、車内から少女が姿を消す。

それを少し離れた物陰から、コダチが見ていた。


「黒猫風情が、アリスねぇ……」


コダチは暇そうに手の中のカードを玩んでいた。


「分不相応ですね」