【東京マラソン2021レポ Finish後】
フィニッシュラインを越えて、やっと一息がつける。
いや、一息どころか、もう動けない。
脚がパンパン。
特に、大腿四頭筋が痛い。
少し歩いては、膝に手を付いて休む。
遂には、どうにも歩けなくて、縁石に腰を下ろす。
腕のガーミンに目を向けると、「2:54:25」の表示。
間違いなく、55分を切ることができたんだ。
コロナ禍の中で、目標も無く走り続ける日々。
果たして、走力が上がっているのか、下がっているのか。
その力を試す場も無く、暗闇の中を走っている様な感覚でした。
「我が脚ながら、よくここまで頑張ったもんだ…」
目の前に投げ出された脚を労いつつ、両手でマッサージする。
暫く休むことで、なんとか脚に力が戻ってくる。
ゆっくりと歩き、会場を後にしました。
完走メダルや水分などが入ったバッグを自分で取る。
さらに歩いて、フィニッシャータオル（ポンチョ？）をもらう。
このポンチョは、今後も着替えで活用できそうだなぁ。
さらにさらに歩いて、二重橋前駅の入り口に到着。
ここで奥さんと待ち合わせ。
預かってもらっていたバッグを引き取り、ウェアの上からそのまま服を着る。
記録更新をしたことを、我が事のように喜ぶ、奥さん。
ただ、生キプチョゲ選手の走りには、それ以上に興奮していた用ですが。
さて、今回の振り返りとして。
5kmごとのラップは、次の通り。
およそ20分台で、まとめられている。
当初キロ415の予定が、どうにもペースを落とせなくて、そのまま走る。
注意深く自分の体と相談しながら走りましたが、最後3kmまでは余力を持って走れたと思います。
当日の装備について。
シューズ dadizero adios PRO2
下半身 2XU MCSランコンプショーツ
タビオレーシングランプロ5本指ソックス
上半身 シングレット
アクセサリー キャップ、サングラス、リストバンド
ポーチ NAKED ランニングバンド
補給食 Mag-onレモン3個分
シューズは、決戦用adios PRO2。
気が付けばペースが上がっている、魔法の靴。
私には、これがベストです。
ポーチには補給食のほかに、携帯と、待機時間に身に着けていたレインウェアとグローブも収納。
走りに特に影響はありませんでしたが、やっぱり余分な荷物は、無いほうがいいなぁ…。
補給は10km毎に摂取。
エネルギー切れは、全く感じませんでした。
当日のコンディションについて。
最後の3kmは、本当に厳しい向かい風でした。
それ以外では、特に風は影響なかったと思います。
気温は、やや高め？
それでも前後の日の気温が、4月並みだったことからすれば、良い方です。
汗も沢山かくだろうと、給水所では必ず給水しました。
しかも、スポドリと水と両方飲む、念の入りよう。
おかげで、水分不足による脚攣りなどは、全く無し。
ゼッケン番号による給水所の分散については、良いのかどうか、判断が難しい。
確かに、密にはなっていませんでした。
ただ、私は末尾0のゼッケンだったので、給水所も最奥。
前を走るランナーが、スピードダウンしつつ左に寄ってくる。
それを避けながら、最奥まで行かなければならないのは、ちと大変でした。
カップを捨てるゴミ箱も、最奥の分、数が少ないし。
「東京マラソン2021」について。
コロナ禍の中、多くの工夫が見られました。
安全・安心な開催のために、これからのマラソンの一つの指標になることでしょう。
それでも、荷物預けが無いのは、色々な点で、辛い。
私は幸いにも、奥さんに同伴してもらったので良かったのですが。
フィニッシュ後、走ったままの姿で地下鉄に乗っているランナーさんの姿を、たくさん見ました。
できれば、いち早く着替えたいところです。
（有料荷物預けも有りましたが、事前予約で数も限られる）
「ゴミは持ち帰り」のため、待機時間で身に着けるものも、考えないといけませんでした。
私は、軽量のレインウェアを着て、スタート後はポケットにしまいました。
ただ、ランナーの中には、身に着けていたモノをスタートエリアに放置したり、植え込みに投げ捨てたりする姿も見られました。
非常に、嘆かわしい事です。
公道を走らせてもらっている以上、マナー厳守は当然。
ゴミは、ゴミ箱へ。
ランナーである前に、当たり前のことを、当たり前にできる人間でありたいです。
さて、東京マラソン終了後、数日間は大腿四頭筋の筋肉痛に悩まされました。
階段を下りるのが、ツライ。
暫くランオフ、やっと3日後に走りましたが、腿が痛くてほとんど走れない。
それだけの力を、振り絞ったということでしょう。
「サブ3が最優先の目標」と考えていた今回の東京マラソンで、
図らずもPB更新＆サブ55を達成してしまいました。
じゃあ、次はサブ50？？
いや～～～～…。
軽々に口に出せるような、目標ではありません。
しかし、改めて走ることの楽しさを、再認識することができました。
次々とレースが中止になる世の中に、半分不貞腐れているような状態でしたが、
それでも、走り続けることで、少なからず得るものが有るということです。
これからも、走ることを楽しんでいきたいと思います。
開催の為に尽力してくださったスッタフの皆さん、有難うございます。
特にボランティアの皆さん、声は出せずともジェスチャーでの応援は、本当に力になりました。
そして、共に走ったランナーの皆さん、ナイスランでした。
東京マラソン2021のすべてに、有難うございました。
