日本のプロ野球の試合では、ホームチームが一塁側のベンチを使い、相手チームが三塁側のベンチを使うことが多いようですが、これはルールで決まっているわけではなく、ただの慣例だそうです
日本でホームチームが一塁側を使う慣例が生まれた理由については、いくつかの説があります。
ひとつは、ある野球関係者がむかしアメリカを訪れたときに見た球場のホームベンチがたまたま一塁側だったので、それを参考にしたという説です。
もうひとつは、日本で最初につくられたプロ野球専用球場である東京洲崎球場に由来するという説で、この球場が練習時の使い勝手を考えて一塁側のスペースを大きくとったためホームチームが一塁側を使うようになり、それが各地の球場に広がったということです。
ただ、近年ではこの慣例が破られつつあり、日本でも三塁側をホームチームが使うケースが増えてきています
北海道日本ハムファイターズの本拠地の札幌ドームは、三塁側がメインの入口になっているのと、三塁側からのほうが大型スクリーンを見やすいという理由から、ホームチームが三塁側ベンチを使用しています。
埼玉西武ライオンズの本拠地である西武ドームは、球団事務所から近いという理由で三塁側がホームチームのベンチとなっています