チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン2018 ⑥ | KaSoランブログ

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細く、長く、マラソンを続けていきたい。
大会に参加するのも好きで、今後のための備忘録ブログです。

【80km~90km】

本栖湖を周回。
以前、本栖湖でダイビングをしたなぁ。

などと、昔の楽しい記憶を思い出し、辛さから現実逃避しようとする。


とにかく、どんな記録でも完走しよう。
完走することだけが今の目標だ。
そう思って、こつこつと距離を進めていきます。


そんな中、ふと気が付く。
はたして、今のペースで関門時刻に間に合うのか?
急いで関門時刻一覧のカードをポケットから取り出し確認。


この先の関門は2つ。
98.9km地点の西湖公民館が、16時25分に閉門。
先刻、80kmを通過したのが、だいたい13時10分。
約20kmを3時間10分で走ることを考えると、少なくともキロ9分ペース?


そこまでは、まだいい。
その先、113.1km地点の河口湖ステラシアターが、18時15分に閉門。
約35kmを5時間で走らないといけない。
だいたいキロ8分ペース??


疲れ切って思考停止していた頭をフル回転させ、大雑把に計算する。
エイドで補給したり信号で止まったりすることを考えると、
関門に間に合わない可能性も!?


いままで、レースで関門を気にすることは全くありませんでした。
初めて時間に追われることを自覚し、生まれてくる焦りの気持ち。
すると、さっきまではキロ7分台でのろのろと走っていたペースが、
キロ5分に迫ろうかというペースまで上がってきました。
これが火事場のクソ力か。


そのままの勢いで本栖湖を1周し、県営駐車場に戻ってくる。
そこには、往路の関門に間に合わなかったランナーが大勢いました。
間に合わなかった悔しさでいっぱいなのでしょうか。
それとも、もう走らないでいい安堵の思いでいるのでしょうか。
そんな様子を横目で見つつ、県営駐車場を後にしました。


しかし、焦りからペースを上げたことがいけなかったのでしょうか。
県営駐車場を出たところで、気持ち悪くなり、吐き気に襲われることに。
走ることができず、結局歩いてしまう。
さらには、道路を渡るための地下通路で、へたり込んでしまう。
リタイアの文字が、頭の中に浮かびました。


「ファイトですよ!」
うなだれている私に、反対側から走ってくるランナーの方々が、声をかけてくれました。
この方々は、もう関門に間に合わないことを承知しているでしょう。
それでも、できる限り最後まで走ろうと頑張っています。
そんな皆さんが、私に声をかけてくれるのです。


こんな所でめげてる場合じゃない。
まずは、次の関門の西湖公民館を目指そう。
ゆっくり立ち上がり、歩き、そして走り出す。


元気をもらいました。
有難うございます。


~90km通過~
 Split10:29:14 Lap01:17:31 通過時刻14:29:14


【90km~100km】
とにかく、ゆっくりでいいから走ることを止めずにいよう。
焦らなくていい、キロ8分ペースでいいんだ。
キロ8分、キロ8分と、ひたすら心の中で唱えながら走る。


すると、GPSウォッチに表示されるキロ7分前半のラップタイムが、
妙に嬉しく感じるようになりました。
精進湖から西湖に続く上り坂も、ゆっくりではあるが走り続けることができた。
まだまだ捨てたもんじゃないな、と自分で自分を褒めたりする。


エイドではあまり立ち止まらないようにしようと心がけました。
どのみち固形物はノドを通らない。
ポカリをぐいと飲んで、そそくさと次に向かいました。


じきに第6関門の西湖公民館へ到着。
関門閉鎖前40分。
とりあえず、関門を通過できて一安心。
しかし、問題はここからです。
頭から水を被り、次の関門、河口湖ステラシアターへ。


~100km通過~
 Split11:46:59 Lap01:17:45 通過時刻15:46:59


【100km~110km】
西湖に別れを告げると、往路では歩き通した足和田の下り坂に差し掛かる。
上りもキツイが、脚が痛いため、下りも踏ん張りがきかない。
考えとは裏腹にペースが上がる。
やばいなぁと思いつつも、脚が止められないので、
重力に任せて、転がるように坂を下り走る。


すると、やはり下りきった信号で疲れ切って、へたり込んでしまいました。
青信号を恨めしそうに見つつ、2度ほど見送る。
次の青信号では、必ず渡ろう。
そう決心して立ち上がると、なんとか再開することができました。


いよいよ最後の湖、河口湖へ。
ここまで来ると、周囲を走っているランナーも固定化してくる。
ゼッケンの色を見ると、100kmの人、71kmの人、118kmの人など色々です。
お互い疲れ切った足取りで抜いたり抜かれたりですが、
みんな同じゴールを目指しているのだと考えると、
一体になったように感じ、とても心強く思えました。


沢山のランナーと共に河口湖を離れ、残り8km。
長い上り坂が目に入ってきました。


~110km通過~
 Split13:11:24 Lap01:24:25 通過時刻17:11:24


【110km~118km】

スタート時、日の出前の薄暗い中で青々と見えた富士山は、
今は、夕方の太陽に照らされて赤く染まっています。


街中を走る道路は緩やかな上り坂ですが、
疲れ切った脚には、緩やかな坂でも堪えます。
しかも、信号で止められるため、リズムが狂わされる。
一旦止まった脚はなかなか走り出せず、歩きが多くなります。


それでも、何とか関門30分前に、河口湖ステラシアターに到着。
ここから、最後の激坂3kmです。


多くのランナーが、歩いている様子が見えました。
実際ここまでくれば、後は最後まで歩いても制限時間に間に合うでしょう。


しかし、歩くためにこの大会に参加したわけじゃない。
途中、自分自身みっともない姿が沢山あったけれど、
最後ぐらいは意地を通したい。
そう考えて、ほとんど止まりそうな速さではありますが、腕を振って走り始めました。


最初の1kmはキロ10分。
歩いているランナーをパスするのも一苦労。
沿道に「あと4km」の看板を発見。
そこから、心の中でカウントダウンが始まりました。

「あと3km」


「あと2km」


ついに坂を上りきり、北麓公園に向けて最後の下り坂。


もうこの後のことは心配しなくていい。
最後の力を振り絞って、下りを疾走します。
どこに力が残っていたのか、スピードが上がりキロ5分台に。


競技場の沿道では、大勢の人が声援を送ってくれます。
有難うございます。
アナウンスで自分の名前が呼ばれたような気がしました。


トラックに入ると、ゴールゲートが見えました。
辛かったし、しんどかった。
もう走りたくないと、何度も何度も思ったけど、なんとか完走できる。


色々な感情が混ざり合って、
ゴールテープを切ると同時に、大きな叫び声が出ました。

 


~Finish Time~
 14時間29分09秒

 

 

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