出された紅茶を飲みながら、アンズはマジマジと目の前の男二人を見た。
ベレーキャップにシルクハットを被ってはいるものの、確かに二人は杏子の”愉快な仲間たち”の一員、ジュンとシオン…。
愛称、ジュンちゃんとシンちゃんだった。
「ジュンちゃんと…シンちゃんだよね?」
「? 俺達は帽子屋だよ?なぁ?」
「そうだ。俺達二人で”帽子屋”だ」
「……そっかぁ…」
(さっきのツバキといい今の二人といい…ホントは別人なのかなぁ?…)
そこでようやくアンズは今自分がいる世界のコトを考え始めた。
よく考えれば不思議な世界だ。
小さな空間の向こうには薔薇園が広がっていたし、その薔薇は突如液体になったし、闇雲に走っていただけなのに何故かこんな所でお茶を飲んでいるし…。
(しかも出て来る人みんな私の知り合いとか。…でもちょっと違うんだよなぁ?)
確かにどの人物も顔見知りなのだが、何処かが違うのだ。
まるで一貫した何かの都合に合わせられたかのように。
(みんな私のコト、覚えてない…のかな?アリスとか言ってるし…誰かと勘違いしてんのかな?)
そこまで考えると、不意に眠たくなってきた。
暖かな紅茶の温もりと共に、視界が揺らいでいく。
「あ……れ?………」
遠くで「おやすみ、アリス…」と声が聞こえた気がした。
つづく。
ベレーキャップにシルクハットを被ってはいるものの、確かに二人は杏子の”愉快な仲間たち”の一員、ジュンとシオン…。
愛称、ジュンちゃんとシンちゃんだった。
「ジュンちゃんと…シンちゃんだよね?」
「? 俺達は帽子屋だよ?なぁ?」
「そうだ。俺達二人で”帽子屋”だ」
「……そっかぁ…」
(さっきのツバキといい今の二人といい…ホントは別人なのかなぁ?…)
そこでようやくアンズは今自分がいる世界のコトを考え始めた。
よく考えれば不思議な世界だ。
小さな空間の向こうには薔薇園が広がっていたし、その薔薇は突如液体になったし、闇雲に走っていただけなのに何故かこんな所でお茶を飲んでいるし…。
(しかも出て来る人みんな私の知り合いとか。…でもちょっと違うんだよなぁ?)
確かにどの人物も顔見知りなのだが、何処かが違うのだ。
まるで一貫した何かの都合に合わせられたかのように。
(みんな私のコト、覚えてない…のかな?アリスとか言ってるし…誰かと勘違いしてんのかな?)
そこまで考えると、不意に眠たくなってきた。
暖かな紅茶の温もりと共に、視界が揺らいでいく。
「あ……れ?………」
遠くで「おやすみ、アリス…」と声が聞こえた気がした。
つづく。