従妹の話 その1
私の従妹のお話です。
彼女は、幼少時代、今でもともみの脳裏から離れない、
とても希少な半生を経験したのです。
そのお話をさせていただきたいと思います。
彼女の父は、彼女が3歳くらいの時、約30年以上前
心臓麻痺で突然亡くなってしまったのです。
ともみは、彼女の家の近所だったので、彼女のお父さんが倒れたと聞いて、
私の母と一緒にすぐに駆けつけたのを覚えています。
救急車を呼んだのですが、救急隊員の方が、彼女のお父さんを見て、
もう助からないと言って、帰ってしまったのです。
首の辺りがかなり紫色になっていて、亡くなってからもそれが消えずに、
くっきりと残っていたのが、印象的でした。
享年32歳 若すぎる死でした。
そして、お父さんが亡くなってから、彼女の母は、彼女を保育園へ預け、
母親は、仕事に出て、祖母と3人で細々と慎ましく暮らしていました。
そして、忘れもしない、彼女が小学校の入学式の日のことです。
いきなり彼女のお母さんがお腹が痛いと言って、倒れてしまったのです。
そして、信じられないことに、
彼女のお母さんは、男の子の赤ちゃんを出産したのです。
出産する直前まで、
周りの人には彼女のお母さんが妊娠していることは、全く知らされておらず、
この日まで、隠し通し、突然の出産となったのです。
この当日に彼女のお母さんから妊娠の事実をしらされ、
急遽、彼女の家にお産婆さんを呼び、出産したのです。
ともみは、あの時は、まだ小学生の低学年で、
赤ちゃんが身ごもる過程を知らない無知だったため、
これがどういうことなのか、分かりませんでした。
案の定、彼女の家は大騒ぎになり、
親戚一同が集まりいろいろ話し合いなどが持たれました。
やはり、彼女のお母さんは、家を出ることになったのです。
彼女を連れて行くことは許されず、
出産した男の子と二人、実家へ帰されることになったそうです。
こんな事態になってしまった以上、
家を出ることは、仕方がなかったのだと思います。
当時、ともみも幼かったけれど、あの時の衝撃は、忘れられません。
そして、ともみが母となった今、
あの出来事の重みが改めてひしひしと感じているのです。
彼女のお母さんが、どんな気持ちで子供を出産したのだろうか?
妊娠が分かった時、どういう気持ちだったのだろうか?
お腹に子供がいる時も、どういう気持ちですごしていたのだろうか?
と、考えずにはいられないのです。
未亡人で、亡き夫の実家での出産... 誰が考えたって許されない行為
彼女のお母さんも若くして未亡人になり、
女ざかりだっただろうし、人を好きになることは悪いことじゃないけど、
やっぱり、子供を作ったのって、罪じゃないのかな
もちろん、相手の男性にも充分責任があるのだと思うけれど、
やはり、張本人の彼女の母親が亡き夫の子の彼女がいて、
夫の実家で生活をしながら、夫以外の子を身ごもってしまい、
出産ギリギリまで、隠して、そして、出産してしまった
なんだか、同じ女性として、
彼女の母親の行為は、彼女に対しても生まれた子供に対しても
一緒に住んでいた祖母に対しても、
あまりにも無責任というか、罪深い行為としか思えない。
彼女もまだまだ、母親が恋しい時期に離れ離れになってしまったし
多分、あの時生まれた男の子も、男親がいない子にしてしまった...
命が宿る瞬間って、女性にとっては、とても幸せなことなのに
多少なりとも、彼女の母親は、
その命を一瞬でも疎ましく思ったりしたんじゃないかしら
普通は、生まれてくるのを待ち望んでいるものなのだけど、
心から望まれなかったのではないかな
と、思うと、なんともやりきれない気持ちになりました。
それに、なんと言っても、出産当日まで、
妊娠していることを周りに気付かれなかったってこと...
普通ならありえないことだと思います。
確かに、彼女のお母さんは、ぽっちゃりとした体系の人ではありましたけど...
臨月になると、ほとんどの女性は、
お腹が目立って隠し通せないのが普通なことであるのに...
噂によると、彼女のお母さんは、実家に帰ってから、何年か後に再婚をして、
再婚相手の方の間にもお子さんがいらっしゃるとのこと
表向きには、幸せに見えるかもしれないけれど、
彼女の母親は、心からのしあわせは、一生来ないことでしょう。
この罪は、彼女の母親が
一生背負って生きていかなければならない十字架なのだと思います。
ともみがお金に執着していた理由
今は、家族が出来て、そんなに裕福とは言えないけど、
それなりに幸せに生活しています。
家族が健康で笑っていられることが、一番の幸せと思えるようになりました。
でも、昔のともみは、多分、お金が一番、お金が全てだったように思います。
昔、ともみが風俗をやり始めた時に知り合った、
それも、ともみがピンサロで
ヘルプ周りをしていた時に知り合った彼氏だったんだけど、
旦那には悪いんだけど、ともみの人生の中で、一番大好きになった彼氏でした。
彼氏が無職になって、1ヶ月くらいともみの部屋に転がり込んだ時もありました。
正しく、ヒモ状態...
