富士登山競走2022 ③ | KaSoランブログ

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【富士登山競走レポ ~馬返し】

 

7時、山頂コースのスタート。

いよいよ、山頂への挑戦が始まりました。

今回は、ブロックの間隔を詰めることなく、空けたままのスタートでした。

それでも、ロスは10秒ほど。

序盤でもあり、気にすることはありません。

 

 

 

 

 

 

ケガを抱え練習不足の中、どのようなプランで走るか?

 

フィニッシュタイムを制限ギリギリ4時間30分として、

各関門通過を次のように考えました。

 

馬返し通過 1時間05分

五合目通過 2時間05分

八合目通過 3時間50分

 

色々なブログを拝見し、これが最低ラインと類推。

因みに、4年前の五合目コースの記録は次の通り。

馬返し 1時間02分11秒

五合目 1時間54分10秒

 

この年はトレイルを走りまくっていたので、ロードよりも登山区間の方が圧倒的に早かった。

しかし、今年はトレイルはおろか、ロードすら十分に走れていない。

4年前の記録に、どこまで迫れるだろうか…?

 

レースプランを忘れないように、腕に書き込む。

ここ一番の時には、いつも行っているルーティーン&おまじないです。

 

 

 

 

スタート後、しばらく直進したのち左折。

ここからフィニッシュに向けて、延々と上りが続きます。

 

正面には富士山。

その頂上が、フィニッシュ地点。

それが、遥か彼方に感じられる。

本当に、あんなところまで行けるのか…?

やはり、不安の虫がむくむくと起き上がる。

とにかく、今は一つ目の目標である馬返しまでを65分で走ることに集中しよう。

 

やがて、最初の1kmを通過。

ラップは4"51で、まずます。

 

もっとも、この後上りの傾斜は増す一方。

当然ラップはどんどん落ちるだろう。

中の茶屋までは、なんとかキロ6分を越えないように走りたい。

 

金鳥居を越え、突き当りを左折。

若干のフラットの後、すぐに浅間神社入り口に向けて右折。

そこへなだれ込むランナーたち。

 

浅間神社では、最初の給水所が設けられています。

当初のプランではスルーするつもりでしたが、今日は暑い。

持参したフラスクの水を飲み、それにつぎ足す形でタンクから給水。

若干のロスですが、脱水で走れなくよりはマシと考えました。

 

ただ、ここから先は、日陰のロードが続く。

暑さは幾分緩和されます。

 

それでも、上りの傾斜は増していく。

それに比例して、私のペースは落ちていく。

後方からCゼッケンやDゼッケンのランナーが抜いていく。

何とか付いて行きたいが、離される一方。

 

5kmを過ぎ、北麓公園に向かう上り坂。

ここはチャレ富士でも走った。

あの時も辛かったが、今日も辛い。

この上り坂には、多くのランナーの怨念が堆積されているのでは?

そんなくだらないことを考え、気を紛らす(笑

 

 

 

 

 

苦しい走りが続き、やっと中の茶屋が見えてきたところで7km地点を通過。

ラップは6"04。

中の茶屋まで6分越えないとの思惑は、ギリギリで外してしまいました。

 

中の茶屋で2カ所目の給水。

ここでは予定通り、ペットボトルをゲットするのみ。

先を急ぎます。

 

中の茶屋から、コースは一気に狭くなる。

路面もアスファルトではありますが、ひび割れだらけ。

そして、傾斜は更に増していく。

 

ここらあたりから歩くランナーの姿も見られるようになります。

一方の私は、どんなに遅かろうが、馬返しまでは走る計画。

傾斜に抗うように、必死で腕を振ります。

 

しかし、ペースはますます下がるばかり。

中の茶屋で6分を越えたラップは、6"20、6"50と落ちる一方。

そして10km地点のラップは、7"31。

通過タイムが、約59分。

 

10.8km地点の馬返しまで、65分の計画。

この状況で、あと800mを6分?

流石に、無理か…??

 

 

 

 

 

 

 

いやいやいや、諦めたらそこで試合終了(by三井)

最後の最後まで、足掻け!

 

残り数百mは、もはや歩いても同じなのでは?と思えるほどの激坂。

実際、多くのランナーは歩いている。

そんな様子を横目で見つつ、私も歩きたい衝動に駆られる。

 

しかし、馬返しまでは意地でも走ると決めた。

ここで曲げて、果たして頂上まで行けるものか。

 

呼吸は荒く、落ち着かない。

脚も疲労で、ほとんど上がらない。

 

それでも、気持ちだけで走るのみ。

 

あと、どれだけこの苦しい時間が続くのか。

早く、早く終えてしまいたい。

 

そんな思いで走り続け、ついに馬返しのバス停が見えてくる。

最後の力を振り絞って、横のゲートを越える。

その先に、青い計測マット。

 

喘いで、喘いで、喘ぎ続け、やっとの思いで馬返しの関門を越えることができました。

 

【馬返し通過】1時間04分14秒

 

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