つぎはぎパンツと振り切る勇気 | 痛みで苦しまない人生を医学の力で導く痛み改善ドクター富永喜代のブログ

痛みで苦しまない人生を医学の力で導く痛み改善ドクター富永喜代のブログ

富永ペインクリニック院長。医学博士。2万人の臨床麻酔実績を持つ麻酔科医。おはよう日本、金スマなど出演多数。著書は95万部超。YouTube『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』チャンネル登録者数24万人、総再生回数5000万回。SNSフォロワー35万人。

私は11坪7人家族、

大正7年生まれの祖母に

育てられました。

 

 

 

 

 

 

.

地元の漁師だった祖父は

太平洋戦争に出征し、

ガダルカナルの戦いで命を落としました。

 

 

.

祖母は2人の男児を抱えた

『戦争未亡人』となり、

 

 

.

さらに戦争孤児となった甥を引き取り、

3人の男児の子育てを一手に担いました。

 

 

.

漁師町で船に乗れない女が

1人で暮らしていくには商売しかない、

と祖母は思ったのでしょう。

 

 

.

生鮮食品は足が早く競合も多い中で、

単価は安いですが、祖母は

菓子類やアイスクリームなど

日持ちする商品に目をつけました。

 

 

.

さらに夏場には綿あめ、

冬場には漁で冷えた男たちを温める

たこ焼きを販売しました。

 

 

.

いずれも原材料は日持ちし、

仕入れ費用も廉価で、

女手ひとつでも商売を

成り立たせることができる、

見事な経営戦略でした。

 

 

.

私も10歳から祖母の横で

たこ焼き屋の手伝いをしていました。

 

 

.

不利な条件の中で、

どうやって戦うかという英才教育を

祖母から受けたのだと思います。

 

 

.

祖母の教えに加え、

私には今も忘れられない風景があります。

 

 

 

 

.

祖母のパンツです。

 

 

.

物干しに

祖母のツギハギだらけの

パンツが干してありました。

 

 

.

よその人に見せるものではないからと、

穴が開いても布を継ぎ足して

はき続けていました。

 

 

.

子ども心にも

『ばあちゃんは、

 ものを大事にしているんだな』

と思う反面、

 

 

.

さすがにパンツくらいは

買えるだろうと思いました。

 

 

.

でも、これが

祖母の決意だったのだ

と思います。

 

 

.

戦後の混乱期には、

家族や財産を失い、

困窮して身体を売らざるを得ない

女性も少なくありませんでした。

 

 

.

おそらく彼女たちは、

“女”として生きていくために、

ツギハギだらけのパンツは

はいていなかったでしょう。

 

 

.

ひょっとしたら色とりどりの

下着を身につけていたのではないか

と私は考えます。

 

 

.

あの時代では、

その選択も正義だと思います。

誰も責められません。

 

 

.

かたや祖母は

商売と子育てに振り切りました。

 

 

.

それが綿のツギハギだらけの

パンツだったのだと思います。

 

 

 

 

.

 

 

 

私は小さい頃から、

貧困から抜け出すには、

誰からも奪われることのない

資格を身につけて自立するしかない

と感じていました。

 

 

.

医師になることは、

私にとって生きるための

手段でもありました。

 

 

.

そして、

豊かな生活とは、

選択肢があることだと

私は思っていました。

 

 

.

ピンクの口紅もいいけど、

濃いローズだって紫色だって選べる、

それが豊かさです。

 

 

.

よく“自分で選んだことだから”

と言う人もいますが、

実は違います。

 

 

.

選択肢がない人だっているんです。

 

 

.

私も

『医者になれなければ女中になれ』

と、父親に言われて、

 

 

.

職業選択の自由なし、

背水の陣から始まったので、

それはよくわかります。

 

 

 

 

.

 

 

 

貧しさとは、

親の経済力、家柄、経済状況……

 

 

.

人は自分が生まれてくる

環境を選べません。

 

 

.

最近では

「親ガチャ」という言葉も耳にします。

 

 

.

もし自分がすでに

“親ガチャ”で負けているなら、

負けた土俵にずっといてはダメです。

 

 

.

人から与えられた土俵が

自分にとって辛いのなら、

新しい土俵に移ってもいいんです。

 

 

.

だって自分が選んだと思っていても。

実は、選ばされたってこと、

多いんですよね。

 

 

.

だから

時には振り切る勇気も大事だし。

 

 

.

今はインターネットの発達で

情報量が格段に増え、

新しい土俵を創ることだって可能なのだから。

 

 

.

8月15日に想う

女医の日常。

 

 

 

 

 

 

 

.

 

ポチっとおしてね↓

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 

 

 

 

 

 

■富永喜代プロフィール
ーーーーーーーーーーーーーー
 
医療法人TMC(Tominaga Medical Communication)理事長。

富永ペインクリニック院長。医学博士。産業医。

 

 

 

465gの赤ちゃんから104歳の高齢者、

FIFA日本サッカー代表などのプロアスリート選手など、

(通常1日2人のところ)1日平均12人、

2万人超の臨床麻酔実績を持つ。

 

 

 

YouTube 総再生回数 5900万回突破。

チャンネル登録者数 26万人。

SNS総フォロワー数 42万人。

 

 

 

 

経済産業省

『平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業』を

委託されるなど、痛み最新医療のリーダーとして

注目されている。




確かな腕とユニークなキャラクターが人気を呼び、
NHK「おはよう日本」
TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」、
などのテレビ出演多数。
  

 


肩こり改善メソッドの処女作
「こりトレ」(文藝春秋)は10万部など、

累計 98 万部の著者である。
 

 

 

◆ 98万部ベストセラー作家 富永喜代 公式ホームページ   こちら

 

◆ 総再生回数 6300万回達成! 27万人フォロワー 富永YouTubeのチャンネル登録はこちら → リンク 

 

◆ フォロワー5.6万人 TikTok → こちら

 

 富永喜代の公式SNS 

◆  facebook       → こちら

◆ インスタグラム  → こちら

◆ Twitter             → こちら