平成最後の日、そして令和最初の日は奥さんと泊まりでお出かけしてきます。
美味しいものを食べて日頃の仕事を慰労し、新しい年号を迎えたいと思います。
【宮ケ瀬トレイルレースレポ 榛ノ木丸~大平第2関門】
最高地点の姫次東を目指し、榛ノ木丸を出発。
最初に少しだけ下った後、ピークに向けた登りが始まります。
ただ、ここからの登りは榛ノ木丸までに比べれば緩やか。
植相も変わり、樹上が開けて青空が見える。
開けている分木々の間を好きなように抜けて登れるのですが、
油断するとコースロストしてしまいそう。
ふと気が付くと、前後に全くランナーの姿が見えなくなりました。
一瞬「ロストした!?」と思いましたが、ピンクの道標に沿って歩いているので、その心配は無さそう。
しかし、一人で山中を進んでいると、さっきまで多くのランナーで賑やかだった分、何とも心細い。
トレランでも熊鈴を鳴らしながら走るランナーは多い。
しかし、私は特に気にせず、身に着けてはいません。
こんな時、熊に襲われたらどうしよう…。
その時、ふいに「ガサガサガサッ!」と、横の茂みの中から一匹の動物が飛び出てきました。
「おぅわあぁぁ!!」
急な出来事に驚き、思わず声を上げる私。
飛び出してきた茶色の動物。
よく見ると…、
鹿だ!!
しかも、結構な大きさの雌鹿です。
飛び出した弾みか、私の声に驚いたのか、目の前でずっこける鹿。
私も驚いたが、鹿も驚く。
鹿は慌てて起き上がると、斜面を下の方へと、飛んで逃げていきました。
一瞬の出来事でしたが、図らずも丹沢の自然の豊かさを感じる貴重な体験でした。
そんなことがあった為か、特にキツさを感じることも無く、いつのまにやら姫次東のピークが見えてくる。
榛ノ木丸を出てから約15分、10:05にレース最高地点を制覇しました。
ここから先は、いよいよ下りです。
待ってましたと下りへ向けて駆け出しますが、目の前に表われたのは木道の下り。
私は、この木道が大の苦手。
木道の小さなでっぱりに上手く歩幅を合わせられず、躓きそうで怖い。
前を走るランナーは気持ちよく快走していますが、私はへっぴり腰で恐る恐る下るのみ。
折角の下りなのに~(涙
そんな木道も、しばらく進むと通常の登山道に。
道幅も広く、よく整備されているので自然と下りのスピードも上がっていきます。
やっとで下りの気持ちよさに、気分爽快。
これこそトレランの醍醐味です。
直線の下りなので、どのランナーも兎に角飛ばす飛ばす。
それに付いて走れている自分。
初参加の2年前よりは、成長しているようです。
姫次東から大平分岐に至るこの下りは、去年のキタタンでも走った道。
しかし、あの時は熱中症で意識朦朧としていたので、折角の下りも歩き倒しました。
今年のキタタンは、今日と同じように下りを楽しみたいものだと心に誓うのでした。
楽しい時間はあっという間。
ピークから約10分、10:16に大平分岐に到着。
分岐を右折し、さらに下りは続く。
ここからは細かいコーナーが続く、テクニカルな区間。
しかも、2kmほどの距離で500mを下る急斜面。
登りが急なら、下りも急です。
気持ちよく走りつつも、細心の注意は怠らない。
トレランで常に心がけているのは、安全第一。
やがて応援の声が聞こえてくるように。
20.8km地点、第2関門兼エイドです。
大平分岐から約15分、10:33到着。
厳しい山道を越えてきた所に、エイドの方々の暖かいもてなし。
張り詰めていた気持ちがほっとします。
スタッフのみなさん、ボランティアのみなさん、本当に有難うございます。
ここのエイドでも、まずは水を1杯。
さらに、バナナを1本。
傍らのタッパーに塩が準備されていたので、これを付ければ「名物・塩バナナ」の出来上がり。
塩バナナを食べると、「ああ、今年も丹沢の山に戻ってきたなぁ」と感じずにはいられません。
最後にトイレで用を足し、エイドを出発。
残りは約12km。
後半の山場は松茸山のみ。
ここまでの経過時間は2時間33分。
一つの目安としていた4時間は切れそうです。
あとはどれだけタイムを縮められるか?
残りの力を出し切るべく、最後のコースへと向かいます。