【湘南国際レポ ~準備】
3年ぶりに開催の、湘南国際マラソン。
2年前の2020年大会からメインスポンサーがノースフェイスに変わり、方向性が転換。
自然に優しいマラソンとして、「マイボトルラン」が取り上げられました。
丁度コロナが流行し始めたころ。
マイボトルが感染症予防になることも宣伝されていました。
どちらかと言えば、ロードよりもトレイルのイメージが強い、ノースフェイス。
そのノースフェイスらしい提言ではあります。
しかし、それを聞いた当時の私は、「ボトルを持って走る!?」と、全く疑問だらけでした。
長丁場になるトレイルレースでは、エイドでの補給が重要な要素の一つではあります。
しかし、スピードが求められるマラソンにおいては、いかに給水を素早く終えるかが重要な問題です。
一定のペースで走り続けることがベストな競技において、給水のためとは言え、ほんの少しでも足を止めることは避けたい。
そう考えるのが、マラソンランナーの思考です。
無給水で42.195kmを走り切るのは、非現実的。
だとするなら、何かしら持って走るしかない。
ならば、何を、どのような方法で持って走るか?
単純に考えられる選択肢は、3つ。
①ハンドボトル
②ザックにハイドレ
③ウェストポーチにボトル
①のハンドボトル。
夏場の暑い時期、長い距離を走るときは必ずハンドボトルに水を入れて走ります。
また、100kmなどのウルトラマラソンでも、同じように持って走ります。
それを走りながら飲み、被り水にしたり。
そういった意味では、特に違和感はない。
ただ、夏場のロング走やウルトラは、かなりゆっくりペースで走ります。
マラソンレースペースで走るとなると、話は違ってくる。
揺れるボトル内の水が、とても気になる。
しかも、片手だけ持つとなるとバランスが悪い。
だからと言って両手に持つのは、いがかがなものか。
②のザックにハイドレについて。
トレイルレースでは、当たり前のように装備して走っています。
背面に背負うため、ハンドボトルよりもバランスが良い。
が、マラソンレースの場合は、少しでも身軽に走りたい。
ザックを背負う(と言うか、着こむ)のは、走りの邪魔になりそう。
トレラン用のザックは体に密着しますが、それでもハイドレを入れれば、大きく揺れることでしょう。
また、ハイドレの弱点は、水が無くなった時に継ぎ足すことが難しい点。
途中でつぎ足せないのならば、スタートからフィニッシュまでの水分量を、最初から持って走ることになる。
おそらく2Lぐらいか。
スタート時だけとは言え、2L(2kg)もの重りを持ってマラソンを走るなんて、考えるだけでも恐ろしい。
③ウェストポーチにボトルについて。
ウェストポーチは、マラソンで補給食などを入れるためにいつも装備している「Naked Running Band (ネイキッドランニングバンド)」
その背中側にボトルを入れます。
ボトルは、トレイルレースでも使う「Hydrapak(ハイドラパック)」 のソフトフラスク。
ソフトフラスクの良い点は、内容量が減れば、フラスク自体が縮むこと。
これにより、ボトル内部で水が暴れることが無いし、中の水が減ればボトル自体もコンパクトに収納できる。
もちろん、これ1本では十分な水分量とは言えないでしょう。
無くなれば補給しなくてはなりませんが、その機会は減らすことができる。
重量や走行時のバランス、給水の回数や給水しやすさを総合的に判断し、③のポーチ+ボトル(ソフトフラスク)装備で走ることに決定しました。
ただし、この装備でフルマラソンの距離を走ったことはありません。
ぶっつけ本番です。
しかも、今回の湘南国際マラソンの目標。
1カ月前にサブ3を狙って走った横浜マラソンは、見事に撃沈してしまいました。
そのリベンジを果たすべく、今回の湘南は、ぜひともサブ3を狙いたい。
初めてだらけの中で、何とも欲張りな願いかもしれませんが、数多くないチャンスをモノにしたい。
緊張感の増す中、湘南国際マラソン当日を迎えました。