除湿器 活躍
6月の20日過ぎに、四国も梅雨入りしたら、先週から昨日(7月2日)まで、大雨、小雨のときはあれど、1日も晴れ間のない日が続きました。
まず困るのは、洗濯物の乾かないこと。
うちは、ふだんの洗濯物のほか、針灸治療で使った、大きなバスタオルなどもあって、そういう木綿製品がなかなか乾きません。
雨の日の洗濯物は、扇風機の風を、強にして当て続けると、4時間くらいで、なんとか、しっとりくらいの乾き方にはなります。
どうも、テレビの生活番組によれば、最初の1時間が勝負だとか。
洗濯物はともかく、漢方屋では、商売物の生薬は、元は生ものだったのを、刻んで乾燥させたものだから、自然と湿気を吸うように出来てます。
湿っけたままにしておくと、いずれカビが生えたり、虫が湧いたりします。
20年くらい前、冷夏で米の取れない年がありました。
つまり、秋まで梅雨が続いた年でしたが、その年は、いろんな生薬から虫が湧いたように思います。
生薬の中でも、大棗=ナツメの実、竜眼肉=ロンガンの実、などは、レーズンのように、果物を乾燥させたものだから、特に湿気を呼びやすい。
また、根っこのものでも、地黄や天門冬、麦門冬は、ネチネチして、元から水分含量が高いので、湿気を吸うと、ベタベタとくっついて固まろうとします。
そんな梅雨の季節に活躍するのが、これ。
調剤室にエアコンがあれば良いのですが、うちは最低限の坪数しかないし、調剤室でそう長い時間を過ごさないだろうということで、エアコンを付けなかった。
エアコンの除湿の代わりに活躍するのが、専用の除湿機。
店を閉めるころに、流しの排水口に蓋をして、濡れたゴミを片付け、扉を閉めてから、この除湿器を一晩、作動させます。
除湿器の上に置いてあるのが、水のタンク。
狭い調剤室の空間から、1晩で、このタンクいっぱい、2リットルの水が取り出せます。
朝には、タンクがいっぱいになって、自動で止まっています。
空気中の水を、2リットル抜くと、朝、調剤室に入ると、ほんのり温かく、しかも空気がとても軽く、息をするのが楽に感じられます。
取れた水は、流しに捨てれば良いのですが、そのまま捨てるのが、もったいなくて、鉢植えにやることに。
これは針灸の治療室で、除湿器を使っています。
梅雨の始めの限られた時期にだけあることですが、雨が続いて、湿気がひどいが、気温はまだ低くて、25度にもなっていない、という段階で使います。
エアコンには、除湿機能がありますが、部屋の温度は下がっていきます。
鍼灸治療で、薄着になってもらいますから、治療中は、28度くらいにしておきたい。
エアコンの除湿をかけると、部屋の湿気は取れて、気持ちは良いのですが、治療室としては冷え過ぎになる。
そこで、除湿器を使うと、温度は下げないで、むしろ少し温度は上がります。
しかし、作動させるとけっこう大きな音がするし、ベッドの脇にあると邪魔なので、患者さんが来るまで作動させて、部屋の空気を爽やかにしておきます。
梅雨の始めの、雨は続いて、まだ肌寒いという天気のときにだけ使うやり方です。
ピンクの花は、ヤナギバルイラ草
ふつうは、青ムラサキの花しか見ないのですが、近所では、ここだけピンクの花を付けています。
ヤナギバルイラ草は、その名から分かるように、中南米から、ここ10年くらいで、進出してきた花です。
見てのとおり、塀と道路の隙間に根を張って、とにかく丈夫な花。
アルミの側溝の蓋の中、河川敷、土手など、あちこちでよく繁茂して、今ころから秋の終わりまで、花を咲かせています。