【大田原マラソンレポ ~Finish】
中間地点を過ぎ、残り半分。
幸い捻挫した足首の痛みは、ほぼ無し。
ただし、ギプス生活で関節が固まったためか、内踝あたりが時々引き攣る。
それを黙殺しつつ、ひたすらキロ5ペースを刻んでいく。
25km地点手前で、左へ2段階大きく曲がる。
ほぼ180度回る感じで、新コースへと突入。
大田原マラソンは、前半とうって変わり後半は上り基調。
その変化起点が、この2段階左折です。
25km地点通過ラップは24分15秒。
気合を入れ直し、上り坂へと取り掛かる。
と言っても、緩やかな上り坂なので、普通に走っていても気が付かない。
ガーミンを見ると、微妙にペースが落ちている。
「あれ?もしかして上りになってる??」
と、この時点で気が付く始末です(笑
それはさて置き、前半からずっとサブ3.5集団がチラチラと視界に入ってきます。
今日の命題は、何をおいても完走。
その為にペースを抑え、あえて無視をしてきましたが、どうしても気になる。
「もしかして、サブ3.5でフィニッシュできるのでは・・・?」
しかし、落ちた走力で欲をかいて、最後に撃沈してしまうのでは?
そうなると完走どころではないのではないか??
いや、どうせ失うものなんて何もない。
好きでマラソンを走っているだけです。
ならば、現状の中でのマックスで挑むべきではないか。
そのように考えを改め、サブ3.5集団へと追いつくことにしました。
30km地点通過ラップが、24分43秒。
サブ3.5集団が、もうすぐそこまで近づいてくる。
もっとも、意識してペースを上げた訳ではない。
上りに変化したためか、自然と集団の方が落ちてきた様子。
それに合流する形で、集団の中に入ることができました。
集団で走ると、やはり楽。
自分でペースを考える必要が無い(笑
とりあえず、35km地点まで集団の中で温存する作戦に。
さすがペーサーさんは慣れた様子で、集団を引いていく。
「左折します!」
「もうすぐ給水です!」
などなど、我々のために細かく声掛けしてくれます。
途中、2度ほど大きな上りがあったのですが、
「ォイッチニー!ォイッチニー!」
と、リズムを打って元気に上っていきます(笑
ただ、この集団、ちと遅い??
サブ3.5ペーサーならば、キロ4分50秒ほどだと思うのですが、
私のガーミンのラップはキロ5分をオーバーしている。
本当に、これでサブ3.5できるのだろうか・・・?
そんな雰囲気を敏感に感じ取ったのか、
並走していたmimisukeさんが集団から抜け、先行していきました。
一方の私は、とりあえずは様子見です。
やがて37kmを過ぎ、残り5kmの表示が現れる。
ここで改めて、自分の体調を再確認。
呼吸は、苦しくない。
心拍は若干上がって、140台。
そして嬉しいことに、足首の痛みは、ほぼ無し。
ならば残り5km、どこまでペースを上げられるか挑戦してみよう。
そう考え、集団を抜け、一人ラストスパートに駆けました。
数百メートル先を走っていたmimisukeさんに追いつく。
「ラストです!」
そう声をかけ、先行させてもらう。
先程までキロ5をオーバーするペースは、キロ4分30秒を切る。
しかし、心肺が一気にレッドゾーンへ。
徐々にペースが落ちていく。
40km地点のラップが、キロ4分36秒。
ペースを上げようと踏ん張るも、息が苦しく、脚が前に出ない。
レース終盤とは言え、これだけしか持たないのか・・・。
やや残念な気持ちもありましたが、しかし、スタート前は完走できるかさえ不安だった。
それを思えば、十分以上に走れています。
再び大田原の町並みに戻ってくる。
沿道には大勢の観客。
その方々が、大声で応援してくれている。
本当に有難いことです。
その力を受け、いよいよ競技場へ。
最後はトラックを約半周。
腰も落ち、グダグダなフォーム。
立て直すこともできない。
しかし、フィニッシュはもうすぐそこだ。
ケガに苛まれ、どんな走りになるのか全くイメージできなかった。
制限時間内に完走できれば十分。
それが、期待以上のサブ3.5
再びこうやってマラソンを走ることができたのです。
有難い事、この上ない。
大きな安心感と共に、フィニッシュラインを切りました。
【記録】3時間27分21秒