大切な着物 | 加寿利屋“日誌”

加寿利屋“日誌”

こだわり抜いた趣味の呉服

先日、貴重なお着物を拝見する機会がありました。

それは、50年愛用されているもので、流行り廃りのない大変素晴らしい物でした。

最近も、このお着物を周囲から褒められたそうで、「着物はいいね!ずっと着られるから」とおっしゃっていました。



着物には本当に良さがあります。

この方のように、帯や小物を変えながら、同じ着物を長年楽しむこともできますし、

"地色"や"柄"の色変えをして、違った雰囲気にしてみたり、仕立てを解いて、サイズを変えれば母から娘へ譲ることもできます。

このような日本古来からの知恵をもっと沢山の方に知ってもらえると、着物の文化は廃らないのではないでしょうか。

もし、今現在、タンスに眠ったお着物等をお持ちであれば、残していってもらいたいのが願いであります。




着物に触れる機会の少ない方は、洋服感覚や最近の流行で選んでしまいがちですが、

着物には着物独特の感覚があり、普段の洋服の色目とは全く違う色が自分に合ったりと、驚かれることがあります。

どんな方にも、長く長く使用できるお着物のアドバイスを、我々プロがお伝えすることが使命だと思っています。



何百年前からずっと変わらない形、こんなにいい衣装はありません。

日本の文化、大事にしていきたいですね。



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