ともみも、その時は、ヒモの餌食になってしまったのでした。
それでも大好きな彼氏と一緒にいれることがとても幸せだったので、
苦痛には思いませんでした。
巷のヒモの餌食になっちゃう女の人って、こんな感じなのかもしれないですね。
そして、その関係が解消されたら、手の裏を返したように、冷たくなり、
他に女を作って裏切られるように別れてしまいました。
今考えれば、別れて正解であったと思うのですが、
あの時は、大げさですけど、この世の終わりって思ってしまいました。
たくさん尽くしても、報われなかった彼氏の関係
男性に対して、不信感というか、
もう男は、信じられないって思ってしまったのです。
お金は、自分ががんばれば、がんばった分、返って来るものである。
お金は、裏切らない
そういう思いが強くなっていって、
余計にお金への執着心が強くなっていったのかもしれません。
あとは、お金が無いこと、借金することの恐怖を味わったからかもしれません。
幸いにも、借金取りに追われた経験は、無かったのですが、
母がともみが高校生の時、ここのブログでも以前お話したことがありますが、
多額の借金をして、それが原因で自殺を図り、
親戚に多大な迷惑を掛けたのです。
母が入院して、借金を返済してもらって母の入院費まで、
祖母を所有している財産を売却して負担してもらったのです。
なんだか、そうしてもらっているっていうだけで、祖母には、申し訳なかったし、
他の親戚に対しても肩身が狭かったです。
ともみは、その当時高校2年生だったので、
学費をバイトをして、支払っていました。
学業とバイトの両立、17歳のともみにとっては、過酷でした。
兄は、働いていたのですが、お金にルーズで、
よく公共料金を不払いしていて、電話や電気を止められていました。
その時は、とても惨めな思いをしました。
お金の無いことの辛さや惨めさ、恥かしさをあの時、
身にしみたというのもあったのかと思います。
お金が無いのは嫌だ、って強く思っていたから
それも、生活が出来て、少しの余裕があればいいように思えるのだけど、
だんだん、それでは満足ができなくなってきてしまったのです。
風俗という仕事に就いて、多額の日銭が入るようになると、
お金がもっと欲しいという欲求が、
ますます止まらなくなってしまったように思います。
あの頃のともみは、
親や兄弟、親戚も信頼できず特に仲良しの友達も彼氏もしなくて、孤独だった。
お金というのが、
唯一の自分を守るお守りみたいな感覚だったのかもしれませんね。
あの時の自分を振り返ると、とても寂しい悲しい人間だったなって思います。
風俗とお金
風俗の女の子って、みんながみんな、そうとは限らないのですが
お金に支配されてしまう子って多い気がします。
ちなみに、ともみも、正直、
お金に支配されてしまった部分が大いにあったように思います。
お金は、無いよりあった方がいいって思うのが、人情ですよね。
それに、風俗をやった以上
ある程度貯金したいし、他にもお店を出したいとか、マンションを買いたいとか
人それぞれの目標もあるかと思います。
そういったプラスの目標で風俗の仕事がやれるのだったら、まだ、いいのですが
借金返済や旦那さんが働かない
正しくヒモになってしまうという女の子も多いです。
ともみが風俗をやっていた頃は、特に後者の方が多かったように思います。
ともみも、ちょっとだけヒモみたいになったことがありました。
お金の感覚もともみには、理解できないものもありました。
ヘルスのCちゃんという方は、食費に月30万掛かっていたそうです。
彼氏と同棲していて、毎食外食だったそうで、
二人分だとは思いますけど、それでもかなり高いですよね。
今のともみの家の食費の約10倍だわ
こっちは、プラスちびが二人いるのに...
Cちゃん曰く
「食べる物は、せこくしたくない、心までせこくなっちゃうそうだから」だそう
でも、Cちゃん、ヘルスで稼いだお金、
ギャンブルや飲食代、家賃などにほとんど消えてしまい、
貯金というものはしないそう
Cちゃんは、お金が無くなったら仕事に来るといった感じの子で、
全く貯金をしようっていう気がさらさらない子でした。
宵越しのお金は持たないという典型的な方だったのかもしれませんね。
逆にお金の為なら=指名を取る為、なんでもするっていう感じの子もいました。
指名を取る為にごっくん娘(精子を飲む)をしていた子もいました。
まあ、ある意味自尊心を捨て、根性のある女の子ではあったのだけど、
ちょっとサービスが行き過ぎなので、
それが他の女の子の間では、受け入れられない浮いた存在でありました。
ともみの場合は、
特にお店を出したいとかっていう大きな目標は無かったのですが...
下世話な話になってしまいますが、
お金が溜まっていくのが、楽しかった嬉しかったのだと思います。
あの頃、風俗の仕事をしている限りは、その日の稼ぎがその日の内に懐に入り、
それも普通のパートやOLをやっている時には、
考えられないくらいの大金が手に入っていたのです。
正直、本音を言うと仕事自体は、好きではなかった
お金が好きだったのだと思います。
風俗は、それなりに稼ぎは良かったけれど、やはりストレスの溜まる仕事です。
やっていて、本当に嫌気がさして、
辞めてしまいたいって何度も思ったことがあったけど、
仕事が終わって、帰りに現金をもらうと、
また明日もがんばろうかなっていう気持ちになっているのです。
お金の力って凄いです。
ある日、お客さんに
「ともみちゃんは、お金を貯めて何かやりたいことでもあるの?」
「うーん、特にないけど...」
「自分に投資しなきゃダメだよ。 もっと自分を磨くことを考えないと」
と言われたことがありました。
あの頃のともみは、お金を貯めることばかりに集中してしまって。
自分のことをないがしろにしていたんですよね。
あの言葉にハッとしました。
ともみは、いつの間にか、
自分では気付かないうちに、お金に支配されてしまったのです。
風俗は、女性の仕事の中では、
ダントツお金がドーンと稼げる職業ではあるけれど、
その分、危険なツボにハマってしまう確率が高い職業と言えるのでしょうね。