入院8日目:FOLFIRINOX末梢静脈投与レポート | 膵臓癌になりました

膵臓癌になりました

2016年7月、膵臓癌と診断されました。それから今迄の経過を公開します。癌の症状や経過は患者毎に様々ですが、何方かの参考になればと思います。
尚、頂いたコメントは一応確認の上公開の可否を判断した後、公開致しますので反映は遅れます。悪しからず。

おはようございます。

 

今朝の天気は曇り。

 

体温:36.6℃

体重:84.4kg

血糖値 朝:150 昼:158 夕:293

 

又々やって来ました、ステロイドによる高血糖。後2日位はこれが続きます。この数字、ノボラピッドを1日3回、13/26/26で打ってこんな感じです。これにリパクレオンも飲んでいますので、ほぼ膵全摘者と変わらないです。

 

さて、予告通り、FOLFIRINOXの末梢静脈投与のご報告です。順を追ってかいつまんで状況のみご報告します。1つ1つのエレメントは皆さんご存知と思いますので。

 

  1. 先ずはルート確保
    病棟内の抗癌剤のルート確保はDrしかできない事になっています。(この病院だけ?)意外とすんなり行って看護師たちも唖然。実は今回の入院で点滴のルート確保に成功した看護師は一人もいません。もう使える血管が無くなって来ているのです。利き腕では無い左を使いました。
  2. 第1障害:投与開始遅延
    11時開始予定でしたが、病室の床のワックスがけと重なり、1時間遅れ、しかも病室には入れず、デイルームでアロキシ、オキサリプラチンを11時50分スタート。当然点滴の前にはイメンドの服用も有ります。因みに今日はアロキシ以外全てポンプを使用しての投与になります。
  3. 第2障害:オキサリプラチンで問題が出る
    2時間で落としますが、先ず最初から痛い。投与開始から1時間位で、何時もとは異なり、痺れと痛み、冷たい物への知覚異常が左腕の肘から下の多くの個所で発生。中心は針の刺さっている所。良く見ると、針が刺さっている所から出血有り。
  4. アトロピンに続き、イリノテカン、レボポリナート投与
    標準レジメンには有りませんが、イリノテカンの下痢の予防のため、直前にアトロピンを入れています。これが無いと殆ど投与中トイレに籠ってしまい、看護師も困るのです。この投与の間も左腕の痛みは強く成るばかり。針刺し部分からの出血も多くなり、次第にここを中心に腫れが確認できるように。余り好い状態では有りません。この時点の腕の画像です。出血はわかると思います。因みに、保護シールの端辺りが針先です。
    イリノテカンとレボポリナートが下がっています。
    ビビった看護師が「状態不良」とカルテに打ち込んだ為、Drにもアラームが飛びました。でもこの時点で、あと10分でイリノテカン終了だったので、看護師と私の判断で5-FU開始のタイミングで刺し治すかどうかの判断をする事に。兎に角この病棟の看護師にはFOLFIRINOXの末梢静脈投与の経験者がおらず、Drが来ないと判断できる人が居ないと言う寂しい状況です。
  5. 5-FU投与開始
    だった筈なのですが、此処でDrの判断待ちで一旦停止。1時間待ちでDr登場。一応このままのルートで5-FU開始の判断。痛みが耐えきれなくなったら夜中であろうとその場で停止。翌朝ルートを取り直して中断時間が長い場合はレボポリナート投与から再開との判断。
  6. ルート取り直し
    腫れが広がってきたため、看護師判断で17時で中断。一応Drに連絡したところ、18時にDr登場。急遽予定変更で、左手の針を抜き、右手に新たなルート確保。5-FUの投与再開は18時半となりました。この後は順調で、1000ml強の点滴を43時間で落とします。一般的な水筒とは違い、10倍薄い薬を10倍速く落とします。これは2.5ml/hと言う極端に遅い速度に対応できるポンプが無い(小児用には製品は有るが、この病院は子供は診ないので、持っていない)事が一つと、末梢静脈からでは水筒と同じ濃度の5-FUを入れるのは危険との事からだそうです。
  7. 終了予定
    明日の昼過ぎが現在の終了予定です。

兎も角以前、国癌東で勤務されていたDr以外はみんな初めての経験と言う中で始まった末梢静脈投与ですが、看護師も皆半分ビビっており、とにかく何でもDr頼りで逐一時間が掛かります。又、針を入れた部分を中心とした腫れの正体が何だったのか。逆流検査もOKで自然落下試験もOKなので、針先が血管壁を突き破って周辺皮下組織に薬剤が直接行ってしまったいわゆる薬剤漏れの線は無いとの事です。しかし腕の動き等で針穴が広がってしまい、出血が有ったのは確かなので、此処から比較的に濃い目の抗癌剤を含んだ血液が出て来る事で、針孔周辺の皮下組織にダメージを与えた可能性が高いようです。

 

しかし、誰も詳細な解説はしてくれませんし、ましてや謝罪は有りません。結構なインシデントだとは思うのですが、責任取りたくないオーラはすごく感じます。別に、動いたのは自分だし、クレームを入れるつもりも無いのですが、、、。いずれにしてももう2度とやりたくない治療の1つに加えます。検査の代表は脊髄液採取と気管支内視鏡。読んで頂いている方には余程特殊な事情が無い限り、CVポート埋め込み後の投薬をお勧めします。埋めた翌日には使用可能です。手術給付金の出る医療保険に入っている方は、CVポートの埋め込みは四肢以外の個所で有れば€,000位が支払われます。

 

そして、最後は風景写真。

 
昨日の夜明け頃は見えていなかった富士山が8時前には見えました。意外と大きい。20年以上前の1月2日。家族揃って長野市の飯綱山の一番上のリフトのてっぺんから富士山が見えた時には、意外さも有って、暫し何の山か分からずに(山梨側からの姿なので)、一転、興奮したのを思い出しました。

浅間山は残念な事に高圧線の鉄塔が邪魔をして上手く見えません。
 
さて、今日こそ暇な1日になると良いな。
 
 
癌と闘う戦士達の村

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