【湘南国際レポ ~Start前】
「湘南」と聞けば、眩いばかりの海。
キラキラした水着美女が、海辺を走る。
そんな情景が、目に浮かびます。
一方の私は8月の猛暑日の中、ひたすら距離を稼ぐためだけに湘南海岸を往復していました。
じっとしていても汗が噴き出るのに、走ればその量は倍増。
清々しい情景とは、真逆です・・・(汗
そんな暑苦しい(笑)時期から流れ、季節は冬。
まだ夜明け前の暗闇の中、息は白い。
電車を乗り継ぎ湘南へとやってましりました。
下りたのは二宮駅。
大渋滞を覚悟していましたが、
拍子抜けするほどホームは空いている。
そのままスムーズに改札を出る。
流石に駅構内は、人が多い。
それでも止まることなくバスロータリーに着くと、目の前にバス待ちの列。
例年ならば商店街をぐるりと行列が回っていましたが、
今年はその場の列だけで終えられました。
何となく感じたのが、参加人数が減っている・・・?
以前はエントリーするのも大変でしたが。
コロナ以降、どのレースも人を集めるのに苦労しているようです。
我々ランナーとしては、参加して応援するのみです。
バスは一路、大磯プリンスホテルへ。
下車後、西側入口から会場である「大磯ロングビーチ」に入場。
といっても、まだ時間前。
朝焼けを眺めつつ、友人と談笑しながらオープンを待つ。
前回の丹沢湖に続き、今回も友人との参戦。
いつもと違って、賑やかです。
6:30、会場オープン。
プールを素通りし、スライダー下の芝生広場へ。
その場所に陣地を敷きました。
まだまだ整列時刻まで時間があるので、会場を散策。
海から朝日が昇り、フィニッシュゲートが赤く照らされる。
今回も、無事に帰って来れますように…。
不安をかき消すような祈り。
今シーズンはケガの為、調整が遅れ気味。
10日前の大田原は、3時間27分。
ならば、今回は3時間20分を切りたいが、果たして…?
不安しかありません。
陣地に戻って、準備を始める。
今回の装備は・・・
シューズ dadizero adios PRO3
下半身 2XU MCSランコンプショーツ
タビオレーシングランプロ5本指ソックス
上半身 シングレット
アクセサリー キャップ、サングラス、グローブ
ボーチ ネイキッドランニングバンド
補給 150mlソフトフラスクにMagOn青ミカン2個レモン2個のブレンド(笑
その他 ニューハレニーダッシュ
左足首を固めのテーピングで保護
Os-1ゼリー
ソフトカップ
シューズは決戦用のPRO3
寒くなるかと思い、アームカバーも持って来ましたが、予想外に温かい。
よって、グローブのみを装着。
補給のMag0nは、家に余っていたモノ。
同じ柑橘系フレーバーなので、混ぜても大丈夫だろうとの判断。
味オンチの自分には、どんなモノでも関係ナシですが(笑
「200ml以上の水分を持ってスタート」とのルールなので、
Os-1ゼリー(200mlパウチ)を所持。
そして、湘南国際マラソン最大の特徴である給水システムについて。
ゴミ削減のために、紙コップを廃止。
マイボトルorマイカップで給水せねばなりません。
昨年は350mlのソフトフラスクを持ってスタートしました。
立ち止まる抵抗感から、結局フィニッシュまで、それだけの水分量しか摂取していません。
その結果、後半はやや脱水気味だったと思います。
その反省から、今回はしっかりと給水しようと考えました。
とすると、携帯するのはボトル(フラスク)か?カップか?
ボトルの場合、一度満水にすれば、暫くはそこから水分摂取できる。
つまりは、立ち止まる回数を減らせる。
イーブンペースで走ることがベストのマラソンにおいて、
ストップ&ゴーを減らせるのは重要なファクターです。
しかし、ボトルは満水にするまで、時間がかかる。
そして、満水にしたボトルは、少なからずウェイトになる。
対して、カップは立ち止まる回数は多くなる。
しかし、余分な水分を持って走ることはなくなる。
どちらを優先するべきか・・・。
悩みつつ、結果、カップをチョイスしました。
自分にとって、「身軽に走る」ことが、最も重要だと考えたからです。
コードリールでポーチに繋ぎ、不意の落下を防ぎます。
着替え完了後、いよいよ集合場所に向かう。
その前にトイレへ。
トイレは大行列でしたが、かなりの数が準備されていたため、思ったより待ち時間は少ない。
そして、洋式トイレであることが、ポイント高し(笑
無事、出走前の儀式を済ませ、スタートラインへ。
今回はAブロック。
待機場所からスタート地点となる西湘バイパスへ踏み入れる。
バイパスの南側には、相模湾が広がる。
そして、上ったばかりの朝日が眩しく輝く。
遠くに見える水平線を眺めていると、とても雄大な気持ちになれます。
練習不足の中、何処まで走れるのか?
そんな不安も、全てを飲み込む広さがありました。
好きで走っているだけ。
どんな結果になろうと、オールOK。
ある意味、開き直りですが、それが案外良い結果に繋がるのかもしれません。
潮風交じりの空気を吸い込み、
9時ジャスト、レーススタートの号砲が鳴りました。