除湿・梅雨の養生方 | 松山市はなみずき通り近くの漢方専門薬局・針灸院 春日漢方

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    [除湿機と梅雨の養生方]

 もう半ばも過ぎようというのになんですが、梅雨ですな。
この季節、漢方薬局に欠かせないアイテムが、これです。


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 除湿機です。調剤室や生薬の置き場ににエアコンがあれば、問題ないんですが、うちのように小さな部屋ならエアコンも要るまい、という場合、雨が続くと、この機械の出番になります。

 漢方薬の材料、われわれは生薬といいますが、薬草を乾燥させたものは、湿らせなければ、かなりの間、保存が効きます。
 正倉院といえば、昔のみごとな楽器や調度品が取り上げられますが、漢方屋にとっては生薬もあるんだよと言いたい。かなりの種類の生薬が、千数百年の後にもちゃんと残っています。鉱物性の生薬に、風化して無くなった物もありますが、湿気させないように、虫がつかないように、正倉院並みにきちんと管理すれば、多くの生薬は千年でも持つのです。

 十何年か前、異常な冷夏のため、全国的な米の不作で、輸入のタイ米などを食わされた年のことを憶えておられますか? こちらでも、梅
入のタイ米などを食わされた年のことを憶えておられますか? こちらでも、梅雨がいつまでも終わらず、そのま
られますか? こちらでも、梅雨がいつまでも終わらず、そのまま秋になったような記憶がありますが、あの年、いろんな生薬に虫が湧いたり、もとから水分を含んだ生薬に、あれこれカビがきたり、たいへんでした。
 この除湿機もけっこう動かした筈なんですが、梅雨がふた月も続いては、さっぱり敵わなかったようです。

 そんな冷夏の年も何度もあったはずですt>り、たいへんでした。
 この除湿機もけっこう動かした筈なんですが、梅雨がふた月も続いては、さっぱり敵わなかったようです。

 そんな冷夏の年も何度もあったはずですが、正倉院ではどうしてたんでしfont size="2"> この除湿機もけっこう動かした筈なんですが、梅雨がふた月も続いては、さっぱり敵わなかったようです。

 そんな冷夏の年も何度もあったはずですが、正倉院ではどうしてたんでしょう。かえって伝統的なやり方に徹したほうが、伝統的な薬物には適しているのでしょうか。

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 調剤室からぬれ雑巾や湿ったものを出して、流しに蓋をして扉を閉めます。夜の11時に機械のスイッチをいれて、翌朝、6時に見にいくと、ちょうどタンクが満水になって、停まるところでした。
 写真の計量カップの容量が500ml。その4倍、2L水が4畳半ほどの部屋の空気の中から出てきました。これだけの水がどうやって空気の中に溶け込んでいたのか、不思議な気がします。
 エアコンの除湿と違って、この機械を動かせば、部屋の温度は1,2度上がります。しかし他の空間のどよんと重だるい空気に比べて、うんと軽く、さっぱりとしています。このまま、この軽さが続けばいいんですけど。扉を開ければ、他と一緒になります。

 わたしは胃腸が弱くて、胃に水分が停滞しやすい体質です。だから梅雨から夏にかけて、湿度の高い季節が苦手です。水はけが悪くなって、食欲不振、胃もたれ、下痢、身体が重だるい、などの症状がでてきます。
 逆に乾燥した季節、5月の半ば、異常乾燥注意報が出て、火の元の取り扱いに、なんていうころ。また初冬の、から咳の出る人には辛いときも、空気が乾くほど快調です。なぜなら体内に水気のストックがあるから。こういう湿気が苦手、胃腸が弱い、というのは日本人には多い体質です。

 そういう人がこの季節を乗り切るには、胃に負担をかけず、余計な水分を溜め込まないようにすることです。冷たいものを飲み食いすると、すでに弱り気味の胃が、さらに冷えて動かなくなって、水がさばき切れなくなります。胃もたれ、食欲不振になります。
 冷たいものは、口と咽喉を通るときには気持ちよくとも、じきに胃の負担になります。

 熱中症の予防に水を摂れと、テレビでうるさく言っていますが、胃の弱い人は飲んだ水が胃で裁ききれずに、胃に溜まるばかりで、吸収されて全身に巡らないと意味がありません。
 そんな人が飲むなら、熱いお茶です。ふーふーいいながら、少しずつ飲めば、気持ちよく汗が
吹き出て、全身に陽気がめぐり、体表からも水分が出て、身体が軽くなります。

 同じ理屈で、エアコンの効いた部屋にじっといては、体表からの陽気の発散を抑えて、水のめぐりも悪くなって、身体が重だるく、胃も働かなくなります。

 もちろん以上のことは、梅雨でも夏でも食欲旺盛、今日も元気でビールがうまい、という人には関係ありません。でも、体調が落ちてきて、ビールが美味くない、ご飯が入らない、というときには、思い出してくださいね。

 日本人の歴史では、つい40年前まで、冷蔵庫もクーラーもありませんでした。いちばん冷たいのは、井戸の中。だから夏は汗をびっしょりかいて過ごす季節です。冷房・冷飲は控えめに。1日1回はしっかり汗をかいて、この季節を乗り切りましょう。

<どうしてもフォントサイズと色、中央寄せの文字配列が直せないので、そのまま出します。>