フロアープランで全て稼働する | 世界の映画祭へ挑戦 世界中で劇場公開を目指して

世界の映画祭へ挑戦 世界中で劇場公開を目指して

(・ω・)ノこのブログはカメラ片手にバックパックを背負い世界4カ国へ渡航し完成させた長編映画とそれにまつわる日々を綴っています。世界中のあらゆる国際映画祭に参加し劇場公開を目指す、勝つか負けるか?生きるか死ぬか?崖っぷち日記です。

昨日は朝方の5時まで作業していたので、午前11時まで寝ていたらマルからの電話で起こされる。ひっきりなしに携帯が鳴る。ビアやマルも自宅で作業してい るからだ。今日は主に、機材関係などを決めていた。どこで何をどう使うか?シーンが52シーンもあるため、たったそれだけの事でなんだか偉い時間がかか る。フロアープランもまだロケーションが確定していない場所を除いて大抵出来上がった。一人、セントロをロケスカ。途中喉がからからに。チャレンジで、コ コ・アグアを頼む。ココナッツの実がそのまま出て来てストローで飲む。美味しい。家に帰りガシガシ、ガシガシ描く。

ココナッツ水 centro4









ブラジルに来て、ブラジル映画について学ぶ事が多い。僕が今まで見た事があるブラジル映画は監督名「セントラルステーション」と監督名「City of god」の二つだけ。実際、ブラジルは南米で一番映画を生産している国。ただ、海外配給される作品が少ないため、世界では秀作にも関わらず多くを知られて いない。日本でもセントラルステーションが封切られたけど、動員数ではふるわなかった。なんでだろう?面白いのに。

その二つの映画の監督たちは今はハリウッドで映画を撮っている。ハリウッドで大金とコネクションを作り、それらを上手く利用して再びブラジルですばらしい映画を撮って欲しい。

ふと、どうしても気になって仕方ないDVDが我が家にある。一昨日、マルから借りた映画「City of god」のDVDだ。日本国内で販売されていないバージョンだった。実は、僕はロスでも日本でもこの映画を何度も見ている大好きな映画だった。マルがその DVDのメイキングを持っていたので貸してくれたのだ。残念ながらメイキングはポ語。でも、撮影までのプロセスは見る事が出来た。見ているだけで現場で何 が起こっているか分かるし、日本語版DVDにはコメンタリーメイキングがついていてそれを見ていたから尚更良く分かる。

映画「City of god」は、多くの黒人・パルドー系が多数出演している。ブラジル国内では白人の役者はすぐ見つかっても、黒人系の役者を見つけるのはプロでも非常に大変 なのだ。ブラジル国内で黒人の役者を探すのが困難だったら、才能がありそうな若者を集めて一からトレーニングしてしまおう!という発想でこの作品は作られ ている。その演技のトレーニングは過酷過酷過酷。しかし、一流の演技指導者が教えている。とにかく現場は壮絶。すわまじいソウル オブ ブラジリアンフィ ルムメーカー。才能がありそうな若者たちをスカウトし一からトレーニングしていた。そのトレーニング風景はすさまじい。特に、演出家の中年の人の演技指導 がすさまじい。映像からもその熱気が伝わってくる。マルは、その女性はとてもおっかないけど演技指導はすばらしいんだ、と言っていた。City of godの監督のハリウッドで撮影された新作がブラジルでも封切られる?た?早くみたい。

あと、マルから色々なブラジル人映画監督の名前を教えてもらう。1970年代で有名なブラジル人監督にORUFEL neguroを撮った監督・・・名前が...忘れた。後で調べよう。あとGlauber Rocha(グラウベ・ホシヤ)とCoffin Joe(コーフィン・ジョー)という有名映画監督がいる。Ze Do Caixaoという映画で有名。

ブラジルの有名な映画監督たちの作品を見る機会は、今しかない。いや、撮影の後でゆっくり。もっと日本も含め、色々な国の色々な映画を見てみたい。知りたい。そして楽しみたい。まだまだ世界にはその国でしか知られていない有名な監督が沢山いる。もっと見たい。

フロアープランがあると、たとえば絵コンテが無くても、撮影現場で撮影クルー達は身動きが取れ円滑にプロダクションが運営される。潤滑油みたいなもの。無 いと悲惨。絵コンテは二の次。だから必死に描いた。気がついたら午前1時。明日は朝9時からミーティングやらあれやらこれやら...やる事満載であるので 寝よう...

夜になってどしゃぶりの雨。どしゃぶりといっても日本の夕立クラスではない。バケツをひっくり返したような雨。あー、ロケしている時天候大丈夫かな...と少々心配になる。SPは突然降り出すので。

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