高知 牧野植物園
連休中の5月3日に、高知市の牧野植物園に行ってみました。
同行は、妻と高校時代の友人1人です。
始めに入ったのが、この巨大温室。
しかし、ここにたどり着くまでに、一苦労。
朝ドラ「らんまん」のブームも、済んでいるだろうと思っていましたが、園のある五台山を車で上がっていくと、すでに駐車場は満杯なので、山を下りて臨時駐車場へ、と。
臨時駐車場で、送迎バスを待つこと15分。
思ってたより小型のバスが来て、行列の前の20数人を乗せて終わり。
次のバスは、20分後。そのバスに、乗れるかどうか分からない。
それで頭にきて、歩いて登ることに。
一度、車で上がり下りしているので、大したことはないとは思えるが、汗をかきかき、30分、山を登って、やっと園に到着。
温室ですから、世界の見慣れない花が、あちこち咲いています。
これは有名なオオオニバス。 本当に大きく育つと、径2メートル、子供が乗れるほどになるそうですが、ここのは、1メートルほどでした。
この温室の大きさが分かっていただけるかな?
ヒカゲヘゴ。 日本一大きなシダ植物。高さ10メートルにもなる。
遠くからはヤシの木のように見えます。
学生時代、毎年、探検部で西表島に行ってました。
島のジャングルを分け入ると、この樹?がたくさんあって、恐竜が出てきそうだと言ってました。
この枝をバサバサ切って、テントの中にクッションとして敷きました。
ここまでが、温室のなか。
商売柄、薬用植物が気になります。
マメ科のクララ。 この根は生薬の「苦参」
強烈な、しかもイヤらしい苦味の生薬で、心~小腸の熱を冷まして、皮膚病、尿道炎、手足の火照りなどに使います。
正確な植物名は分かりませんが、なんとかサイシン。
ウスバサイシンの根は、生薬の「細辛」 ツーンと痺れる辛味で、肺~気管支を温め、咳、咽喉痛、頭痛、関節痛などを治します。
上の写真は分かりづらいですが、下のような花が咲いていました。
牧野富太郎が、この花を愛していたらしく、看板が出ていました。
オウレン属のセリバオウレン,キクバオウレンの根は、生薬の「黄連」として栽培もされる、重要な生薬です。
しかし、バイカオウレンの根が生薬になるかどうかは分かりません。
「黄連」は、これも強烈な苦味で、心熱を冷まします。
この写真の植物の根を考えると、1年間で伸びる長さは知れています。
だから、生薬としては、昔からかなり高額の生薬でした。
県立牧野植物園は、昭和35年、60年以上前に出来たものですが、この円形の展示館・資料館は、十数年前に出来たもの。
設計者は、内藤廣。
この人のことを、NHKの「日曜美術館」でやっていて、牧野植物園にも興味を持ちました。
内藤氏は、いま進行中の渋谷の大規模再開発の、基本設計なども担当しているらしい。
この建物も、出来た時点では、すべての木々がまだ成長してなくて、建物が丸見えでしたが、10年後の木々の成長を見越した設計にしてあると。
記念館の中の、晩年の牧野博士の部屋と、博士の蝋人形。
手前に古新聞に挟まれた、大量の植物標本。机の周りには、ページを開けたまま積み上げられた大量の書籍。
こちらは、ミュージアムショップなどになっています。
臨時駐車場の送迎バスに時間を取られたのもあって、もう時刻は、3時半。
植物園ぜんたいの5分の1も、見られていませんが、帰りの高速の混雑を考えて、早めに出ることにしました。
送迎バスは、20数人しか乗れないのは分かっているので、帰りはバスの時刻表を見て、バス停に早めに並びました。
グーグルマップで見ると、松山から牧野植物園までは、2時間10分と表示されますが、実際には、休憩も入れて、2時間半以上かかります。
今回は、友人と半々に運転したので、その分は、かなり楽をしました。
今回は、ハスラー君で初めて、高速に乗りました。
以前のデミオの半分の排気量しかないので、パワー不足を懸念していましたが、じっさいに乗ってみると、何の遜色もなく、むしろ、デミオより、楽に高速を走れたように思います。
25年前の1300ccの普通車は、25年後の660ccの軽四に、機能面で、追い付かれたということですね。