イチョウの剪定 | 松山市はなみずき通り近くの漢方専門薬局・針灸院 春日漢方

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      イチョウの剪定

 

 

 これは昨年、12月の写真です。四国の松山はこのところ、ゆっくり寒くなっていくので、紅葉もくっきりとは進まず、イチョウの黄色もぼんやりとしていますが、それでも晩秋の風物詩として、落ちた葉っぱも年末までそのまま地面に置いています。

 

 このイチョウは、10年前です。次男が中学の卒業の記念に、高さ10センチほどの苗をもらって帰ってきました。その中学には、3階の校舎よりも背の高いイチョウの並木があって、銀杏も集めてなんかにするとか言っていました。

 園芸好きの先生がいて、記念の苗木を育てて、卒業生の全員に配るのでしょう。同級生たちは苗木を邪険に扱ったようですが、うちでは空いた地面に下したら、またたくまに2階の屋根に届きました。

 

 

 これは2014年の写真ですが、木の幹が1階の軒の高さで、2股に分かれているのが分かるでしょうか。

 庭木に詳しい友人たちから、イチョウの幹の上端を止めないと、いくらでも大きくなってしまうと、何年も前から注意されていましたが、大きな木が生えているのは、いかにもお金持ちっぽくて威勢が良いんじゃないかとか、考えていました。

 しかし、家や看板の電線に枝が引っかかったり、落ち葉が大きなゴミ袋に4つも出るので、幹の上端を切ることにしました。

 

 イチョウの枝はうまい間隔で交互に出ているようなので、すいすいと登って、のこで2本の幹の上部を切り取るつもりでした。

 お客さんの来ない、朝の9時ころから、脚立を足場に看板の真ん中の高さまで幹に上って、腕を伸ばして、のこでギシギシ横に切ってみました。

 60歳になって、身体が固くて神経が鈍くなっているので、とにかく高い所がこわい。 しかも、木の上で左手で身体を固定しつつ、右手を動かせる範囲が狭い。腕を伸ばしたままで、のこを使うのはとてもしんどい。ちょっぴり切り目を付けただけで、息が上がって、1日目は終了。

 翌日も朝から、昨日とは別の向きから木に登って、昨日の切れ目の裏側にのこを当てますが、体勢が悪いのか、昨日よりも怖くて、余計に腕が疲れて息が上がります。

 

 5分ほど、のこをゴシゴシ動かして、よく分かりました。これは素人がやることではない。専門家にお任せしようと。

 

 

 近所の造園業者さんにお願いしました。

 じつは、植木屋さんにお願いして、来てくれるまでに半月ほど間がありましたが、その間に、台風並みの風が吹いた日がありました。

 仕事の合間に、何気なく外を見ると、道路に何か見なれないものがある? 外に出てみると、私が切れ目を入れた長さ3メートルほどのイチョウの上端部が、折れて道路に落ちています。わたしの努力も、風で木が折れるところまでには及んでいたんだ、と分かりました。

 家も看板も壊さず、通りがかりの車や人にも迷惑をかけず、道路にすとんと着地したようです。敷地に入れて、幹はのこで60センチ幅に切り分け、枝は刻んで袋に入れました。

 

 植木屋さんは、専門家の意見として、私が切った場所では枝が上に伸びれば、電線にかかるので、さらに30㎝下で切りました。

 

 

 写真では分かりにくいのですが、二股に分かれた幹の、家よりのほうも、分かれ目からチェーンソーで切ってもらいました。これで家に掛かる枝が無くなり、落ち葉の量も減るでしょう。

 

 

 これが残った幹と枝。こういう仕事を植木屋さんに頼むと、木を切る作業の手間賃のほかに、できた木くずの処理費用がかかります。業者が捨てるとなると、それなりの値段になります。たぶん、作業代と同じくらい。 

 いぜん、おなじ植木屋さんに、西洋杉が台風で傾いたのを切ってもらったことがあるので、経験があります。

 こうして、60センチ幅に切っておいてもらえば、うちでは普通ゴミとして、ただで始末できます。

 

 切った枝を見ると、春に出てくる葉っぱの新芽がびっしり着いていました。植物はこうして、毎年、毎年、季節に違わず、成長・収蔵をくり返すものなんですね。